映画感想(ネタバレもあったり)

映画コラム/映画イラスト

映画『王国(あるいはその家について)』「静かなのは今だけ。見せかけだよ」

2022-11-23 | 映画感想
王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)製作国:日本上映時間:150分
監督 草野なつか
脚本 高橋知由 
出演者 澁谷麻美 笠島智 足立智充 龍健太



「私たちの王国を間違った出来事だと思わないでください」


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面白かったぁ。映像素晴らしい。

僕は演技についてのアカデミックな考察はまっっっったくできないし、、
アカデミックな考察をされているレビューを読んでもほぼ意味がわからないレベルのことをやっているんですけど、、

シンプルにずっとサスペンスフルで面白かったです。

映画の本読みとリハーサルが繰り返されるので、
同じシーンが何回もやってくるんだけど
映像の素晴らしさもあって
繰り返すほどにサスペンス性が増すと言う、
割と奇跡的な成功を収めてるんじゃないですかね。

計算でやろうとして達成できるレベルのものではないと思うんですが。。

観る機会があったらぜひ喰らいついて見てくださいな!

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排他的な〝王国〟を持つことで強烈に結び合っていた2人


前作『螺旋銀河』ではタイプの違う2人の女性が同化していく様子が描かれていて、
今作でも、共通認識としての(とても排他的な)〝王国〟を持っている幼馴染の2人の女性が描かれている。

排他的な〝王国〟を持つことで強烈に結び合っていた2人だったけど
1人が結婚し夫と娘を得たことで2人の王国は過去の思い出となってしまった。

東京と地元に離れ離れで暮らしていた彼女らだったが、一人が心を病んだことで地元に戻り、2人の関係は再開する。

どちらにとっても過去のものとなっていた王国だが、
確かに過去には存在し今もあるかもしれない王国を追う1人と、
現在は夫と娘との3人家族の暮らしがあり彼女との王国どころか今の家族とも〝王国〟という概念さえ不必要になってしまった1人。

そして起きてしまった幼女殺人事件。

1人は何故幼馴染の娘を殺してしまったのか。
それを遡って語っていくサスペンス。

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↑というのが台本上の物語。ですよね。


で、この台本を持った俳優3人による本読み、リハーサルの繰り返し。

繰り返すことで俳優自身に役が入っていく過程を楽しむ、、
というよりは
観客が背後の情景が見えてくる感じがしました。

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もういいや。レビューするのが虚しすぎる。



どっかの配信会社!さっさとこの映画配信しなっ!!

映画『PASSING -白い黒人-』白人のフリして特権を得た黒人女性の最期 

2022-11-23 | 映画感想
PASSING -白い黒人-(2021年製作の映画) Passing 製作国:アメリカ上映時間:98分
監督  レベッカ・ホール
脚本 レベッカ・ホール
出演者 テッサ・トンプソン ルース・ネッガ アンドレ・ホランド ビル・キャンプ ベンガ・アキナベ


面白い。もっと評価高くていいと思うんだけど。


説教感のなさがいいんですよ。これだよね。こういう映画好き。

人種問題だし歴史なんだけど、その前にちゃんと充実したサスペンス映画であるという。

白人のフリして特権を得た黒人女性と
白人のフリが上手くできない黒人女性とのヒリヒリした関係。

天秤のように力関係が揺れ動くのが面白い。


ルース・ネッガ




白人のフリをする黒人女性を演じた助演のルース・ネッガが演技賞で評価されていて、確かに面白い。
腹立つし切ない。

主演のテッサ・トンプソンの主役感と繊細な表現力ももっと高く評価されて欲しいな。
ルース・ネッガに面白さで負けちゃったんだよね。。
でも助演に負ける映画だからね。。仕方ないか。。

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1920年代のニューヨークのハーレム。


なんか黒人の皆さんが異様なレベルで富裕層な暮らしをしてます。

夫が医者とのことだけど、昔のアメリカでしかもハーレムでこのゴージャス感は何じゃと思ったら、

「ハーレム・ルネッサンス」というのが1920年代にあった、と。

第一次世界大戦の好景気を受けて、南部から逃げてた黒人さんたちがニューヨークのハーレムで華やかで文化的な生活を送っていたと。

とは言え、1930年くらいには大恐慌でハーレムはスラム化。
いわゆる現代のイメージのハーレムに。
(その後1990年頃から再開発が始まった、と。)

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知らなかったなぁ、ハーレム・ルネッサンスなんて。

そんな華やかなハーレムのルネッサンス期であっても、黒人は生きづらかった。

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ラストネタバレは以下に











ラスト。 クレアは窓から落ちて死んでしまう。
夫がパーティーに乱入してきた時点でクレアは人生諦めた顔してましたね。 あの無表情が良かった。
 「まぁまぁ上手くやってきたのに…」って感じもするし
「白人のフリなんかせずにあなた(アイリーン)と仲良く暮らした方が良かったのかしら」って感じもする。
 そしてクレアは落下。
 何故かはわからない。 自分から落ちたのか 夫に落とされたのか 夫を避けようとして落ちてしまったのか 
もしくは、アイリーンに足を引っ掛けられて落ちたのか。
 僕はアイリーンが足を引っ掛けたと思ったんです。
全く映ってないんでね。
完全な想像ですが。
 「死ね」とまでは思わなかっただろうし、 故意に足を引っ掛けようとしたわけでもないだろうけど、 アイリーンの足を引かなきゃクレアがひっかかって落ちてしまうのに足を引かなかったんじゃないかな、と。
 あの一瞬。
 クレアへの憎しみの方が上回ってしまったのではないかと。 
**
 本当は黒人女性同士共に差別と戦う関係にもなれただろうに 往々にして差別を受けているもの同士で争ってしまう場合が多い。
 これを愚かだとか滑稽だなんて言えない。 
そもそも差別が悪いし、 人間はそんなに上手くできていない。


映画『ある男』 一筋縄でスラッと観れる映画なわけないよね

2022-11-19 | 映画イラスト


ある男(2022年製作の映画)上映日:2022年11月18日製作国:日本
監督 石川慶
脚本 向井康介 
原作 平野啓一郎
出演者 妻夫木聡 安藤サクラ 窪田正孝 清野菜名 眞島秀和 小籔千豊 仲野太賀(太賀) 真木よう子 柄本明 坂元愛登



四コマ映画『ある男』【安藤サクラ窪田正孝編】







四コマ映画『ある男』【妻夫木聡編】




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「コメディ的な要素をあえて入れた」

監督曰く「コメディ的な要素をあえて入れた」とのことなので、
予告編でも流れている遺影の前での「ダイスケじゃないです」「ダイスケさんですって」「全然違う」「数年でそんなんに変わりました?」っていうやりとりは突然のショートコント。
笑っていいシーンだし実際笑いました。(前後が重いので、、笑いにくいですが。。)
「勝利勝利!になっちゃわね?」とかも地味にツボに入る笑いだし、
あと個人的には絵を見せてきた窪田正孝に安藤サクラが「絵お好きなんですね」っていうのも、、褒め言葉としてはギリっていうか、、むしろちょいディスってるんじゃねえかっていう。。
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石川慶監督らしい画面。

「縦のラインを強調して閉じ込められてる感を出した」とのことで、木とか柱とかとにかく画面の中に強烈な縦線が何本も走っていて、人物が区切られている。
雨もそうですね。縦に襲ってくる。
縦って怖い!って思う。
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誰も閉じ込められない

人間はその縦線に閉じ込められそうになるんだけど、心配無用。
なぜですか。
だって安藤サクラ窪田正孝妻夫木聡真木よう子仲野大賀たちですよ。誰も閉じ込められない。
自由にのびやかに映画の中で暴れ回ってくれるので見ていて痛快。
特に白眉は妻夫木聡。
この人はどこまで大俳優になるんでしょうか。とっっくに世界レベルなんですけどね。
今作では、まずは登場シーンですよね。マーベルヒーローなのかと。あの飛行機は妻夫木聡が飛ばしています。
中盤からの登場なのに「はい、俺が主役です」感。
しかも正体がわかってくると「なるほど!」という立ち姿!

さらに彼は、相手によって顔を変えてくるんですよ。複雑な内面を持ちつつもさらに表面的にも多面的。
甘く爽やかなルックスに見惚れがちだけど、とんでもないことやってんのよブッキー。
***

人物のバランス

地獄構図の中に、コメディ入れてくる余裕もそうなんだけど、
人物のバランスもいいですね。
人間ドラマミステリーなので(?)人数が多い。
だけど割と強弱がハッキリしているので見やすい。
ある重要な人物も重要なのにセリフ一個もないですからね。。
この思い切りがすごい。
あの俳優に対する熱い信頼があるこそだと思うんです。
それは眞島秀和さんについてもそう。
眞島秀和の役は嫌な奴だけど嘘はつかなそうな人なんですよ。
あの人が嘘言ってるかもしれない、となると話が死ぬほど複雑になっちゃう。。
あの人は嘘ついてない、って思わせたのは眞島秀和の存在のおかげ。
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ヨーロッパあたりのそんなに知らない国の映画だと思ったら

結構複雑な話だし、ミステリーとして「本当は誰なの?」ってのを重点的に追っちゃうと、「ん?ん?」ってなると思う。
僕も終盤「で、誰なの?」ってなりそうになった。。
ミステリーではなく人間ドラマ、夫婦の愛の物語、として見てほしいとのことですが、まぁ難しいわな。。
物語の推進力はあくまでもミステリーだし、宣伝もめちゃミステリーなので。
よくある「邦画感動ミステリー」と同じカテゴリーだと思っちゃう観客が多いのも致し方ないけど、
原作は平野啓一郎で監督は石川慶で主演は妻夫木聡、そして安藤サクラもいる、ってことを思うと、一筋縄でスラッと観れる映画なわけないよね、と覚悟できてた人が正解かな。
ヨーロッパあたりのそんなに知らない国の映画だと思ったらさらに良い味わいになるかも。

***

あ、でもこの話ってめちゃくちゃ日本的なんですよね。
ヨーロッパあたりのいろんな国と地続きで繋がってる国では、ここまで拗れた問題にはなってないのではないでしょうか。

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さてラストネタバレは以下に。

 

(誰が誰だったとかは書きませんけど)



香織の不倫がバレますが、あれも「仕事も家庭も完璧な女性」として頑張っているいつもの自分とは違う「自由を謳歌する自分」というある意味別の人格を手に入れたことで逆に家庭でも夫ともうまくいく、ということかなと思いました。

ラストのバーのシーンは、城戸は別人格になってみたっていうことですよね?
知らないし2度と会わない男(矢柴俊博さん)と「谷口大祐」になりきって話をしてみた、だけかと。

大きなどんでん返し(実は城戸がダイスケだった!とか←めちゃくちゃだが。。)ってわけじゃない、、ですよね。。
見落とした箇所があるのかもとか思ったけど。。

妻の不倫のこともあるし、たまに自分じゃない人間になりながら真っ当な自分の人生を遂行していこうとしているのかなと僕は感じました。


素晴らしいアクション家族愛コメディ 映画『ステラ SEOUL MISSION』

2022-11-06 | 映画イラスト
ステラ SEOUL MISSION(2022年製作の映画)
스텔라/Stellar: A Magical Ride上映日:2022年11月11日製作国:韓国上映時間:98分
監督 クォン・スギョン
脚本 ペ・セヨン
出演者 ソン・ホジュン イ・ギュヒョン ホ・ソンテ


目次

  1. 四コマ映画『ステラ SEOUL MISSION』
  2. 『エクストリーム・ジョブ』とか『ノンストップ』とかもちろん『EXIT』とか


四コマ映画『ステラ SEOUL MISSION』






『エクストリーム・ジョブ』とか『ノンストップ』とかもちろん『EXIT』とか
10年くらい前までの韓国エンタメ映画は「全部入れないと気が済まない病」にかかっていて、感動サスペンス恋愛兄弟愛親子愛友情ホラーコメディを一本の映画に全部入れちゃって、結果だるく長い………ってことが多かったと思います。

2016年『LUCK-KEY/ラッキー』あたりから整理してバランス取れるようになってきて、コメディでこのレベルの映画作っちゃうの?韓国は!!っていうステージに上がってきちゃって、
その後は『エクストリーム・ジョブ』とか『ノンストップ』とかもちろん『EXIT』とか。
コメディ映画を安心して観れるって実際なかなかないですよね。滑ったら地獄だし。わざわざ映画館行ってつまんないコメディ見るほどアホくさいことないですもんね。。

***

という流れでの今作『ステラ SEOUL MISSION』。

作りもうまいしキャラもうまいしアクションもスカしもうまい。
で今回はステラという韓国では郷愁を誘う昔流行った大衆車であるポンコツ車が、ひとつのキャラクターとして映画の中で大きな存在感を出してきます。
可愛いし泣かせる。車がよ。

***

あと笑ったのが、「スーパーカーを取り戻せ!」というミッションなんですけど、もうねマクガフィン度がすごいんですよ。。開き直っている。
見せたいのは息子と父(父の車ステラ)の物語であって、ゴールなので、スーパーカーなんてホントはどうでもいいってことを全部理解して開き直ってマクガフィン臭たっぷりに扱ってる。

「実はこのスーパーカーには意味があって…」などをネチネチやったりしない。。
このバランスがほんとすごいと思う。



映画『ボクらのホームパーティー』 新しいゲイ映画の女性キャラ 

2022-11-06 | 映画イラスト
ボクらのホームパーティー(2022年製作の映画)
上映日:2022年11月19日製作国:日本上映時間:80分
監督 川野邉修一
脚本 川野邉修一
出演者 橋詰高志 景山慶一 松本亮 横路博 卯ノ原圭吾 窪田翔 井之浦亮介


目次

  1. 四コマ映画『ボクらのホームパーティー』 
  2. 古典ゲイ映画『真夜中のパーティー』(1970)と。
  3. 密室コメディではない
  4. 敵でも味方でもない〝女性〟
  5. 23歳〜38歳のゲイ
  6. 『愛はなんだ』の片岡礼子のセリフ
  7. 真剣になるほど可笑しい
  8. ラストも良い

四コマ映画『ボクらのホームパーティー』 





古典ゲイ映画『真夜中のパーティー』(1970)と。
ゲイ映画で『ボクらのホームパーティー』という題名だと、1970年の『真夜中のパーティー』を連想させます。

1970年の『真夜中のパーティー』は寂しい終わり方だったのが、2020年のリメイク版では(大筋は変わらないけど)ちょっと開かれたエンディングでした。
今作『ボクらのホームパーティー』は、日本に住むリアルなゲイを描いているし、もちろんアップデートされているし、狭い部屋に閉じ込められた映画ではなくちゃんと外の世界が描かれている映画だと感じました。


密室コメディではない

観る前は「部屋の中だけのワンチシュエーションブラックコメディ」なのかなと思って、それだと正直キツイな……とフアンに思ってました。。
『真夜中のパーティー』はあんまり事前のシーンがないのでいきなり知らない人たちがパーティーし始めて、しかもいきなりキャッキャキャッキャ騒ぐから結構前半は辛いのです。。
今作では、ホームパーティーが始まるまでにそれぞれのキャラが外の世界で生きている様子が描かれる時間がちゃんとあったので観やすかったです。
敵でも味方でもない〝女性〟
しかも、女性キャラが印象的でした。女性キャラは3人いてそれぞれ時間は短いのですが、演技の素晴らしさもあって、ちゃんとこの映画の外の世界で「きっちりと独立して生きている女性」に見えました。
ゲイ映画に出てくる女性キャラは、妙にLGBTQに理解があったり異常に毛嫌いしたり、その両方を担わされたりと、物語の起伏や推進に便利に使われる場合が多いです。
この映画の女性キャラはいい意味で「関係ない」。。
爽やかリーマンゲイをゲイだと知らずに好きになっちゃう同僚の女性とか、
逆に「気持ち悪い!穢らわしい!」とかわざわざ言ってくる女性とか、出てきそうだけど出てこない。
女性一人一人が自立した人生を送る中で、同じ社会に生きる人間同士としてチラッと関わってくるだけであり、ゲイを描くために消費されない女性キャラというのが、すごく珍しいし新しいと思いました。
これを監督に問いましたら「敵でも味方でもない女性として描いた」とお答えいただきまして、なるほど意識的な描き方だったのだと納得しました。
やろうと思っても実現難しいと思うんですよね。薄っぺらいキャラになっちゃいそう。3人の女優さんがほんと素晴らしいんですよ。
闖入者の藤松祥子さんなんかめっちゃ面白いし、あの一生懸命さに泣けてくるんですよね。。


23歳〜38歳のゲイ

年齢差も描かれてますね。これはセクシャリティ関係ないかも。
23歳はちょっと潔癖なくらいに理想だけを抱いている感じ。そのこだわりで他人を傷つけてしまう。

28歳とか33歳くらいになるとちょっと現実受け入れるゆるさが出てくるけど、まだ個人差がある。
38歳にもなると「そんなもんだよ」とゆるくなってきて、自分のこだわりとかで他人を傷つける場面も少なくなってくる。
僕は44歳なので、、、全体的に「そんなに騒がことか………」「元気だなぁ…」とは思いました。。ごめんねー。


『愛はなんだ』の片岡礼子のセリフ

『愛はなんだ』で恋に悩み苦しく岸井ゆきのに対して、片岡礼子が言うセリフを思い出しました。
「大丈夫よ〜、何悩んでんのか知らないけど」
↑ホントこのセリフ好き。


真剣になるほど可笑しい

やってる側が真剣なほどハタから見ると可笑しい、というのがコメディの基本でして。
申し訳ないですけど、真剣に入り込んでパニックになればなるほど面白くて、何度も笑いました。。
隠したい裏の顔などが暴かれていくんですけど、いつか彼らもこの夜のことを思い出して「あの夜、地獄だったよね〜」「熱かったね〜」と笑える鉄板ネタになると思うんですよね。
青春の1ページというか。命の祭りというか。
それもこれも生きてこそなので。生きてるからできることですので。


ラストも良い

ラストも良い。
パッと外の世界と繋がる。
懸命に生きてる人がブチギレてくるわけですが、それに即座にブチギレ返す。
良いじゃないですか。
基本的には関係ないけど関係してるんですよね、みんな。