Every Day
四コマ映画「Every Day」→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2503
4回観ましたねえ、ハマったぁ。。。
Amazon Primeで観れますから、ぜひ今のうちに!
セリフが自然で面白いし、説明セリフじゃなくシーンの積み重ねで物語とキャラクターが描かれてる。
1週間というリミットがあって月曜日、火曜日、水曜日…と進んでいくんですけど、僕はまぁハマりましたね。。
ラスト、最高ですよ。。あのタイミングで。。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」と唸りましたよ。
***
恋人の本体は病院で昏睡状態。目を覚さない。
「一週間、時間もらった」っつってその恋人が現れた、、、ってことは、今日から一週間後に(死んじゃうこと決まってるわけ?)っていう恐怖。。
また同じ日常を過ごせるという幸せもあるけど、それは期限付きだし、結構1日って過ぎるの早いし、という。
多くの人が何となくこの恐怖とともに生きてると思います。
幸せを得るということはその幸せを失う未来を得ること。
幸せであればあるほど怖い。
***
俳優の皆さん素晴らしかったけど、やはり主演の永野宗典さん、最高でしたね。
ダメっぷりが。「だからだよ!」「そういうとこだよ!」感がたっぷり。。
消えたり現れたりする恋人に対して、ちょっと軽くキレてるとこも人間らしくて面白い。
咲役の山本真由美さんはかなり女神感ありますけど、変なノリでじゃれあったり勝手に機嫌悪くなったりと多面的なキャラでした。
***
これを観たあとは
自分の生活の何気ない風景、何気ないやりとりが一変しますよ。
こんなにもありふれてつまらない毎日が、あたたかく愛おしいものになりますよ。
四コマ映画「Every Day」→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2503
ネタバレは以下に。
■Monday
朝。三井、自宅のリビングで目を覚ます。
同居している恋人、咲に起こされる。
昨日、交通事故で昏睡状態に陥って病室で寝ているはずの咲。
三井は「怖い夢をみた」と、昨日の出来事を咲に話す。
咲の父から電話。
父は咲の事故のこと、病院でのことを話してくる。
事故は夢ではなく、事実。
咲「なんか時間もらったのね、一週間」
三井は咲の作った弁当を会社に持っていく。
***
三井、上司からめちゃ叱られる。
先輩とジャレ合う。
辻村が三井を心配して「お弁当作ってきましょうか」と聞く。
三井は食べ忘れていた咲の弁当を屋上で食べる。
■Tuesday
会社の会議室的なところで若い男女の社員が弁当を食っている。
辻村「え、なんか言って欲しいんですけど」
遠藤「美味しいです」
辻村「どれが美味しいか10コ言って」
**
女性上司がイヤ〜〜な感じで叱ってくる。
「先方にはこっちの事情なんて関係ないんだからね!」
男の先輩「女にケツばっか拭かせて!逆にうらやましいわ」
三井、男の先輩とイチャイチャ。
女性の同僚「私でよかったらお弁当作りましょうか?」
屋上。
三井。おにぎり食う。
隣に男性上司来る。
男性上司「愛する人を思ってむすんだのがおむすび。ただ握ったのがおにぎり。いいですね、おむすび」
男性上司「私のこと信じてください」
三井「は?」
夜。
居酒屋。
女友達、男友達と3人で飲む。
女友達「私は三井を信じる。」
男友達「妄想だよ。さっき俺たちが見舞ったの誰だよ。酸素マスク。」
三井「でも弁当作ってくれたんだよ。ほら」
男友達「美化してるだけだよ。全然食ってねえじゃん」
三井は恋人が作ってくれた弁当食べてなかった。
泣く三井。
卵焼きを一口食べる女友達。
「あれ、咲の味付け?」的な表情。
男友達と女友達は夫婦。
帰り道に2人で会話。
妻「部屋綺麗だったよ。あれも三井が?」
夫「早く現実を見つめてどう生きるかんがえないと」
妻「できるの?三井に」
夫「その時は俺たちの出番だろ」
妻「抱いてもいいぞ、今夜は。抱きしめやがれ」
イチャイチャ。
三井、帰宅。
リビングで寝てて目が覚めたら咲、登場。
咲「おかえり」
■Wednesday
三井、会社に嘘の電話。
「体調悪いんで休ませてもらっていいですか」
三井「本体は病室?」
咲「受け入れてくれた?」
三井「つくづく残酷だよね」
咲「あたしも辛いんです」
「辛いようには見えないよ」
「早くしないと、もう水曜日なんだから」
「神様から言われたの?お主の〜残された時間は〜」
「全然面白くないよ」
「面白いと思ってやってないよ」
2人で土手でキャッチボール。
咲の姿が愛おしい。
三井、ボールを投げられなくなる。
帰宅。リビング。
三井「眺めてみようかと」
咲を正面に座らせる。
咲を、じっと見る。
三井「バカだな、おれ。ずっと思い出しちゃうんだろうな、こうして見たこと。なんでもないきっかけで。」
再び土手。
咲の写真撮りまくる。
「つーかさぁ咲ちゃん死ぬの?
「どうして欲しい?」
「戻って欲しいんだけど」
「どうしようかな。戻っていいんでしょうか。いいんだけど。責めるために時間戻したわけじゃないし」
「私に時間をくれた神様はあんまりいい神様じゃなかったのかも」
三井の親から三井のケータイに電話。
咲の事故を知らせていなかった模様。
「事故った」
先週の日曜日。
友人の離婚式。
みんな喪服。結婚指輪を金槌で破壊する。
みんなでわいわいと飲み食いする。
「家庭内でもモラルハラスメントに…さつき様からご離婚を提案された…」
ブーケトス。受け取った方は円満に縁を断つことができる。
「やだやだ!」受け取った女性は三井の女友達。
ブーケは三井に押し付ける。
三井は事情を知らずに受け取る。
帰り道。
咲「それ貸して」
ブーケを持つ咲。
三井「何怒ってんの?」
咲「怒ってないよ」
三井「だから離婚式なんて行かないほうがいいって言ったのに」
咲「何にもわかってない」
三井「え、別れたいとか!?」
咲「今夜焼きそばでいい?」
三井を置いてスタスタ先を行く咲。
持っていたブーケの花びらが散り、コンクリートに落ちる。
■Thursday
朝。
リビングに弁当が置かれている。
咲はいない。
出勤。
三井の机に津島から弁当。
「余計なお節介ごめんなさい。良かったら食べてください」というメモ付き。
「吉田さんの送別会、三井さん大丈夫ですよね」と遠藤。
先日の屋上のおにぎり社員が吉田。
遠藤に仕事のミスを指摘する吉田
「今やっちゃいましょう。後回しにするとクセになるので」
屋上。
三井が弁当食べてるとこに津島。
三井は妻の弁当を食べ、脇に津島の弁当を置いてる。
津島「おむすび作るんですね、美味しそう。お弁当作ってもらってましたもんね」
津島の弁当を食べようとする三井。
津島「いえいえそんなつもりで言ったんじゃ」
三井「ちょうど食べようと思ってたんで」
「毎日お見舞い言ってるんですか。」
「うん」
「心配ですね」
津島、咲の弁当の卵焼きを奪って食べる。
「しょっぱ!体壊しますよ!」
イラっとする三井。
津島、自分の弁当を三井から取り返そうとする。
三井、咲の弁当を落としてしまう。
必死に拾い集める三井。
三井を抱きしめる咲。
避ける三井。
「どうして辻村さんだったんですか」
「ごめん」
「ごめんごめんって三井さんの口癖ですよね」
自分の弁当を持って去る津島。
回想シーン
屋上
咲「話ってなんですか。昼休み終わっちゃうんで」
三井「付き合ってください」
咲「いやです」
三井「ごめんごめん、今のなかったことにして」
咲「うそです。よろしくお願いします」
三井「ごめんごめん」
咲「ごめんごめんって三井さんの口癖ですよね」
遠藤と吉田。ミスの修正。
「今ですよね」
「早くやったほうがいいですね」
トイレで自分が作った弁当食べる津島。
■Friday
吉田から辻村と名前の書かれたチョコレートの残りを三井が受け取る。
「これがわたしの最後の仕事です」
その後、吉田の送迎会。
津島と遠藤しかいない。
スカスカの色紙を渡す。
「大丈夫です。わたし大人数苦手なんで」
バツの悪い2人。
「吉田さん長い間お疲れ様でした。かんぱ〜い」
三井の家。
どこにも咲はいない。
デジカメの写真を見返す。
友達夫婦との写真。食べ物。花。どっかの犬。神社。
咲が撮った写真ばかり。
先日の土手で三井が撮った写真の咲が消えている。
どの写真にも咲はいない。
吉田の送別会。
「忘れませんから今日までのこと。寂しいですね、さよならは。ちゃんとお別れしないとまた会えないから」
津島「吉田〜!さみし〜よ!」
アルバムをめくる指が逡巡する。
吉田。コピー機を直す。
咲「神様仏様吉田様ですね」
吉田「そうなんです、ここだけの話」
咲「じゃなにかあったらお願いします」
吉田「じゃ辻村さんが困った時お力になります」
指切りげんまんするふたり。
■Saturday
病院。待合室。
三井と辻村芳雄。
芳雄「ひとりにも慣れてきたはずなんだけどダメだね。週末買い物袋ぶら下げて帰ってくるような気がして。明日の朝にでも目を覚ますかもしれないからね。その時誰かがいてやらないと。寂しがりやだから咲は」
三井「僕の責任です」
芳雄「死んで責任とってくれと言ったら君は死ぬのか。……すまない。
妻の時、間に合わなかったんだよ。大事な時に間に合わなかった。出来る限りいてやりたい。
覚悟はしてるよ。あらゆるね。どうすればいいかな。どうしたらいいんだろうね。君はどうする?」
三井、答えようとすると芳雄の後ろに咲が現れる。
「ぼくもリベンジさせてください。板チョコ。一列ずつ食べて残ったやつをぼくが食べたら怒るんですよ。顔のホクロも北斗七星みたいな…」
咲、顔を隠す。
芳雄「…ありがとね」
三井「なにもしてあげられなかった…事故って鼻にチューブ刺さって、いつもの冗談かなって…でも好きなんです全部が。悔しいですけど」
咲、笑顔。
芳雄「その言葉撤回させないからな。もう一度咲の前で言ってもらうからな。それと、おかえりって言ってあげないとな」
芳雄。実家。咲が現れるがすぐ消える。
病室の前のベンチに座る芳雄に寄り添う咲。
住宅街を歩く三井。
振り返ると、離婚式後にケンカした自分たちの姿が見える。
喪服のまま通り過ぎる咲。
このあと事故に遭う。
追いかけて咲の手を掴む。
暗転。
朝。
食パンとかソーセージとか買い物行ってた咲。
咲「ただいま」
リビングで寝ていた三井。
咲「おかえりは?」
三井「え」
咲「え、じゃなくて。お茶入れるね」
三井「またウィンナー買ったの?コンフレーク?」
「ほっとくとカップ麺ばっか食べるでしょ」
「料理するよ!たこぶつ!?」
「それあたしの」
咲「考え方だと思うのね、喧嘩して別れたとする。いろいろ面倒じゃん。無期限で海外留学行くとか。ずっと一緒にいるって努力があると思うのね。だらだらするのが好きだったんでしょ」
「だらだら、言葉がよくないね」
「だらだらはだらだらです。だらだらたのしかったな。だらだらしてたらおっさんなっちゃうよ」
賞味期限切れてる板チョコ
咲「これ食べたらひく?」
三井にあーんして食べさせる。
咲「おいし?」
三井「ペットか」
ケータイが鳴る。
三井はケータイを無視。
咲を座らせる。
三井、部屋の外に出る。
部屋に入る。
「ただいま」
「…」
「ただいま」
「…おかえり?」
「ただいま」
「おかえり」
「ただいま」
「おかえり。わたしもやる」
三井が座り、咲が部屋を出る。部屋に入る。
咲「ただいま」
三井「おかえり」
「ただいま」
「……」
「言ってよ、わたしもやったんだから、もっかいやるよ」
「うん」
部屋を出る咲。
咲は入って来ない。
三井、泣く。
電話が鳴る。出る。
「わかりました、すぐ行きます」
家を出る三井。
おわり
そもそもアレックスに対して不信感を持ち始めていたクレアはさらに不信感を強める。
アレックス「好きな人ができた」
クレア「誰」
アレックス「それはとても言えない…」
すべてを察したクレアは怒りと悲しみで飛び出してしまう。
クレアは悲しみに暮れ、
アレックスは自暴自棄になる。
アレックスは友人のデルたちにパーティーに誘われる。
デル「お前がゲイだろうと何だろうと友情は変わらない」的な事を言う。
アレックスはパーティーでゆきずりの女の子とセックスを試みるが、やはり無理っぽい。。
アレックスがパーティーに行った事を知ったクレアがパーティーに乗り込んでくる。
いろいろあってアレックスがプールで溺れたのをクレアが助ける。
アレックスは自分がゲイである事をクレアに打ち明ける。
自分でも受け入れられてなかった事実を初めて人に話した。
戸惑い、悲しみ、怒りを混在させつつクレアは大人の対応でアレックスを受け入れて、2人は仲直り。
しかしクレアは家に帰り涙を流す。
後日、2人はプロムへ出かける。
が、それはクレアのサプライズであり、プロム会場にはエリオットがいた。
アレックスとエリオットのキューピット役を務めたクレアはアレックスへの恋心に結着をつけ、また一段と素敵な女性へと成長する。
アレックスはエリオットと踊るのを恥ずかしがる。
アレックス「みんなが見てる」
エリオット「それが?」
アレックスとエリオットは群衆の中で抱き合いキスする。
周りにはそれを気にも留めずに楽しく踊る友人たち。
後日。
アレックスとクレアは今までと変わらず研究発表の動画をアップする。
画面には、ゲイをカミングアウトする若者たちの動画画面が敷き詰められていく。
おわり
HOUSE ハウス(1977年製作の映画)製作国:日本 / 上映時間:88分
先日、逝去なされた大林宣彦監督の長編デビュー作。
恥ずかしながら僕は大林監督の映画をいっっっっぽんも観たことがなかったのです。
そもそも世代ではないですし、、、
近年のアヴァンギャルドでブレイクスルーな作品群の存在も知ってはいたものの
かなりハードルが高くてずっと手を出せずにおりました。。
いよいよ観るぞ!と思っていた時に、訃報。。
悲しいけれど僕からすると大林監督との関係はこれからなのです!
「HOUSE ハウス」観ました!!
****
四コマ映画「HOUSE ハウス」 → http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2500
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88分だったんですね!観終わってからの衝撃波が強すぎて。。
もうイントロからしてハチャメチャですよ。
四コマ映画に入れ込めた部分なんてほ〜〜んの触りです。
池上季実子が「キュイ〜〜ン!キュイキュ〜〜ン!」という効果音と共にクルクル回ると部屋着に着替えている、という謎の早着替えのシーンとか、
ハウスガールたち(主人公の少女たち)が横一列になってハイテンションで謎の会話を披露するシーンとか、
T.M.Revolutionばりにずっと正面から風を受けてスカーフなびかせる鰐淵晴子とか、
いざというとき役にたたない日本のおじさん代表を演じた尾崎紀世彦とか
戦争が正義だと信じざるを得なくて戦ってきたけどいざ自分が乗ってる戦闘機が撃たれて墜落する!ってなるとめっちゃくちゃ死ぬの怖いしめっちゃ悔しいんだけどここで泣き叫んだら祖国に命を捧げることが使命だと信じてきた自分や自分についてきた部下たちを裏切ることになる、あ〜でも故郷に残してきたフィアンセがどうしても頭に浮かんでしまう!と逡巡した結果、もんんんんのすごく無表情のまま墜落していく三浦友和とか、
怒涛の展開の中に無駄なシーン(失礼)と重要なシーンがほとんど同じ扱いで羅列されていく。
****
トンデモ映画であることには違いない。
こんなにもエネルギーに満ち溢れてて映画というものを楽しみ切って、愛や反戦のメッセージをぎゅうぎゅうに込めた映画を僕は観たことなかったです。
1977年製作。僕が生まれる一年前。
****
大林宣彦、はじめました。
四コマ映画「HOUSE ハウス」 → http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2500
ネタバレは以下に。
オシャレ- 池上季実子
ファンタ - 大場久美子
ガリ - 松原愛
クンフー - 神保美喜
マック - 佐藤美恵子
スウィート - 宮子昌代
メロディー - 田中エリ子
すごいあだ名を持った七人の少女。
オシャレ「熱いわ、早く撮って」
演劇部のオシャレとファンタが教室で撮影をしている。
オシャレはマリア様っぽい風貌で顔の近くにロウソク。そりゃ熱い。
ファンタ「オッケー」と言い、撮影終了。
残像を残して教室を後にする2人。
(死を予感させる演出とも言えなくない)
***
演劇部は合宿に行く予定。
オシャレだけは父親と軽井沢旅行。
楽しみ。みんな羨ましい。
***
オシャレが家に帰ると父親がいる。
父親とは仲良し。
しかし鰐淵晴子が出てくる。
常に風を正面から受けている。スカーフが揺れる。モデル風。
8年前に母を亡くしている。
鰐淵晴子は父の新しい恋人。結婚しようとしてる。
オシャレ「私絶対軽井沢なんか行かないんだからっ!」とブチギレ。
オシャレは鰐淵晴子に心を開かない。
鰐淵晴子はオシャレと仲良くしたいのに。
***
オシャレ、自分の部屋。
「キュイ〜〜ン!キュイキュ〜〜ン!」という効果音と共にクルクル回ると部屋着に着替えている、という謎の早着替えのシーン。
昔の家族写真を見返す。
「おばちゃまどうしてるかしら」
おば(南田洋子)に思いを馳せる。
***
学校。少女7人。横一列になって会話。
「ちょっぴり可愛いよ先生(尾崎紀世彦のこと)♡」
「お主たちやめんか!」
「調子いい!」
「アハハハ!」
恐怖さえ覚えるほどにファンシーな会話を早口で繰り広げる。
***
合宿は中止。みんな残念。
ファンタ「先生をいじめないで」
ファンタは先生が好き。
オシャレ「みんな静かにして!私と一緒に軽井沢へこない?おばちゃまのとこよ。ママの田舎へ。」
***
オシャレ、おばに手紙を書く。
みんなで泊まりに行きたい旨。
数日後、
「いらっしゃい。あなたからの手紙をそれはそれは待っていたのよ、オシャレさん」とおばから返事が届く。
***
父「私が甘やかしすぎたんだな」
鰐淵晴子「私もしばらくしたらオシャレちゃんのとこへ行くわ。私きっと取り戻してみせる、あの子の神秘的な笑顔を」
***
東京の町の風景。
なぜかヒッピーっぽい。空想の東京。
ボケ担当の尾崎紀世彦が階段から落ちる。
東京駅。異様なビル群。
大林監督のカメオ出演。
少女7人、特急列車に乗る。
座席にオシャレの飼い猫がいた。
***
おばの青春時代の回想。
おばさまのフィアンセ(三浦友和)の乗った戦闘機が撃たれて墜落。
フィアンセは帰ってこなかった。
おばさまは広い屋敷にひとり暮らし。
***
戦争が正義だと信じざるを得なくて戦ってきたけどいざ自分が乗ってる戦闘機が撃たれて墜落する!ってなるとめっちゃくちゃ死ぬの怖いしめっちゃ悔しいんだけどここで泣き叫んだら祖国に命を捧げることが使命だと信じてきた自分や自分についてきた部下たちを裏切ることになる、あ〜でも故郷に残してきたフィアンセがどうしても頭に浮かんでしまう!と逡巡した結果、もんんんんのすごく無表情のまま墜落していく三浦友和。
***
屋敷までの道のり、鬱蒼とした森林を抜ける。
「何がかお化けが出そう」
「オカルト現象なんてこの世にないわ」
「私たち不思議な世界に迷い込んだんじゃないかしら」
***
「あんたお屋敷のお嬢さんの姪御さんだろ?目の当たりがそっくりだ」
スイカ屋の店主、小林亜星。
「お嬢さんもきっと喜ばれるなぁ」
***
屋敷に到着。おば登場。
ファンタがカメラで撮影しようとすると猫の目が光ってカメラが宙に浮かんで地面に落ちる。壊れてしまう。
ファンタ落ち込む。
おば「悲しまないで。私はみんなが来てくれて嬉しいんだから。笑って」
めちゃくちゃな理論で慰めるおば。
***
玄関に入るとシャンデリアのガラスがいくつも落ちてきて少女たちを攻撃する。
でも大丈夫。クンフーがカンフーで防御。
クンフーのBGMがダサい。
今度何度も使われる。
聞くほどにクセになる。
***
オシャレ「おばさまもう誰も訪ねてこないの?」
おば「寂しかったわ。でもこうして皆様がきてくれたの。良かったわ」
車椅子に座っているおばさまの膝に、映画撮影スタッフが猫を投げ込む。なかなかの勢いで。
***
ガリ「私は先生が来るまでリーダーね」
おば「マックちゃん、丸々太って美味しそう」
みんなでご飯食べる。
おばは食べない。
***
ファンタが井戸の中で冷やしていたスイカを取り出す。
出てきたのはスイカではなくマックの首。青ざめている。
マックはファンタの首に噛みつく。
「きゃ〜〜〜」
おば「どうなさったの」
ファ「生首生首生首生首生首生首生首」
「生麦生米生卵?」
「私が見てくるわ」とスクッと立ち上がるおば。マックを食べてちょっと元気になっているおば。
***
みんなでスイカ食べる。
おばの口の中にマックの目玉。シャクシャク音を鳴らして目玉食べる。
それを見て「え〜」ってな表情のファンタ。
誰もファンタのいうことを信じない。ファンタも自分で信じられない。
***
クンフー「田舎っていいなぁ」
風呂に入ってるオシャレの背中に黒髪がまとわりつく。
***
クンフー、薪割り。
薪がクンフーを攻撃してくる。
でも大丈夫。クンフーがカンフーで防御。
あのBGM。
クンフー「気のせいかな」
なんでだよ。
***
踊るおばさま。元気。
おばさまが冷蔵庫に入る。
次の瞬間屋根裏へ。
骸骨と踊ってからマックの左手をシャクシャク食べる。
死んだ金魚を蘇生させてフフフと笑ってからアクビ。
やりたい放題。
***
オシャレ、家の中を探検。
フィアンセ(三浦友和)の写真を見てニッコリ。
おばの化粧台を触りまくる。
***
メロディがピアノを弾く。
それをBGMにしておばの口紅を勝手に引くオシャレ。
鏡の中の自分がおばに変化。
鏡が割れて鏡から血が流れる。
オシャレの顔がひび割れて燃える。
***
メロディのピアノに合わせて踊る骸骨。
鍵盤が光る。
***
スウィートが布団に襲われる。
下から撮影してるからスカートの中丸見えなんですけど。。
***
メロディは指にケガ。
***
スウィートが裸の人形に変化。
「私たち今に誰もいなくなってしまうわ!」
やっとことの重大さに気づいた少女たち。
「先生が助けに来てくれるかもよ、あれでも男よ!」
白馬に乗った尾崎紀世彦の妄想シーン。
****
オシャレはボ〜ッとしてる。
駐在所に電話をかけようとするが掛からないので、オシャレが直接駐在所に警察を呼びに行く。
オシャレにはおばが乗り移っている。
オシャレ(おば)「一歩も出ちゃダメよ」
「私たちを置いて行かないで!」
***
家の窓や扉が全部閉まる。
歌いながら森の中を歩くオシャレ(おば)。
***
カンフーを使っても扉は開かない。
「おば様に開け方を聞けばいいのよ」
家の中でおばを探す。
棚からホルマリン漬けの手が出てくる。
「これマックのリボンよ!」
「ひょっとして」
「きゃー」
***
メロディがピアノを弾いてみんなを落ち着かせる。
ガリ「ファンタが怖がって気絶するから言えないわ」
ピアノに合わせてオシャレの歌が聞こえる。
「オシャレ帰ってきてたのね」
***
オシャレを探しにいくガリとクンフー。
オシャレ(おば)は白無垢を着ていた。
***
メロディはピアノに攻撃を受ける。
指がちぎれ、ピアノに食べられる。
バラバラに。
笑うメロディ。切れた自分の足を見て「わぁ、卑猥ね〜」とメロディ。
***
仕掛け時計の中にスウィートが閉じ込められている。
クンフー「スウィート、ごめんね」
溶けていくスウィート。
ガリ「こんなことがあっていいものか!」
***
メロディの指だけがピアノ弾いてる。
逃げるガリとクンフー。
気絶してるファンタ。
「私たち3人、力を合わせるしかないのよ」
***
尾崎紀世彦、屋台でラーメン食ってる。
寅さんそっくりの人が寅さんのマネ。
倍賞千恵子の声も聞こえる。
先生、全然家に来そうもない。
***
ガリが本(おばの日記?)を読む
「あの人は戦死なんかしていない。だって約束したもの」
***
オシャレ(おば)のデカ顔登場。
「オシャレ!」
「おばさまはもう何年も前に死んだのよ。私はおばちゃまの世界に来てしまったの」とオシャレ(おば)。
でかい唇登場。
クンフー「唇だ!デカすぎる」と見たままを言う。
オシャレ(おば)「おばちゃまはお嫁に行きたい一心で死んでも生きられる体になったの。嫁入り前の女の子たちが来るとみんな食べてしまうの。その夜だけ花嫁になれるのよ!」
「おとなしく食べられて頂戴」
いろんな家具が飛んでくる。
クンフーのBGM。
クンフーが戦う。
クンフーと白無垢のオシャレ(おば)の一騎打ち。
ガリ「クンフー!シロ(猫)よ!シロをやっつけるのよ!」
直後照明に食べられてしまうクンフー。
しかし足だけになったクンフーが猫にキック。
猫から大量の血が出てくる。家が血の海に。
ガリとファンタ。畳に乗って血の海に浮かぶ。
「先生が来てくれるわよ!」
***
先生近くまで来てるっぽいけど
「家なんて全然ねーじゃねーか」
小林亜星に道を聞く。
「食べられた!食べられた!」と言って小林亜星が骸骨になる。
それを見てビックリした先生はバグってしまう。
***
ガリは眼鏡を血の海に落としてしまう。
拾おうとして自分も血の海に落ちる。
服が溶けて、全裸に。
全裸で浮遊する様子をしばらく写す。おいおい。
その後、体が溶ける。
残りはファンタのみ。
ニヤリとするオシャレ(おば)。
***
ファンタ、畳の上で泣き叫ぶ。
オシャレに助けを求めるが、水に映ったオシャレの顔はおばの顔。
オシャレ(おば)に抱かれて眠るファンタ。
ファンタ「眠りた〜い、ママ」
オシャレ(おば)の目が緑色に光る。
***
鰐淵晴子が車で屋敷に到着。
謎の日本語の歌が流れる。
早く家に行って欲しいのにものすごくゆっくり歩く。
常に風を正面から受けている。スカーフが揺れる。モデル風。
スイカ屋の前。
先生の車。
先生はなんかソーセージの集合体みたいな化け物になっている。
そしてやっと屋敷に着く鰐淵晴子。
***
鰐淵晴子「ごめんくださ〜い」と上品に。
中に入る。美しい庭を優雅に歩く。
後ろから着物を着たオシャレ(おば)。
「オシャレちゃん!」
「おはようございます」
「オシャレちゃん!(嬉)」
オシャレがにこやかに挨拶してくれて喜ぶ。
雨戸を開け続けるオシャレ(おば)。
〜今日からこの家に嫁いできませんか 2人暮らしましょう〜という歌詞の歌がBGM。
オシャレ(おば)「どうぞお座りください」
鰐淵晴子「ところで皆様はどうなさったの?」
オシャレ(おば)「みなさん、起きてまいりますわ。お腹が空きますとね」
鰐淵晴子、燃える。
****
ナレーション。
たとえ肉体が滅んでも、人はいつまでも誰かの心の中にその人への想いとともに生き続けている。
だから、愛の物語はいつまでも語り継がれていかなければならない。
愛する人の命を永遠(とわ)に生きながらえさせるために。
永遠の命。
失われることのない人の想い。
たった一つの約束。
それが愛。
***
エンドロール。
池上季実子のイメージビデオのような映像が続き、
その後、残りの6人がワンポーズずつ決めていく。
スタッフロールがハウスに喰われていく。
三浦友和
檀ふみ
ゴダイゴ
友情出演
の文字
終わり。
3.5
23分のドキュメンタリー。
場所は
ジョージア(グルジアと呼ばれていた)。
辺境の地へ日用品の行商をする男。
通貨(ラリ)もあるが
この男はすべてジャガイモでやりとりをする。
1ラリで売ってくれよ、とお婆さんに懇願されても
「いや、ジャガイモ五キロだ」と言って絶対折れない。
このお婆さんがジャガイモ五キロを家から運んでこれると思えない。。。
お婆さんは悲しそうな顔。。
**
男は仕入れた日用品を辺境の地を回って
すべてジャガイモに変える。
で、町でジャガイモを金に変える。
**
地球そのままのような地平線と空。
うんざりするほど何もない村と
延々と続くジャガイモ畑。
世界の終わりのような場所で
子供たちは
行商の男が吹くシャボン玉にはしゃいでいる。
あの子供たち、一ヶ月くらい夢に出てきそうなほどシャボン玉に喜んでたなぁ。。
**
とにかく絵はずっと美しい。
美しい絵を撮ろうとという意識を強く感じるし、その美しさは伝わる。
生活の苦しさも
夢のなさも伝わる。
23分。
ハッキリ言って物足りない。
でももしかしたら
もっと長かったら苦しくて見ていられないのかも。。
生きる苦しさを見せつけられて。
でもそれは我々も全然変わらない。
**
家にいろ、外に出るな
仕事減っても騒ぐなと言われながら
国のトップが優雅にソファに座って犬を撫でる動画を見せられる。。。
世界の終わり。
我々も終わりの景色を見ている。
アマゾンプライムに『ケレル』が!
と興奮と冷や汗混じりにTwitterが盛り上がっていまして、
全然知らなかったので、とりあえず再生。
まさか最後まで観れるとは思いませんでした。。
でもずっと画面が印象的だし、面白い。。
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ディズニーランドにある隠れミッキーみたいな感じで
隠れチ●コがサッと画面に現れますよ。
キミは何本見つけられるかなっ!?
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透視能力のあるジャンヌ・モローが
主人公の兄弟のチ●コの大きさを
ズボンの上から見比べるという謎シーン。
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ちなみにドイツ人監督のファスビンダーにとっての遺作。
享年37歳。
主演のブラッド・デイヴィスも享年41歳。
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ケレルの兄と建設作業員ジルは同じ役者さんなんですね。
気づかなかった。。
だとするとホントにわかりやすい映画ですね。
何も難しいことはない。
顔がそっくりな男兄弟のナルチシズム愛憎劇ですよ。
言い訳がましい台詞とナレーションもナルチシズムに満ちてる。
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ゲイ的描写はたっっぷりありますけど
これがゲイを描いているものなのかは、わかりません。。
一応ジャンヌ・モローを真ん中に置いておいて、
「おれはオカマじゃない」と言い訳しながらも
のびのびと男同士で性愛を満たし合っている感じ。
全然いいんですけどね。
原作は1941年の『ブレストの乱暴者』。
この時代のゲイのリアリティなのかもしれないですね。
マーシャル 法廷を変えた男(2017年製作の映画)
国王とオラフのタッグが気持ちいい映画ですね。
この2人でこのシリーズを続けて欲しかったけど
ラストの感じを観ると続編作る気も無さそうだし
ヒットもしてないし。。
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マーシャルは全米黒人地位向上協会の中での唯一の弁護士。
1941年。
警察による黒人への暴力的(的じゃなくて暴力そのもの)な取り調べによって、嘘の自白を言わせて、自白のみで有罪にしようとする裁判などを
マーシャルは担当。
のちに
史上初めて合衆国最高裁判所の判事に任命される。
実話を基にした映画です。
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「おれたちの先祖は奴隷だった。今おれたちが奴隷じゃないのは先祖が自由を勝ち取ったからだ」
自由のために闘わねばならんのよね。
お上に迷惑かけないようにおとなしくなんてしなくていいし
おとなしくしてろなんていう金持ちのいうことなんて無視していいね。
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テレビドラマ感が強いですね。
なんか軽いし、浅い。
ミステリーを解決するある一言も浅い。。
マーシャルのちょっと勝気で傲慢なキャラは面白いので
いっそテレビシリーズにした方が良かったかな。
ネタバレは以下に。
エリー夫人は旦那からDVを受けている。
しかも旦那は出張が多く、家を開けがち。
エリー夫人は「なんなの私の人生」と思っている。
元水泳選手で活発な生き方をしていたのに、家に閉じ込められてイマイチな感じ。
ある夜。
いつものように旦那は出張で不在。
ジョゼフはお金を借りようとしてエリー夫人の部屋を訪れる。
運転手のジョゼフはハンサムな黒人男性。
1人でちょっと酒飲んでたエリーはジョゼフを誘う。
「いけません、奥様、そんな…」的な一連のやり取りをしたのち、コンドームをつけて合体。
2人に賢者タイムが訪れて、庭の犬が吠える。
「旦那が帰ってくる!」とパニックになるエリー。
旦那は帰ってきたりしない。
黒人の子供を妊娠した可能性があることに恐れたエリー。
1940年のアメリカ。
当時、白人女性が黒人と不倫なんてしたらフルボッコ。
DV夫に何されるかわからないと思ったエリーは、ジャゼフにレイプされた、と嘘の証言を。
(この辺りのことは1950年代を描いた『エデンより彼方に』をどうぞ)
黒人差別がひどい警察、法曹ではこんな嘘がまかり通ってしまう。
***
ジョゼフもまた当初「性交渉自体なかった」と嘘の証言をしていた。
これがネック。
当時、黒人が自分の主人の妻と性交渉したとなれば、リンチに遭い、首を木につられて殺される。
言えば殺されるのだから、言えない。
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結局、エリーの主張に疑惑が多すぎるってことで、特段の決定打があったわけでもなく、ジェゼフは無罪。
陪審員全員が無罪評決。
「疑わしきは罰せず」という原則が黒人にも使われたということで、むしろ素晴らしい着地。
(映画として、あぁそうか、、ってな感じであんまテンション上がらないんですが。。ごめんなさい。。)
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弁護士マーシャルは次の案件へ。
さらに黒人差別の色濃いケンタッキー州へ。
ちなみに
地元の弁護士サムはユダヤ人。
1940年のユダヤ人。
ヨーロッパではナチスによってユダヤ人が強制収容所に送られている時期。
彼の親戚も死の列車に乗せられた、との連絡が途中で入る。
マーシャルもサムも人種差別の被害者。
敵の弁護士(ダン・スティーヴンス)がサムに言う。
「あんたもあの黒人弁護士(マーシャル)と同じだな!」
サムは答える。
「一番の褒め言葉だ」
泣ける。
『薄氷の殺人』再びという感じでいいですね、ディアオ・イーナン監督のフィルムノワール!
『薄氷の殺人』は舞台が中国の北部で大体めちゃ寒そうでしたが、今回は中国の南部。
暑く蒸し蒸しした夜の物語。
昼のシーンも多いし、暑いはずなんだけどなぜか昼間のシーンは寒々しい色彩。
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四コマ映画『鵞鳥湖の夜』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2494
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鵞鳥湖という架空の湖の町は、警察の管轄が複雑でちゃんと統治されてなくて、雑多な人種が混じり合って犯罪も多いとこ、という設定。
この映画の一番の魅力は水浴嬢ですね。
水浴嬢という言葉の威力。水辺の売春婦とのこと。海の中でなさったり、泳げない水浴嬢は浜の茂みでなさったりするそうです。
ヒロインのグイ・ルンメイは鵞鳥湖の水浴嬢。
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この謎しかない美女と、うっかり警察を殺しちゃったイケメンの、逃走劇、でもないんだな。
イケメンは逮捕される前にやらなきゃいけないことがあって、そのために「妻に会いたい」。
美女はその計画に協力するっぽい感じで登場するんだけど、
警察やヤクザたちも絡んできて入り組んできて、一体誰を信じればいいのか、
誰が信用できて、誰が裏切り者なのかが分からなくなってくる。。
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物語は結構ザンザン進んでいくし、
画面がとにかくずっと素晴らしいので飽きることはない。
いろんな立場の人たちが入れ替わり立ち替わり出てくるけど、それそれのキャラクターの奥行きが素晴らしい。
2時間弱なのに、これだけのことを描けるのかと感嘆しますよ。
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ただ「この人は誰だろう、敵かな?味方かな?」と一瞬不安になって
ちょっと集中力切れそうになると
ビッッッッッッックリするシーンが何度もバーンとやってきますので。ご安心を。
電飾付きスクーターの行き先にあるものとか、ジンギスカ〜ン♪とか、二人前の麺類を食べるイケメンとか、ワンタッチ傘とか、ボートの上での一夜とか、
これ一つの映画だったのか、と思うくらいに名シーン多すぎ。。
ちゃんとご飯食べるのもいいですね。こういう映画の場合あんまご飯食べませんけど。
あとこの監督、中国のだっさいポップス好きですね、それをBGMにダンスをさせる。。
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あらすじは読んでから観た方がいいと思いますよ。
話をわかりやすく説明してくれる便利な人はいないし
回想シーンも不意に始まったりするので。
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まぁ画面はずっとカッコいいし、
社会や時代から切り離されたような鵞鳥湖を舞台に描くことで現代の社会問題をグリグリほじくり出してくるのもいいし
「いや〜映画っていいですねえ」って思いますよ、このレベルの映画を観ると!
四コマ映画『鵞鳥湖の夜』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2494
薄氷の殺人 [DVD]
映像もストーリーの省略も銃撃戦も早朝に肉まん食うシーンもおしゃれでかっこいい!
主演の元刑事のキャラが複雑で読めないし、
中国北部の寒い感じも緊張感があって、
これはとてもとてもよい映画ですよ。
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四コマ映画「薄氷の殺人」 → http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2492
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トンネルを通り抜けるとタイムスリップする名シーンや
理容室での長回しの末の地獄の名シーンや
朝肉まん食べる名シーンや
ジャン(元刑事)が1人でだっっっさい中国ポップスで踊る悲しい名シーンや
スケート場でウーがスイスイ滑る名シーンや
もちろん最後の空の名シーンなどなどなど
ずっと素晴らしい。
薄氷の殺人 [DVD]