来年、2024年は、中東やロシアだけでなく、日本にとっても、「困難を極める年になる」という密かな確信が、私にはあります
恐らくは、原油の更なる急騰によるインフレから、それは始まることでしょう
残念ながら、今のアメリカ現行政府は、イスラエル-ハマスの戦争を仲裁するどころか、火に油を注ぐ気満々です
ブリンケン国務長官をはじめとするアメリカの親イスラエル派、そして共和党下院を含むネオコン、こうした方々は
今回のイスラエル戦争を応援するだけでなく、イラン、そしてシリアの後ろ盾であるロシアまで巻き込む気満々のご様子です
たとえば、サウスカロライナ州選出リンジー・グラハム共和党上院議員は
“If you escalate this war, we’re coming for you.” “Knock Iran out of the oil business.”
「もし(イランが)戦争をエスカレートさせるなら、我々もそうするだろう」「イランをオイルビジネスの場から締め出してやる」
と、まことに挑発的な発言を繰り返しており、また、テキサス州選出の議員マイケル・マッコール下院外交委員長は
「パレスチナと戦うイスラエルの戦争に、アメリカ軍が参戦する権限を与える法案」を議員立法として提出しました
これはイスラエルの戦争にアメリカが合法的に参戦できるための限定的な法案ですが
事実上、「他国の戦争に参戦する権限を大統領(バイデン)に与える」という、強い権限授与でもあります
このように、イスラエル擁護のためには「アメリカは一枚岩になる」、という事はほぼ明らかです
日本人にとってまことに恐ろしいのは、アメリカは石油輸入国であることは間違いないのですが、また世界一の石油産油国でもあり
日本とは国情が違っていて、イランやサウジアラビアの石油がなかったとしても、自国内で自給自足ができるわけです
逆に、日本は97%依存と、中東の石油に頼り切っており、中東から石油が入ってこなくなれば、国としては餓死状態になります
これはヨーロッパもまったく事情は同じ、ロシアの天然ガスを止められ、中東からも石油が入ってこなくなれば、EUもまた餓死することになります
アラバマの月(Moon of Alabama)というウェブサイトによると
アメリカ軍は中東へ空母2隻(ジェラルド・フォードとドワイト・アイゼンハワー)を、今月末までに派遣する
各空母には潜水艦が1~2隻帯同しており、12基の戦闘機を1戦隊とする空挺団を4戦隊分(合計48基)積載しているということです
また、アメリカの軍派遣はこれらにとどまらず
先週末にはヨルダンの首都アンマン東にあるムワファク・サルティ空軍基地に
F-15E(ストライクイーグル)戦闘機とA-10(サンダーボルトⅡ)対戦車用空対地攻撃機が配置されています
またすでに、これまで少なくとも11機の米国のC-17重量輸送機が、イスラエルのベングリオン空港とイスラエル空軍のネヴァティム基地に着陸した
と言われています
また、こうしたことも実際に行われています
要約すると
「複数のアメリカの国防当局者によると、USSバターン(強襲揚陸艦)とUSSカーター・ホール(ドック型揚陸艦)からなる水陸両用の戦闘部隊と
第26海兵遠征部隊の約2,500名の海兵隊員が現在、地中海へ向かって飛行中である」、とのことです
つまり、地中海からの地上上陸作戦も視野に入れて戦闘態勢に入っている。。。ということです
。。。これらを見て、「アメリカはただ守るだけでなくて、戦争する気満々だ」と見えるのは私だけでしょうか?
その戦争相手は、果たしてハマス「だけ」なのでしょうか?
はたして、ハマス相手にこれだけの戦争準備をして臨戦態勢を敷くものなのでしょうか?
その米軍の動き、その規模の大きさから見ても、アメリカの意図は単なるイスラエル支援にとどまらないと見る見方が多くあります
前述の「アラバマの月」も、「あえて口にしない」としつつも、アメリカの真の狙いは「シリアの後ろ盾のロシアだ」と匂わせています
つまり、アメリカの真の狙いは、ウクライナ紛争に負けた報復。。。シリアからロシアを叩き出し、ロシアに一泡吹かせることだというのです
もともと、バイデン政権は第三次オバマ政権だと言われており、オバマ政権の閣僚がたくさん政権入りしています
そのオバマの中東政策の最重要課題が、「シリアのアサド政権を打倒し、政府を転覆して親米政権をつくる」ということでした
ところが、このアサド政権転覆を阻止したのが、実は他ならぬロシアのプーチン大統領だったのです
そして、その後アメリカがトランプ大統領になり、トランプは基本的に、「シリアのことはプーチンに任せる」という方針をとり
アサドの「化学兵器使用」への報復のため、局所空爆攻撃こそしましたが、最終的にアメリカ軍を撤退させるという方針を貫きました
その後、シリアで幅を利かせていたIS(イスラム国)がプーチンの手によって壊滅に追い込まれたのは記憶に新しいところです
このIS(イスラム国)ですが、これを裏から支援していたのはオバマやヒラリーであったことは有名です
つまり、アメリカの民主党・ネオコン政権は、ウクライナでやった2014年のマイダン革命と同じように
親米政権をつくるための政府転覆を、シリアでもやっていたという事です。。。表向きとは裏腹に。。。ですが。。。
まあそうしたことをきちんと理解すると、今のアメリカの真の狙いが見えてくるわけです
イスラエルの北にはレバノンがあり、さらに北東にはシリアがあり、シリアのバックにはロシアがいて、アメリカをけん制しています
アメリカはいま、サウジアラビアへの影響力が極めて弱くなっており、このままでは中東での影響力を失ってしまいます
もし、サウジという親米国を失えば、アメリカの戦略はもう大イスラエルの復活による中東への影響力の増大しかありません
そのために邪魔であるのが、ヨルダンやイスラエルの北方のレバノン、そしてシリアです
ヒズボラはレバノンにあり、ここが戦闘を開始すれば必ずシリアやイランに飛び火します
シリアはロシアとは関係ない。。。とはいかなくて、ここに飛び火すれば、必ずロシアを巻き込むことになります
これが、カズ石田さん、越境3.0チャンネルのカズ石田さんがよく言っているところの「エゼキエル戦争」です
よく言われているのが、「ホルムズ海峡が封鎖されれば、日本に石油が入ってこなくなる」というものですが
これが極めて現実的な危機として、日本人の前に現れています
アメリカは、いざとなれば自前の石油や資源で戦い続けることができますが、日本はそうはいきません
アメリカの戦闘態勢から見て、おそらくはレバノンやイラン、シリアへの飛び火はおそらく近い将来のことになります
そうなった場合。。。日本は。。。。もう何も言いたくありませんが、もしかしたら経済的な危機だけにとどまらず
中国の支配下に置かれることになる。。。かもしれません
エネルギー資源の確保をしっかりやっている中国と、単なる単純馬鹿の岸田とでは、力の差は歴然でしょうね
それではまた
恐らくは、原油の更なる急騰によるインフレから、それは始まることでしょう
残念ながら、今のアメリカ現行政府は、イスラエル-ハマスの戦争を仲裁するどころか、火に油を注ぐ気満々です
ブリンケン国務長官をはじめとするアメリカの親イスラエル派、そして共和党下院を含むネオコン、こうした方々は
今回のイスラエル戦争を応援するだけでなく、イラン、そしてシリアの後ろ盾であるロシアまで巻き込む気満々のご様子です
たとえば、サウスカロライナ州選出リンジー・グラハム共和党上院議員は
“If you escalate this war, we’re coming for you.” “Knock Iran out of the oil business.”
「もし(イランが)戦争をエスカレートさせるなら、我々もそうするだろう」「イランをオイルビジネスの場から締め出してやる」
と、まことに挑発的な発言を繰り返しており、また、テキサス州選出の議員マイケル・マッコール下院外交委員長は
「パレスチナと戦うイスラエルの戦争に、アメリカ軍が参戦する権限を与える法案」を議員立法として提出しました
これはイスラエルの戦争にアメリカが合法的に参戦できるための限定的な法案ですが
事実上、「他国の戦争に参戦する権限を大統領(バイデン)に与える」という、強い権限授与でもあります
このように、イスラエル擁護のためには「アメリカは一枚岩になる」、という事はほぼ明らかです
日本人にとってまことに恐ろしいのは、アメリカは石油輸入国であることは間違いないのですが、また世界一の石油産油国でもあり
日本とは国情が違っていて、イランやサウジアラビアの石油がなかったとしても、自国内で自給自足ができるわけです
逆に、日本は97%依存と、中東の石油に頼り切っており、中東から石油が入ってこなくなれば、国としては餓死状態になります
これはヨーロッパもまったく事情は同じ、ロシアの天然ガスを止められ、中東からも石油が入ってこなくなれば、EUもまた餓死することになります
アラバマの月(Moon of Alabama)というウェブサイトによると
アメリカ軍は中東へ空母2隻(ジェラルド・フォードとドワイト・アイゼンハワー)を、今月末までに派遣する
各空母には潜水艦が1~2隻帯同しており、12基の戦闘機を1戦隊とする空挺団を4戦隊分(合計48基)積載しているということです
また、アメリカの軍派遣はこれらにとどまらず
先週末にはヨルダンの首都アンマン東にあるムワファク・サルティ空軍基地に
F-15E(ストライクイーグル)戦闘機とA-10(サンダーボルトⅡ)対戦車用空対地攻撃機が配置されています
またすでに、これまで少なくとも11機の米国のC-17重量輸送機が、イスラエルのベングリオン空港とイスラエル空軍のネヴァティム基地に着陸した
と言われています
また、こうしたことも実際に行われています
要約すると
「複数のアメリカの国防当局者によると、USSバターン(強襲揚陸艦)とUSSカーター・ホール(ドック型揚陸艦)からなる水陸両用の戦闘部隊と
第26海兵遠征部隊の約2,500名の海兵隊員が現在、地中海へ向かって飛行中である」、とのことです
つまり、地中海からの地上上陸作戦も視野に入れて戦闘態勢に入っている。。。ということです
。。。これらを見て、「アメリカはただ守るだけでなくて、戦争する気満々だ」と見えるのは私だけでしょうか?
その戦争相手は、果たしてハマス「だけ」なのでしょうか?
はたして、ハマス相手にこれだけの戦争準備をして臨戦態勢を敷くものなのでしょうか?
その米軍の動き、その規模の大きさから見ても、アメリカの意図は単なるイスラエル支援にとどまらないと見る見方が多くあります
前述の「アラバマの月」も、「あえて口にしない」としつつも、アメリカの真の狙いは「シリアの後ろ盾のロシアだ」と匂わせています
つまり、アメリカの真の狙いは、ウクライナ紛争に負けた報復。。。シリアからロシアを叩き出し、ロシアに一泡吹かせることだというのです
もともと、バイデン政権は第三次オバマ政権だと言われており、オバマ政権の閣僚がたくさん政権入りしています
そのオバマの中東政策の最重要課題が、「シリアのアサド政権を打倒し、政府を転覆して親米政権をつくる」ということでした
ところが、このアサド政権転覆を阻止したのが、実は他ならぬロシアのプーチン大統領だったのです
そして、その後アメリカがトランプ大統領になり、トランプは基本的に、「シリアのことはプーチンに任せる」という方針をとり
アサドの「化学兵器使用」への報復のため、局所空爆攻撃こそしましたが、最終的にアメリカ軍を撤退させるという方針を貫きました
その後、シリアで幅を利かせていたIS(イスラム国)がプーチンの手によって壊滅に追い込まれたのは記憶に新しいところです
このIS(イスラム国)ですが、これを裏から支援していたのはオバマやヒラリーであったことは有名です
つまり、アメリカの民主党・ネオコン政権は、ウクライナでやった2014年のマイダン革命と同じように
親米政権をつくるための政府転覆を、シリアでもやっていたという事です。。。表向きとは裏腹に。。。ですが。。。
まあそうしたことをきちんと理解すると、今のアメリカの真の狙いが見えてくるわけです
イスラエルの北にはレバノンがあり、さらに北東にはシリアがあり、シリアのバックにはロシアがいて、アメリカをけん制しています
アメリカはいま、サウジアラビアへの影響力が極めて弱くなっており、このままでは中東での影響力を失ってしまいます
もし、サウジという親米国を失えば、アメリカの戦略はもう大イスラエルの復活による中東への影響力の増大しかありません
そのために邪魔であるのが、ヨルダンやイスラエルの北方のレバノン、そしてシリアです
ヒズボラはレバノンにあり、ここが戦闘を開始すれば必ずシリアやイランに飛び火します
シリアはロシアとは関係ない。。。とはいかなくて、ここに飛び火すれば、必ずロシアを巻き込むことになります
これが、カズ石田さん、越境3.0チャンネルのカズ石田さんがよく言っているところの「エゼキエル戦争」です
よく言われているのが、「ホルムズ海峡が封鎖されれば、日本に石油が入ってこなくなる」というものですが
これが極めて現実的な危機として、日本人の前に現れています
アメリカは、いざとなれば自前の石油や資源で戦い続けることができますが、日本はそうはいきません
アメリカの戦闘態勢から見て、おそらくはレバノンやイラン、シリアへの飛び火はおそらく近い将来のことになります
そうなった場合。。。日本は。。。。もう何も言いたくありませんが、もしかしたら経済的な危機だけにとどまらず
中国の支配下に置かれることになる。。。かもしれません
エネルギー資源の確保をしっかりやっている中国と、単なる単純馬鹿の岸田とでは、力の差は歴然でしょうね
それではまた