東京駅丸の内駅舎が復元されたのと同じ2013年、駅舎の目と鼻の先にある東京中央郵便局が取り壊され、JPタワーが落成しました。
丸の内駅舎が建て替えを免れて復元されたのに対して、中央郵便局は外観と内部の一部保存という中途半端な結果になってしまいました。
どちらも近代建築として歴史的価値の高いものでしたので、両者の取った方針は注目されました。
そんなわけで、元東京中央郵便局はJPビルの1階から6階部分に外観とどめており、内部は日本郵便が初めて手掛ける商業施設となっており、KITTEと呼ばれています。
外観の近代建築からは想像もつかない現代的なオシャレな空間に仕上がっています。
商業施設はいいとして、6階の屋上庭園と2階3階ににあるインターメディアテクはおすすめです。
インターメディアテクとは日本郵便と東京大学総合研究博物館が共同で運営するミュージアムであり、東京大学のコレクションを中心に展示されています。
生物や地学などの標本から民族美術作品まで陳列され、展示物への興味もさることながら、19世紀風の海外の博物館のような統一性のある空間デザインも魅力です。
さて、続いて6階の屋上庭園ですが、東京駅の丸の内駅舎をを望むことができることで有名です。
地上6階なので、標高がさほど高いわけではありませんが、再開発最中の丸の内ロータリーや東京駅を発着する新幹線や在来線を眺めることができます。
屋上庭園内には芝生やベンチが整備され、憩いの場となっているようです。
様々な種類の車両が見れることもあって、親子連れの姿も見受けられます。
見所はやはり丸の内駅舎です。
辰野金吾の代表建築はドームを復元することにより威厳を取り戻したかのようです。
東京駅や横浜駅などの巨大ターミナル駅では、いつもどこかで工事が行われています。
それでも駅舎の復元が終了し、いよいよ駅前ロータリーの工事を残すのみとなりました。
重機や資材が置かれたごたごたした光景も、そろそろお別れかもしれません。
工事が終わったら、東京には数少ない広々とした駅前になりそうです。
斜めから鑑賞する駅舎もなかなかです。
復元されたドーム部分。
駅舎だけを切り取るとロンドンのようです。
地上6階と言えど、遮るものはなく見晴らしはよいです。
駅舎の背後がホーム。
手前のはとバスと奥のE7系新幹線が目に留まります。
八重洲口方面を望む。
東京駅周辺の開発は比較的遅かったため、高層ビルはガラス張りのスタイリッシュな建築が多いです。
東海道新幹線がひっきりなしに到着しては出発していきます。
在来線も忙しそうに流れていきます。
電車以外にも働く車もたくさん眺めることができます。