政府は公文書や統計の改ざんを繰り返し、民間企業では品質検査などの不正が続々と発覚、
生産者は外国産のものを国産と噓をつく・・ここまでくると、偽装大国の汚名をつけられても
仕方がないのではないか。これまで幾度となく発覚してきた国産偽造が再びスポットライトを浴びている。
きっかけは産地の温床と指摘のアサリだ・・農林水産省が熊本産のDNA検査の結果なんと97%になんと
外国産混入の可能性が高いことがわかったのである。静岡では、30の卸業者を介して県内外400店舗
以上のス-パなど販売されている【鳴門ワカメがすべて外国産だったことが発覚した。
奈良の老舗のうなぎ屋が国産ウナギとして提供していたものが、実は中国産だったというニュ-スも
注目を集めている。これらが氷山の一角で、201年の雪印の牛肉偽装事件からこの20年間
外国産を国産と偽るという手口が見つかっている熊本アサリの偽装も20年間まえから繰り返されており、
良い悪いは別にして産地偽装は日本の【食では】よくある話となってしまっている。
ご存じのように日本はこの30年間、他の先進国が着々と賃上げしてきた中全く賃金が上がっていない。
かって日本より低賃金の韓国にあっさり抜かれて平均年収では約38万も低くなっている、
ここまで国民が貧しくなると企業はコストをギリギリまで切り詰め安いモノ、安いサ-ビスの提供を
していくしか生きる道がない結果この30年余り我慢比べのような【安売り競争】が繰り広げられてきた。
これが【国産偽装ブ-】ムの生みの親である。具体的に言うと希少品があり得ないほど大量に求めやすい
価格で流通しているという日本の消費マ-ケットの安売り要求が生産者業者を国産偽装にするように
追い込んでいる今回問題になっているアサリの多くが国産とはいいがたい状況にある・・何故なら
国産アサリは絶滅寸前にあり日本国内のアサリの総漁獲量は1980年代まで14万トン前後で増加した
後83年の17万トンをピ-クにがくんと減少して16年には1万トンを割り込み2020年には4305トン
まで落ち込んでいるこれはピ-ク時の3パ-セントとなっているここまで激減すれば、品薄になって価格が
吊り上がるが生産コストの節減や効率化などの企業努力でどうにかなる話ではない、しかしス-パに
行ってみればアサリは山ほど売られている時期によって変動はあるがアワビやホタテほど高くはなく
希少なアサリが日本.全国にに流通しているしかも安いのが中国アサリだ中国アサリを輸入してそれを
日本の沿岸に撒くといういわゆる【畜養】をして一定期間過ぎれば国産アサリを名乗っていいのだ。
今の日本は【安さ】こそが何を置いても優先される安さを実現することは庶民のためであり、企業の債務だ。
このように【安い国産】に応えよと奮闘スルアマリ、モラルがぶっ壊れてしまう・・これが日本の生産者や
業者が次々と【国産偽装】に手を染めてしまう本質的な理由でもあるのだろう・・・・