正直、まったく世界情勢が見えていなくて、アメリカが世界の警察として君臨し続けると信じている人には
ほとんど信じられないことかもしれませんが
当のアメリカの国防総省(ペンタゴン)は、冷静に、中東における戦争当事者の戦力分析を行っているようです
有名なアメリカ国内のイスラエルロビー(ユダヤ系の圧力団体)の力によって、アメリカ政府は操られている。。
そんなことが、陰謀論のように語られていますが、実際には、それは陰謀論でもなんでもないわけで
アメリカ政府に対するイスラエルロビーの力は、相当なものであるわけですが
実際のところは、アメリカ政府にはアメリカ政府の思惑があり、アメリカの中東戦略と利益のためにイスラエルを利用している
という側面もあるようです
先日、イスラエルがヒズボラの幹部たちにトラップ(罠)をしかけ、連絡用の無線機が爆発することで
ヒズボラの幹部たちに死者が出た、という報道がありましたが、間違いなくモサド(イスラエル諜報部)が
やったことでしょうけれども、これを見た私は、正直、モサドの戦略眼と能力の高さに驚かされました
これでヒズボラは無線機を使って容易に連絡を取り合う事ができなくなった。。。ということで
戦争としては、指揮命令系統を破壊し、相手を疑心暗鬼に追い込む、という重要な戦術を行ったと思います
ですが、モサドの能力の高さとは裏腹に、イスラエル軍の能力はどうでしょうか?
情報分析のプロ中のプロの分析によると、現在イスラエルは五方面作戦(ガザ、ヒズボラ、フーシ派など)を行っています
戦力を集中させて、「各個撃破」ならできるかもしれませんが、四方八方にケンカを売り、戦力を分散させることで
実際、イスラエル軍は相当な苦労をしているようです
結局、イスラエルが考えているであろう事は、リチャード・ウォルフ氏ら専門家も言っていますが、ある程度推察できます
それは、「アメリカをイランとの全面戦争に引き込む」という大戦略です。。。
「手伝わないならイスラエルは負けるぞ、アメリカはそれでもいいのか?」という脅しなわけです
ところがですね、アメリカの腰は重い。。。なんで重いのか?
もちろん、アメリカの政府関係者には積極論も多いわけですが、どうやら腰が重いのは国防総省のようなのです
アメリカは世界に約800の基地を持ち、中東にも数多くの米軍基地を保有しています
ところが、その中東の米軍基地は、我々が考えているよりも脆弱なようなのです
専門家が指摘していますが、アメリカがもしイランとの戦争に本格参戦した場合、フーシ派などのミサイル攻撃を受ける
それに加えてイランからの弾道ミサイル攻撃もある(イランの弾道ミサイルは極超音速を加えて数千発ある)
そうした場合、アメリカ軍は中東の足掛かりである基地をほぼ失う可能性がある、ということなんです
基地の中には、パトリオットミサイルが一機しかないようなところもあります。。。守り切れないんですね
上念司さんの動画などを拝見していると、どうも「アメリカの兵力最強、ロシア製なんて古臭いロートル武器」
みたいな、いつの時代のことを話しているんだ?と言いたくなるような
「ロシア敗戦カウントダウン」みたいなことを、得意になって言っていますが
正直、時代は変わっているんですよ
実際、多くの専門家が指摘しているように、アメリカ軍の軍装備、弾薬の不足は明らかなのです
そして、アメリカには新兵器を開発し、大量生産するような、十分なインフラやラインが整っていない
つまり、兵站が不足していて、そこにウクライナとイスラエルという二方面作戦を戦わなければならないわけです
基地にパトリオットが一基、というのは、正直笑えません。。。
以前にも指摘しましたが、ウクライナで使っている弾薬数が、アメリカの製造能力を超えているものだった
というのが、今のアメリカの現実を物語っているのです
アメリカは、重工業を他国へ持って行きすぎて、重工業の国内生産能力を落としてしまっていた
逆に、ロシアは、来るべき日に備えて、兵站を整えるべく準備し、極超音速ミサイルを大量生産するなどして
備えていたわけです
私は決してアメリカをディスっているわけではありません、現実はこうではないか?と申し上げているのです
いま、北朝鮮の動きが怪しくなっていますが、これもまた、アメリカをけん制するための陽動作戦であることは
間違いありません。。。もしかすると、本当に有事があるかもしれません
私たちには覚悟が必要だと思います
それではまた
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます