安い税金と小さな政府を切望するふきあえずのブログ

安全で暮らしやすい日本をつくりたい
そんな想いを綴っていくブログにしたいと思います

エスカレートするウクライナとアメリカ。。。和平は来るのか?

2022-05-28 22:15:50 | 政治
いま私は、読みたい本がたくさんあって困っています
もちろん、カール・ポラニーの大転換は読破したいのですが、もう一つ、読み始めてしまった”重要な陰謀の歴史書”があります
ユースタス・マリンズ著、「カナンの呪い」という本です
これが読み始めると、すごく面白くて。。私は本来、時間をかけて読むべきは古典の名著だと思っているのですが、この本も意外性がすごく面白いです
旧約の聖書には、「トーラー」と「タルムード」という「陽」と「陰」にも相当する二つの聖書があると言われていますが
この「カナンの呪い」は、陰側と目されるタルムードに書かれた内容から、エッセンスが抽出されて書かれています
タルムードの中の、「悪魔崇拝」とも言える記述と、現代の陰謀史が、いかに内容がオーバーラップしているのか?
という点に注目して、タルムードと陰謀の密接な関係性について書かれた書籍です。。。

現代において世界を動かしている少数の支配者たちが、実は悪魔崇拝者だという説は確かに存在します
そして、彼らのやっていることをつぶさに観察すると、実はこの「カナンの呪い」に出てくるようなことが、現実に行われているようにも見えます
この旧約の聖書タルムードは、その宗教性から彼らの行動原理の背骨になっている可能性を感じます
そこに何が書かれているのか?それはもし悪魔崇拝者がいるならば、その思考パターンを理解するための最大のヒントとなるはずです
もし、読破し終えて、感想を書くことが出来たらこちらに書き記したいと思います

話は変わりますが、まずは先日お話ししました「ポーランドによるウクライナ併合」についての話です

Ukraine risks merging with Poland – ex-president
ウクライナがポーランドに併合されるリスク – 元大統領(ヤヌコビッチ元ウクライナ大統領)

記事では、2014年のマイダン革命(クーデター)によって失脚したヤヌコビッチ元ウクライナ大統領が演説で
ウクライナがポーランドに併合され、主権を失う恐れがある、という事を警告しています
ヤヌコビッチの警告の通り
今月初め、ポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は
両国の間に「国境がなくなる」ことへの期待を表明し、ウクライナ政府はポーランド国民に特別な法的地位を与える
という計画を発表しています

もしかすると、この手はウクライナのNATO入りを合法化するための、ウルトラC級の裏技なのかもしれません
すでにNATO入りをしているポーランドがウクライナを併合すれば、合併ポーランドはNATO加盟国の地位を得ることになります
そうなれば、必然的にロシアによる特別軍事作戦は「NATOへの攻撃」と見なされることになり、NATO対ロシアの構図となります
ロシアを攻撃できれば、手段は何でもいい。。。ゼレンスキーの強かな腹黒さが見えてきます

もう一つ
Russia warns US of ‘consequences for global security’
ロシアはアメリカに「世界の安全保障への影響」について警告している

記事によると、ロシアの駐米駐在大使アナトリ―・アントノフは
アメリカがウクライナに長距離多連装ロケット発射システム( long-range multiple launch rocket system)を送り込んだ場合
戦闘を激化させる危険性はかなり高まるだろう、と警告しました

アントノフは、バイデン政権がM270MLRSおよびM142HIMARSをキエフに送ることが真実である場合
ウクライナ軍はロシアの都市を攻撃する能力を持つことになる、と述べ、その場合
「世界の安全保障に予測できない結果をもたらす可能性がある」、と警告しました

これを見る限り、やっぱりバイデン政権は、戦争激化を望んでいるとしか見えないんですよね
このミサイルによってロシアの都市を無差別攻撃した場合、これは完全に「戦争行為」になります

ニューヨークタイムズやキッシンジャーが、「ウクライナは現実を見るべき」と警告しているにもかかわらず
ますます戦争をエスカレートしようと画策していることに、ため息が出そうになります
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

西側はキッシンジャーのアドバイスを今こそ聞くべき

2022-05-28 04:58:23 | 政治
今回のダボス会議では、ジョージ・ソロスとヘンリー・キッシンジャーの、ウクライナ問題に関するアプローチが異なっていたことが
ある意味印象的であり、話題にもなっていました

キッシンジャー氏は、御年99歳になられるそうで、まだ現役なのかと驚きもしますが、その発言には正直、私も驚きました

今日はRTの社説で、ヘンリー・キッシンジャー氏のダボス発言を取り上げていましたのでご紹介します

When Henry Kissinger gives advice on ending the Ukraine conflict, the West should listen
ヘンリー・キッシンジャーがウクライナ紛争を終結させるアドバイスをするとき、西側は耳を傾けるべきだ

記事によると、西側の外交方針がウクライナ紛争をエスカレートさせていることに大きな責任があり
実用主義政策の最高権威であるキッシンジャー氏が説く、実用主義と現実に即したアドバイスが、NATOの野心に影響を与えているとしています

キッシンジャー氏はダボス会議主催者のクラウス・シュワブ氏との会話の中で
“Parties should be brought to peace talks within the next two months. Ukraine should've been a bridge between Europe and Russia, but now, as the relationships are reshaped, we may enter a space where the dividing line is redrawn and Russia is entirely isolated,”
「双方が、二カ月以内に和平交渉を始めるべきだ。ウクライナはヨーロッパとロシアの懸け橋となるべきだった、しかし今は関係が再構築されてしまうにつれて、我々は決別の境界線を引いており、ロシアを孤立の方向へ追いやっている」
そして
“We are facing a situation now where Russia could alienate itself completely from Europe and seek a permanent alliance elsewhere,”
「ロシアはヨーロッパの同盟国という位置づけから出て、どこか別の国の永久的な同盟国としての道を選ぶことができる立場にある。そうした状況に我々は直面しているのだ」
“This may lead to Cold War-like diplomatic distances, which will set us back decades. We should strive for long-term peace."
「これは我々の時間を数十年も引き戻し、冷戦状態に戻ることを意味する。我々は長期的な平和を目指すべきだ」
と発言しました

これはつまりキッシンジャー氏が
「今のままだと、ロシアとヨーロッパの間には完全に溝ができて冷戦状態になり、ロシアは新しい同盟を求めて”中国”などの永久的な同盟国になる。そうなると、もはや平和な状態は維持されない。」
という事を警告しているわけです

そして、前回の日記でも書きましたが
“Ideally, the dividing line should be a return to the status quo ante. Pursuing the war beyond that point will not be about the freedom of Ukraine, but a new war against Russia itself,”
「理想としては、(ウクライナの)国境線は(紛争前の)※現況状態に戻るべきです。それ以上(の譲歩)を求めることは、ウクライナの自由のためにはならず、ロシアとの戦争そのものになる」
と、キッシンジャー氏は述べています

※ここでいう現況状態とは、ウクライナ国境線そのもののことではなく、事実上の支配のことを指し、ドネツク・ルガンスクは紛争前から両州地元住民によって独立支配され、事実上ロシアの影響下にあったことから、その現況に戻すべき、とのキッシンジャー氏のニュアンスが込められている

キッシンジャー氏は、日本の保守には何かと受けの悪い人ですが、ある意味、長期的な視野の広い人であり
ベトナム戦争終結の提案、クリントン政権時のユーゴスラビア空爆への反対提言、など、時の政府の意向に反する提言も多く
シリアやリビアなど、NATOによる”人道支援”の口実の下の戦争介入を正確に予見していたと言われています

これはまた、及川さんが所属する幸福実現党の見解と一致しており
「ウクライナ紛争でアメリカに肩入れすれば、ロシアを孤立させ、中国などへの接近を許し、日本と世界の安全保障上の最大の脅威になる」
という主張は、まさにその通りで、日本には「長期的外交戦略がなく、それを見抜く目もない」ということを、示していると思います
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニューヨーク・タイムズとキッシンジャー。。。和平を説く

2022-05-28 02:07:00 | 政治
さすがのリベラル派も、完全な一枚岩とはいかないようです
ニューヨークタイムズの意見記事は、文面上そうは言わないものの、実質、ウクライナ紛争はロシア側がほぼ計画を完遂していることを認める内容でした

“A decisive military victory for Ukraine over Russia, in which Ukraine regains all the territory Russia has seized since 2014, is not a realistic goal. … Russia remains too strong…”
「ウクライナ側が主張するロシアに対する軍事勝利の条件である、”2014以降にロシアに奪われたすべての土地を取り戻す”、という目標は、現実的とは思えない。。。ロシアは相変わらず強すぎる。。。」

ウクライナ側は、2014年のロシアによる「クリミア併合」も含め、ロシア側が領土を返還しない限り和平はない、としているものの
ニューヨークタイムズは、「今の現状でロシアがその条件を飲む要素はまったくない」、ということが分かっているわけです

そして、過日のダボス会議のヘンリー・キッシンジャー氏の提案もまた、対ロシア強硬派が一枚岩ではないことを示すものになりました
”I hope the Ukrainians will match the heroism they have shown with wisdom.”
「ウクライナがこれまで見せてきた勇気と賢明さを一致させることを望んでいる」

これはニューヨークタイムズと同じく、ウクライナによる強硬姿勢が、取り返しのつかない悲劇(世界大戦)を起こしかねない
という懸念を表明するもので、もはや「雌雄は決している」ことを暗に含めており
ロシアのウクライナ特別軍事作戦が始まる以前より、事実上ドネツク・ルガンスク地方のドンバス地方はロシア系住民が支配しており
「その現状」を認めるべきだ、と言っているわけです
つまり、キッシンジャーは、ロシアに現状のウクライナ東部と南部を割譲してでも、和平を進めるべきだ、と言っているわけです
これがキッシンジャーの語っていることのニュアンスです

私自身はどう考えているかというと、はっきり申し上げて、キッシンジャーのニュアンスの通り
現況ロシア領のクリミアを含む、ドネツク・ルガンスク、そしてウクライナ南部は、ロシアに割譲して和平交渉し
最終的にはウクライナを中立化して、NATOとロシアの影響の及ばない中立国とすべきだと思います
日本の頑固な守旧保守の皆さんは、相変わらず「現状変更を認めることがあってはならない」の一辺倒ですが(笑)
実は、こうした大国間の力関係により、ウクライナのような小国が中立化したことは、近代の歴史上何度も起こっていることなのです
これが「バランス・オブ・パワー」というものであり、要は、アメリカによる過剰な介入主義が、ウクライナの不安定を招いているだけなのです
守旧派の保守の皆さんは、まず最初に、アメリカを諫めるべきでしたね

また、ポーランドがウクライナの主権を引き継ごうと画策している向きもありますが
もし、ポーランドがウクライナを事実上併合してしまった場合、この過激なNATO加盟国によって、次は本当に世界大戦になると思います
そうならないように、まずはウクライナ政府に主権が残っている間に和平交渉を進めることが先決だと思います

今回の日記の最後に、RTのこの記事をご紹介しておきます

Ukraine admits major defeat
ウクライナは大敗していることを認める

これによると、ロシア軍がドネツク州北部の町、リマン(Liman)を支配した、ということをウクライナ政府自身が明らかにしました

これだけではなく、もはやウクライナ東部では、ウクライナ軍は分断され、相互に行き来できないように分割されて包囲されており
少しずつ投降兵が増えているようで、これから投降者はますます増えることが予想されており、もはやウクライナ軍の戦闘継続は難しいようです

これからもこうした事を日記に書いていきたいと思います
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする