暮らしのなかで

ポメラニアンと共につぶやいています。

団塊世代の高齢への厳しさ

2022-02-20 05:33:38 | 暮らしの中で


2025年に日本社会は大きな転換点を迎える。【団塊の世代】の約800万人が後期高齢者となり、
超超高齢社会に突入する・・・かって【熟年離婚】が社会現象になった団塊世代が定年を迎えるころの
事である。この世代は日本の家族制度を【大家族】から【核家族】へと変えた・・・
家を出て就職し、恋愛結婚して夫婦と子供生活、郊外にマイホ-ムを持ち、ニューファミリと呼ばれる
ライフスタイルをつくりだした。

一方この世代の男性サラリ-マンたちは企業戦士と呼ばれ、家事や子育てをすべて妻に任せ、
勤め先での激しい出世競争に身を置いてきたものが多い、そして定年を迎えるころ・・
【貴方は家庭を顧みなかったじゃない、これから私も好きに生きていきます】と妻から
三行半を突き付けられたのだ・・そうした熟年離婚に対するため、政府は夫婦の
【年金分割】と(注)いう制度を創設(2007年)して離婚後妻の生活基盤を整えたほどだ。
核家族で熟年離婚が多い後期高齢者になると【おひとり様】問題の深刻化に懸念されている。

現在は独居老人を見守る側でも,歳をとればいすれ入院や介護が必要になってくる・・
医療需要にが急増し、それが800万人分となると医療施設も介護施設も足りなくなる
政府は医療費の増加を見込んで窓口負担も引き上げるだろう…特に深刻なのは医師不足です。
75歳以上の人口当たりの医師(60歳未満)の数は2025年以降は2010年の半分になると
予想されている団塊世代の医療需要には医療分野の大幅な規制緩和や改革が欠かせない。
しかし、コロナで欧米の10分の1の患者もさばけない医療の現実や政府の対応を見ると
そうした改革は期待薄です。

若い頃に、安保反対を叫んで70年安保闘争を展開した団塊世代が後期高齢になり、
医療崩壊で病院も医師もカネも足りないとなると、今度は【我々に医療を受けさせろ】と
半世紀ぶりに社会変革運動を起こすかもしれない。

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