羅生門 デジタル完全版
「羅生門 デジタル完全版」ってのを買いまして、画質も音質も最高でした。
公開当時はこの品質で上映されていたとのことなのでリマスターではなく「完全版」と名付けられた、とのこと。
『羅生門』を観たのはこれで3回目ですけど、やっぱこんなに情報が得られたのは初めて、、って感じです。。
画面からの情報も多いし、音もいい。
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あと、字幕がありがたかった。
ほんと言うと字幕目的で買ったんですよ。。
当時の録音技術でしょうがないし
この頃の日本映画ってほんとに早口なので、、
3割くらい何言ってんのかわかんかなった。。
この頃の日本映画ってほんとに早口なので、、
3割くらい何言ってんのかわかんかなった。。
それがなんのストレスもなくばっちりセリフがわかりましたよ!!
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それと「四コマ映画」ってのをコツコツ描いてまして
それがちょうど200本(!)に到達するタイミングでしたので
それがちょうど200本(!)に到達するタイミングでしたので
この羅生門をズバッとネタバレ込みで描いてみました。
お時間ございますればご高覧いただけますとめっちゃ嬉しいです!
公開70周年記念!四コマ映画『羅生門』(1950)四部作!(一切お金もらってません!)
■その0 『導入』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2604
多襄丸:俺が金沢を殺した
真砂(金沢の妻):いやいや私が…
金沢:は?俺は自害したの!
■その1 『証言❶ 多襄丸』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2605
最初は金沢を殺すつもりはなかったけどヤツの妻が「どっちか死ね」って言うから金沢を殺したよ。俺はめっちゃ強い男だからな!まさに俺は漢字の漢と書いて文字数
最初は金沢を殺すつもりはなかったけどヤツの妻が「どっちか死ね」って言うから金沢を殺したよ。俺はめっちゃ強い男だからな!まさに俺は漢字の漢と書いて文字数
■その2 『証言❷ 真砂(金沢の妻)』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2606
私が多襄丸に手込めにされてる間も夫はそんなに抵抗しなかったですし、縄解かれても微動だにせず蔑んだ目でじ〜っと見てきたから流石に耐えきれなくて私文字数
私が多襄丸に手込めにされてる間も夫はそんなに抵抗しなかったですし、縄解かれても微動だにせず蔑んだ目でじ〜っと見てきたから流石に耐えきれなくて私文字数
■その3 『証言❸ 金沢(真砂の夫)』→http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2609
多襄丸にキスされた妻はなんかうっとりして完全にヤツに心奪われちゃって「私を連れってって♡」とか言い始めて挙げ句の果てに妻は私を殺せと多襄丸に言うもんだからもう私文字数
多襄丸にキスされた妻はなんかうっとりして完全にヤツに心奪われちゃって「私を連れってって♡」とか言い始めて挙げ句の果てに妻は私を殺せと多襄丸に言うもんだからもう私文字数
↓四コマ映画200本目!! イエ~~イ!!
■その4 『証言❹ 杣(薪)売り→http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2610
俺はこの事件を客観的に最初から最後までずっと見てた。俺は関わりたくなくてただただ見てたんだ。俺は第三者だ。嘘をつく理由なんてないんだ。俺が話すことこそ文字数
■その4 『証言❹ 杣(薪)売り→http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2610
俺はこの事件を客観的に最初から最後までずっと見てた。俺は関わりたくなくてただただ見てたんだ。俺は第三者だ。嘘をつく理由なんてないんだ。俺が話すことこそ文字数
以下、3年前に見た時の感想のコピペです。
20年ぶりくらいに観たけどおっもしろいわ。こんなに面白かったっけ。。
67年前の映画。
日本映画で初めて海外映画祭でグランプリを獲得した作品とのこと。
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新井浩文似の坊さんの1人語り
「虫ケラのように殺されたり死んだりする人の話はいくらでも聞いた。でも、今日聞いた話ほど恐ろしい話はない。そうだ。恐ろしい話だ。今日という今日は人の心が信じられなくなりそうだ。」
こんなに心を掴むイントロありますかいな。
この時期はまだチャンバラのシーンで刀が当たってもチャキーンチャキーンていう音は鳴らないんだね。
チャップリンかトムとジェリーのように場面に添った音楽。
妻パートではすっとボレロが流れる。
同一リズムでいつ終わるとも知れない女の昼ドラのような話を「嘘っぽいよね〜」とからかっているようにも聞こえる。
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20年くらい前に見たけどスッカリ忘れてた。
三人目の証言者は誰だったかと思えば、死んだ夫を降ろした巫女だった。。
しかし正確に事件現場を再現できる巫女。
しかし正確に事件現場を再現できる巫女。
1番ありえそうなのが夫の話だけど、いかんせん喋ってるのは巫女。。
多襄丸の話が1番シンプルだし嘘つくキャラでもなさそうだけど1番つまらない。
妻の話は1番盛り上がるけど同時に1番嘘くさい。
どれがホントなんだ??
などと思っていると、4人目の証言者が!
そして、ものすごく面白くてものすごく情けなくて1番怖い話。。
一体、人間とは信じるに値する存在なのか。
映画のラストには豪雨が止んどる。