映画感想(ネタバレもあったり)

映画コラム/映画イラスト

海を駆ける(2018年製作の映画)

2018-06-29 | ネタバレあり
深田晃司監督は頭いい人ですね。
ディーン・フジオカの使用法、これですよね。
これしかないですよね、今の所。
ピッタリ。

他にも演技力で同じようなことできる人はいるかもしれないけど、
この天然の異人感はそうそういないですよ。しかもスターで。

さすが、深田晃司監督。


***


だいぶ淡々として進むので睡魔がガンガンやってるくるのですが、
日本とインドネシアの共通点であるTSUNAMI、そして戦争。
これらが映像ではなくセリフで語られます。

映画の中でやっていることはほとんどずっと日常生活。
でもセリフには「TSUNAMIと戦争」がじわりじわりと染み込んでいる。

そんで、ディンフジによる数々のマジックにも周りの人たちは「何だろうねぇ」ってな感じでほとんどスルー。

で、ラストシーンですよ。怖い。
ネタバレはコメント欄に。

****


かなりの引き算映画ですね。引いて引いて引いて残りに抽出されたものは、やはり深田監督っぽい。日常のホラーですね。
黒沢清がこの映画撮ってても面白かったかも。



****


太賀が面白い。完全に国籍変わってって。

レディ・バード(2017) Lady Bird メモ程度のネタバレあり

2018-06-27 | ネタバレあり
94分だけどものすごい情報量!
テンポが良くてバンバン話が展開して行くし、各キャラクターとの関係も、それぞれのキャラ自体も1年という期間の中で変容していく。

で、このスピーディーさなのに観客が置いていかれないのは、母と娘を演じる主役2人の名演と、監督のコメディセンスのなせるわざ。

****


四コマ映画『レディ・バード』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=1987


****


同監督の前作『フランシス・ハ』も名前の話だったけど、今回も名前がテーマ。

前作が「自分なんてこんな名前でいいや」っていう投げやり感がありましたが、今作はかなり名前というものにこだわってます。



****


巣立ち、受験、うるさい母親、失業中の父親、優等生の彼氏、ちょっとダサい親友、イケてるグループ、初体験、養子の兄とその彼女……、などなど要素が多い映画ですが、

最大のポイントは「母と娘」でしょう。

くっどくっどとチョー回りくどい嫌味なことを娘に言っちゃう母親を演じるローリー・メトカーフが素晴らしい。
この演技でいくつか助演賞とってますね。そりゃそうさ、なんでオスカー候補にならなかったんだっつー話。

こういう母親像ってものすごく嫌いなので下手すると最悪になるとこだったけど、ローリーさんがこの母親に多面性を見せたので豊かな人間として映りました。


****


主役のシアーシャ・ローナンが17歳に見えない問題には目を瞑りまして。。
(本人は撮影時22歳。老け顔なのね)

『ブルックリン』でのカリスマ性が記憶されていますが、こんなにコメディセンスのある人だとは。。

こちらも痛いキャラだけど、嫌悪感なくむしろ強い親近感で最後まで気持ちを寄せて見ていられます。


四コマ映画『レディ・バード』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=1987







カリフォルニアの快楽主義を語る人はサクラメントのクリスマスを知らない。

***

「怒りの葡萄」の朗読を聞いて2人で涙。

レディ・バード「何かを達成したい」

「あなたは恵まれた人生よ」

レディ「西海岸の大学なんていや!文化のある●●とかの大学に行きたい!レディバードと呼んで!」

**

母の運転する車の助手席にレディ。

喧嘩して走ってる車のドアを開けて出ていこうとする。
右腕骨折。

***

父「どこでもハッピーだ」

***

レディ「みんながいうの。〝だめよ、立ち入り禁止〟」

***

「お母さんは寛大な人よ」

***

カイルに恋をしてレディはダイエット。
ジュリーとも距離を置き、演劇も行かなくなる。

ジェナと親しくなる。

ダニーは「誰にも言わないで。どんどん悪化していく!」をゲイを自覚する。

***

母「お金は人生の成績表じゃない。成功はそれ以上のものではない」

***

母「アンタに毎日いくらかかると…」
レディ「私を育てるためにかかった総額を出して。いつか働いて返すから!」
母「返せるような職に就けると思う?」

***

レディ、憧れの家を自分の家だと言っちゃう。

***

「愛情」と「注意を払う」は同じことじゃない?

***

レディ「なぜ褒めないの?」
母「褒められたい?」
レディ「ママに好かれたいのに」
母「もちろんよ。ママはあなたに最高の状態になってほしい」
レディ「今の私は最高じゃないの?」

***

Dear Lady Bird


フランシス・ハ

親がつけた名前は受け入れるのに、神は受け入れないのね。

何だ?ヒット曲ばかりかよ。

ヒットしたのよ、文句ある?




「音声ガイド」付き映画ってなに?体験&徹底調査!視覚障害者のためだけではないその可能性を紹介

2018-06-26 | 映画感想


視覚障害(障がい、障碍)のある方でも映画を楽しめるツールが「音声ガイド」です。この「音声ガイド」があることで視覚障害のある方でも、劇場で他の観客と一緒に観たり、良い音響で楽しんだり、上映中の話題作の感想を家族や友人と語り合ったりできます。

音声ガイドと日本語字幕のついた映画は2016年には7作だけでしたが、2017年には60作にものぼりました。総務省による普及努力義務も後押しとなっています。今回は、視覚障害者のためだけではない、映画の新しい楽しみ方としての「音声ガイド」の魅力を紹介いたします。

1. 音声ガイドの基本
2. どうやって制作されるの?
3. 体験してみた!
4. 体験してみよう!
5. 音声ガイドが拓く映画の可能性

「音声ガイド」付き映画ってなに?体験&徹底調査!視覚障害者のためだけではないその可能性を紹介 | FILMAGA(フィルマガ) https://filmaga.filmarks.com/articles/2022

斎藤工はマクガフィン。映画『昼顔』(ネタバレ)

2018-06-23 | ネタバレあり
斎藤工はマクガフィン。映画『昼顔』(ネタバレ)

『ズートピア(吹替)』の流れで『昼顔』。

昼顔のドラマ見てません。でも斎藤工との不倫ってのは知ってます。

****

不倫で夫も不倫相手の男も友達も住む場所も失った女。
という始まりは面白い。そんなにないんじゃないこんな始まりは。

****

画面のトーンがだいぶ彩度落としてあって映画っぽい、というかテレビドラマじゃないよ、という気持ちは伝わる。
(でも今のWOWOWドラマもこんくらいの画質だけど)

上戸彩も三カ月この役やってただけあって、無理がない。

まぁもともと性同一障害という役で出てきた人だもんね。

****

かなり映画としての映画的な画づくりに努力してるね。

斎藤工の奥さん、伊藤歩なんだ。。
ダメじゃん、伊藤歩を敵にしちゃ!

****

これ、絶叫上映だったら楽しいかも。
バスに追いつくハズないじゃ〜ん!とか
上戸彩のバイト先の店長が平山浩行の時点でぜってーやばいじゃん!とか叫びたいじゃん。

****

バスと軽トラであんなに凝ったすれ違いしたのに、こんなに偶然上戸彩と斎藤工が再会しちゃうの。。

****

以下ネタバレ

****

それから私たちは週に一度、一緒にホタルを探すようになりました。
一言も言葉を交わさず。一度も触れ合わず。連絡先も教え合わず。

って。
面白い映画になるかとも思ってたのになぁ。
音楽もエレキギターメインのロックテイスト。
なんだよもう、全然この2人反省してないじゃん。

****

早く帰って来てね!私まだ赤ちゃん諦めてないの。by伊藤歩

猟奇的なクラクション。by伊藤歩

ここで。私の目の前で結ばれなさい。by伊藤歩

なるほど、伊藤歩のサイコパスっぷりで話が進むわけね。

****

結局私が悪者になってる!何も悪いことしてないのに!by伊藤歩

これが視聴者(妻)の視点か。

不倫したい願望は上戸彩に乗せて、でも妻目線では上戸彩を厳しく断罪もしたい。

なんてうまい作りなんだろう。

****

伊藤歩のサイコパス。
平山浩行の「一番じゃないけどこの人となら幸せかも」感。

と戦いながら、上戸彩はどうしますかね。

斎藤工はマクガフィンですね。無意味。

****

つまりは
可愛くて美人で性格も良さそうで誰からも好かれそうな上戸彩に自分を投影しながらも、
現妻の伊藤歩目線で上戸彩をズッタズッタにグッチョグッチョに痛めつけたいわけね。

****

録音。。

砂浜でも撮影はアフレコにしてよ。
波音がうるさくてセリフがききづらいよ。。

****

すげえええ。。
伊藤歩が車椅子生活。。。

凄い話。。。
妻って大変。。。

****

出だしは映画的な画にしようとこだわってたのに中盤なにこのテレビ画面。
音楽も。

****

そして、さらにすげー。
伊藤歩、足治ってんじゃん!!

離婚させるくだりのためだけの怪我か。。

****

女はね、自分の出来なかったことをやった女が一番嫌いなの!by黒沢あすか

****

ただ紗和が好きなんだ。

これは一番言われたいセリフで、
一番言われたくないセリフ
なんだろうね。

****

死ぬか。。

殺してまで不倫を断罪したいのか。。

****

結局、
上戸彩VS伊藤歩 だったわけね。

真ん中にいる男なんてどうでも良かった。
自分と同程度の同性に勝ちたかった。

****

話がうまいねええええええええええ!

上戸彩はまだまだ全然可能性のある女優です!

****

ラストの言葉。
「神様、あなたはまた私を強くしました。」

いやいや、、男関係ないじゃん。。
結局〝私〟の話だったじゃん!

ほ ほ ほーたるこい
こっちのみずはにがいぞ
あっちのみずはあまいぞ♪

ぞぞぞ。。。


日本製バットマン『ニンジャバットマン』ネタバレあり

2018-06-16 | ネタバレあり
バットマンとタイムボカンとバーフバリを足して3で割るの忘れた怪作!






****

DCは暗いスーパーヒーロー物ばっか作ってイマイチですね。
『ワンダーウーマン』の軽さやギャグはよかったけど、それ以降も呪縛を解けなかった。

そんな中で「一抹の希望」を託したのが『ニンジャバットマン』。
「バットマン」「タイムスリップ」「忍者」という組み合わせに可能性を見出して指導したこの企画。

バットマンたちが日本の戦国時代にタイムスリップ!?という正気じゃない企画をちゃんと最初から最後まで正気じゃない映画として完成させたのが素晴らしい。
嬉しい!こんな世界レベルの狂作が日本から生まれるなんて。

***

四コマ映画『ニンジャバットマン』→→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2021

***

キャットウーマンのクビにドラ○もん的な金色の鈴が付いていたり、宣教師に扮したバットマンのサビエル風に禿げた頭頂部にバットマークが付いていたりと、細かいところまでギャグが効いてるし、テンポもいい。
ハーレイ・クインはいつもは金属バット持ってるけど、今回はでんでん太鼓。
ジョーカーが持ってる扇子の柄がちゃんとジョーカー柄だったり、本当に細かいところまで気を使ってる。

で、ギャグ自体も上品。ズッコケみたいな笑いじゃなくて、「本人はいたって真剣」だからこそ笑える。
バットマンが茶室で正座してアルフレッドが出したお茶飲んでんだから、こんなのギャグに決まってんじゃん。

****

ジョーカーが尾張の領主(つまり信長)になる(なにこの話…)。で、ちゃんとハーレイ・クインが森蘭丸っぽい服装になってるのも良い。

信長の次に秀吉が天下統一するという歴史的事実があることを考えると、今回ジョーカーが信長になることにも意味がある。秀吉ってつまり猿でしょ。で、猿の王国にする!っつってるわけだから。
「尾張(OWARI)の意味を知ってるか!THE ENDだ!俺にぴったりだ!」というセリフもあって、全体的にちゃんと考えてある。

****

で、全部わかった上でのラストのトンデモロボット対戦な訳ですよ。
タイムボカンなわけですよ。笑えば良いんですよ。タイムボカン観たら笑うでしょ。

完全に日本を茶化し切ってる!これくらいやりきったで突き抜けてぶっ壊れた映画じゃないと世界には刺さらないよ。大ヒットはしないだろうけど、多くの人の心にはグッサリ刺さったはず。

****

ちょっと『かぐや姫の物語』っぽいとこがあったり、「お前がそうすることを俺が予想していなかったと思うか!」っていう展開は『ジョジョの奇妙な物語』っぽい、豪快な戦い方や重力無視感は『バーフバリ』っぽい、「土は良い。悪いものを吸い取ってくれる」というセリフは「土から離れては生きられないのよ!」というきっとラピュタへのオマージュ(考えすぎ)。

多分気づいてないところでいろんなアイデアがあるんだろうな。

****

僕はこの『ニンジャバットマン』という荒波を乗りこなして楽しみきって、今サーファーの気分。


四コマ映画『ニンジャバットマン』→→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2021



ネタバレは以下に。
でも自分で書いてて意味わかりません。。










刀の鞘の紋に「DC」と書かれている。
ここからしてアガる。

***

ゴリラ「ゴッサムの悪党どももいまや我が実験台じゃ」

バットマンが実験を止めに来る。
ゴリラ「バットマン!また邪魔をするのか!」

みんなで江戸にタイムスリップ!

***

バットマン「この言葉は、日本か!」

「コウモリの異人を見たら殺せ!これが親方様の言いつけだ!」
侍たちがバットマンの命を狙う。

***

バットマンは、高いビルにピストルでワイヤーを撃ち込んでそれを使ってシュタシュタと逃げたいんだけど、
江戸の町には高い建物なんて一切ないので、それが使えなくて悲しい。

GPSも使えん!
確かにここは中世の日本。。
親方様がおれを知ってる??

***

ジョーカーが将軍(親方様)になっていた。
ハーレイクインもそばにいる。
尾張名古屋の城主。

ジョーカー「OWARIの意味を知ってるか!THE ENDだ。ピッタリだろ。」

2年だと。私たちがここにきて。

ゴリラが作ったタイムマシーン 。
ゴッサムの名だたる悪党たちをパーティー会場ごとタイムマシンで過去に送った。


***


ペンギン…甲斐の国。速きこと鳥の如し。

トゥーフェイス…近江の国。

それぞれ国の城主になってる。

国家統一に一番近いのがジョーカー。
悪党どもがこの国の歴史を改変しようとしているのか。
ジョーカーの天守閣にタイムマシンがある。
(時間跳躍装置と呼ばれている)


****

バットマン、宣教師に扮して町に潜む。
頭のてっぺんにバットマークが入っている。

アルフレッドは茶屋でブルース(バットマン)が来るのを待っていた。

***

バットモービルで城へ。

城がロボットに変身。

キャットウーマン「何あれ。。」
アーマードバットマン。
ベインは力士に。

タイムボカンっぽい戦い。

ロビンが助けにきた。

***

日本の忍者も味方してくれる。
「日本がやばくなるとコウモリの忍びが来るだろう。その人が争いを鎮めてくれるだろうという言い伝えがあった」
「バットマン殿!」

***


バットマンは21世紀のガジェットが使えない。

ゴリラ「ただの実験だよ。目障りな奴らを時空の彼方に飛ばしてやりたかったんだ」

(ゴリラとバットマンは現代にいるはずだった。でもバットマンが止めようとして出てきたからゴリラもバットマンも江戸時代に来ちゃった。。)

***

ジョーカー「悲鳴と恨み言と嘆きに満ちた世界にしてやる!」

キャットウーマンとハーレイクインの戦い。かっこいい。

ハーレイクインの武器はバットじゃなくてでんでん太鼓。

お互い相手の2手3手先を読んで戦っている。
「そう来ると思ってたよ」の応酬。
ジョジョっぽい。

***

キャットウーマンは自分が現代に戻りたいだけ。

***

代々伝わるバットマスクをブルースが付ける。
忍者衆が加勢してくれる。


****

バットマンはジョーカーと戦うためにゴリラと組んだら
ゴリラに裏切られた。

ジョーカーは自爆。


忍者の戦い方と21世紀のものを組み合わせれば最強だ!
麦を育てればパンも作れますよ!

水彩絵の具で描かれたシーン。


ジョーカーとハーレイクインは生きてたけど、記憶がなくなってる。

ジョーカー「昔のことは忘れちまった。おれらには山奥で暮らすしか。。
土は良い。自分の中の悪いものを吸い取ってくれるみてえで。」

ジョーカーとハーレイクインが正しい心を手に入れた。

***

ゴリラ「私こそこの乱世を治める伝説の忍者。私はこの国を猿の王国にす!」

すべてはゴリラが各大名を実はコントロールしていて、でっかい城ロボットで日本統一するつもりだった。

広場での戦い。←さすがDCっぽい。

キャットウーマンの首に鈴。ドラえもんみたい。

五城合体!

ゴリラの笛で猿を集める。

ジョーカーが居眠りしてる間に猿が白を覆い尽くす。

***

巨大装甲猿が合体して巨大猿に。

城を倒す。
猿とコウモリが合体して巨大バットマンに。

「これが伝説のバットマン!」

なにこれ。


バットマン「お前にあったとき真人間だった。
ジョーカー「自己催眠をかけていたんだ。

ジョーカー「痺れ花が芽吹いたときに催眠が解けるようにしてた。土はいい悪を吸い取ってくれるんだからな、

悪を凝縮した花。

ジョーカー「ヒーローに人殺しはできねえ。でもおれには人殺しができるんだよ」

***

富士山の麓に移動。

さあ落とせよ、落とすのかバットマン!

落とすけど、助ける。


タイムマシンでみんなで未来(現代)へ。

コウモリ衆。

「ブルース様、市長がお待ちです」

馬に引かせた籠みたいなでっかいバットカーの中で正座してお茶を飲むバットマンが市長のところへ行くシーンで終わり。

エンドロール。

バットマンっぽい思いオーケストレーション。
リズムの中に和っぽい雰囲気。




『万引き家族』(2018年製作の映画)

2018-06-15 | ネタバレあり


『万引き家族』(2018年製作の映画)
4.5


"端正な作りの映画"ではないと思います。

どこに焦点が当たっているのかがわかりにくいので、
散漫な印象はあります。

これが計算でやったことなのかはわかんないんですが、
覚悟の上だったということはキャスティングから予想できますね。

ほとんど血縁のないこの6人の〝家族〟自体が事情を抱えすぎだし、それぞれの関係性も明瞭ではないので
いろんなことが気になり、引っかかったまま、話は進んで、
そんな中で、
ほとんどワンシーンしか出てこない役に
柄本明、池脇千鶴、高良健吾、緒形直人、森口瑤子、池松壮亮を置いているので、「多い多い多いっ!」と思います。

これは多分「焦点を絞りたくない」という意思の表れではないかと。

****

四コマ映画『万引き家族』→→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2050

****

これだけ人数いてそれぞれに事情があると「誰が悪いのか」を決めにくい。

一番悪いのはDV夫の山田裕貴かな、とか思うけど、全然描かれないのでそう思いにくいし、しかももし山田裕貴自身も子供の頃虐待を受けていて…なんてエピソードがあったとしたら、もうただの加害者じゃなくなってしまう。

異常を察していながら見逃していた柄本明だってどうなの。

池脇千鶴が持っている価値観こそが遠回しにたくさんの人を苦しめて来ていただろうし。

****

「何が良くて何が悪いのか」をとにかく明確化したい昨今。
悪いことした人にはとにかく謝罪させたい昨今。

この『万引き家族』という映画(タイトルからして)を毛嫌いする人もいるのもしょうがないし、この映画が引き起こしている波紋こそがこの映画の価値(勝ち)なのかも。

****

黒澤明『羅生門』のようなひとりひとりの〝供述〟が後半続く。
それによって〝事件〟の全容が明らかに。

明快じゃなかった6人の〝家族〟の繋がり(or繋がりのなさ)もやっとわかります。
誰の視点で語るか、それによってこの家族の形も変わって見えます。

****

四コマ映画『万引き家族』→→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2050

****

ネタバレは以下。







「血縁に疑いをかける」映画ではあるけど、「血縁なんてなくてもオールオッケーだよね!こんな家族素敵だよね!」などというスッキリした感想を持たせてくれない。 
リリー・フランキーと安藤サクラ夫婦は相当な犯罪者だし、子供のことをちゃんと考えているとは思えない。
この映画を万引き礼讃とか犯罪促進映画とか言ってる人はどうかしてる。全然そんな映画じゃないじゃん。



ケイト・ブランシェットが嫉妬したという安藤サクラの泣き演技。これかぁ、と。それを観に行ったようなものですからね。

とにかく流れて来た涙をすぐに拭く!
これ見よがしに涙をホロリと流したままにしたりしない。
涙出たハイ拭く!出た拭く!
確かにこんな泣き方観たことない。

私は泣いてない。悲しくなんかない。そういう泣き方かな。



松岡茉優だけ異質でした。あのテレビCMのままの笑顔があの中では異質。「ダメじゃ〜〜ん」と思っていましたが、あの子だけはあの家族に溶け込んでいなかったんですよね。おばあちゃんがいるから来てたけど実はそのおばあちゃんも金目当てだったっぽいし。

あの武装のような笑顔も演技だとしたらすごい。
けど、単なる偶然のような気もする。。

デッドプール2(2018年製作の映画) Deadpool 2

2018-06-14 | 映画感想
ドミノ主演のスピンオフ観たいなぁ。


原作マンガでは白肌に左目の周りが黒い。
のが、今回の映画では黒肌に左目の周りが白い。
腕も白い部分がありましたよね。

モデルのウィニー・ハウローのようなまだら肌。

ドミノを演じたザジー・ビーツはまだら肌ではないのでこれはメイクですね。
明らかにまだら肌にしたメイクだったのでこういうのはとてもいいと思います!
かっこよかったもん、もんんのすごく!

30年後の同窓会(2017年製作の映画) Last Flag Flying

2018-06-13 | 映画感想
青春大好きリチャード・リンクレーター作。

『ビフォア・サンライズ』は〝青春〟
『ビフォア・サンセット』は〝失った青春〟
『ビフォア・ミッドナイト』は〝タイムマシン使ってでも青春を取り戻せ〟
『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』は〝美化された青春〟
『6才のボクが、大人になるまで。』は〝青春実録〟

今回の『30年後の同窓会』は〝青春を国家に捧げた男たち〟

「海兵隊は俺たちの青春だった」というセリフもあったし。

****


主人公の3人は元海兵隊。
30年前にともにベトナムで従軍していて、ある同じ後悔を抱えていた。

2日前にスティーヴ・カレルはイラクで息子を亡くし、息子が入った棺桶を〝軍人としてではなく息子として〟埋葬するために奮闘する。

それに協力するのは、
海兵隊時代にヤンチャしていたが国家や正義という解決しない苦悩から逃れるために牧師になり全てを神に委ねてまるで別人になったローレンス・フィッシュバーン。

海兵隊時代を引きずって栄光も反発も抱えたまま生きているブライアン・クランストン。

この三人がほとんどイチャイチャしながら、自分たちが青春を捧げたアメリカという国家を反芻しつつ、〝息子〟を埋葬するまでの話。


****


あらすじとしてはこんな辛い話はないけど、この三人のまさに〝同窓会〟チックなやりとりが楽しい。

ロードムービーっぽく場面を変えつつ三人で、時には人物を加えて4人でひたすら会話劇を続けるのは『ビフォア・ミッドナイト』っぽい。

キャラクターが全然違う三人が狭いモーテルに泊まったり、駅のベンチで夜を明かしたり、電車の貨物車両で泣くほど笑ったりするのはまさに青春のワンシーン。

****

広義でのおっさんずラブかもよ。

****

『ビフォアシリーズ』のシャープさはないし、
『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』や『6才のボクが、大人になるまで。』の思い切ったクールさもない。

でも、与えられた様々な重いテーマに挑む名優三人の演技にはたしかに〝友情〟が見えて、きっと忘れがたい映画になるはず!


****



原題は『Last Flag Flying』

Flag はこの場合、国旗でしょう。
Flyingは、はためいている状態。
つまり国旗が掲揚されている状態。
それが〝ラスト〟である、と。

青春大好きリチャード・リンクレーター監督新作『30年後の同窓会』

2018-06-09 | 映画感想
青春大好きリチャード・リンクレーター作。

『ビフォア・サンライズ』は〝青春〟
『ビフォア・サンセット』は〝失った青春〟
『ビフォア・ミッドナイト』は〝タイムマシン使ってでも青春を取り戻せ〟
『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』は〝美化された青春〟
『6才のボクが、大人になるまで。』は〝青春実録〟

今回の『30年後の同窓会』は〝青春を国家に捧げた男たち〟

****

主人公の3人は元海兵隊。
30年前にともにベトナムで従軍していて、ある同じ過ちを抱えていた。

2日前にスティーヴ・カレルはイラクで息子を亡くし、息子が入った棺桶を〝軍人としてではなく息子として〟埋葬するために奮闘する。

それに協力するのは、
海兵隊時代にヤンチャしていたが国家や正義という解決しない苦悩から逃れるために牧師になり全てを神に委ねてまるで別人になったローレンス・フィッシュバーン。

海兵隊時代を引きずって栄光も反発も抱えたまま生きているブライアン・クランストン。

この三人がほとんどイチャイチャしながら、自分たちが青春を捧げたアメリカという国家を反芻しつつ、息子を埋葬するまでの話。

****

あらすじとしてはこんな辛い話はないけど、この三人のまさに〝同窓会〟チックなやりとりが楽しい。

ロードムービーっぽく場面を変えつつ三人で、時には人物を加えて4人でひたすら会話劇を続けるのは『ビフォア・ミッドナイト』っぽい。

キャラクターが全然違う三人が狭いモーテルに泊まったり、駅のベンチで夜を明かしたり、電車の貨物車両で泣くほど笑ったりするのはまさに青春のワンシーン。

****

広義でのおっさんずラブかもよ。

****

『ビフォアシリーズ』のシャープさはないし、
『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』や『6才のボクが、大人になるまで。』の思い切ったクールさもない。

でも、与えられた様々な重いテーマに挑む名優三人の演技にはたしかに〝友情〟が見えて、きっと忘れがたい映画になるはず!

****

原題は『Last Flag Flying』

Flag はこの場合、国旗でしょう。
Flyingは、はためいている状態。
つまり国旗が掲揚されている状態。
それが〝ラスト〟である、と。

海を駆ける(2018年製作の映画)

2018-06-08 | ネタバレあり
海を駆ける(2018年製作の映画)
4.5
深田晃司監督は頭いい人ですね。
ディーン・フジオカの使用法、これですよね。
これしかないですよね、今の所。
ピッタリ。

他にも演技力で同じようなことできる人はいるかもしれないけど、
この天然の異人感はそうそういないですよ。しかもスターで。

さすが、深田晃司監督。

***

だいぶ淡々として進むので睡魔がガンガンやってるくるのですが、
日本とインドネシアの共通点であるTSUNAMI、そして戦争。
これらが映像ではなくセリフで語られます。

映画の中でやっていることはほとんどずっと日常生活。
でもセリフには「TSUNAMIと戦争」がじわりじわりと染み込んでいる。

そんで、ディンフジによる数々のマジックにも周りの人たちは「何だろうねぇ」ってな感じでほとんどスルー。

で、ラストシーンですよ。怖い。
ネタバレは下の方に。

****

かなりの引き算映画ですね。引いて引いて引いて残りに抽出されたものは、やはり深田監督っぽい。日常のホラーですね。
黒沢清がこの映画撮ってても面白かったかも。

****

太賀が面白い。完全に国籍変わってって。

***

以下はネタバレです。







ラウは「海」ですよ。海そのもの。海は命を与えるし殺しもする。そこに理由はない。もののけ姫のシシ神様と同じですね。鶴田真由もディンフジに殺されました。理由なく。もしくは、自分がチョウチョを捕まえられない腹いせだったのかも。人は理由があるから戦争や天災で死ぬわけじゃない。何か悪いことしたから戦死したり流されたりするわけじゃない。

ラスト。ラウに連れられて4人が「海を駆ける」シーンですが、ちょっと沖に行ったあたりで魔法が溶けて4人とも海にドボン。やばいやばいってことで陸まで泳ごうとするけど、全然進まない。カメラはずっと俯瞰で彼らが泳いでいる背中を米粒サイズで撮っているけど、どうやらすでに2人くらいは動いてない溺死している。で、頑張って泳いでるけど波のせいで全然進んでない。映画終わり。結局4人も溺死でしょうよ。鶴田真由も死んだし。全員死んでんじゃん!

ヒット作連発の瀬々敬久監督があえてインディーズ体制で作った入魂作『菊とギロチン』

2018-06-05 | ネタバレあり
ヒット作連発の瀬々敬久監督があえてインディーズ体制で作った入魂作『菊とギロチン』

四コマ映画『菊とギロチン』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2040



『ロクヨン』『8年越しの花嫁 奇跡の実話』『友罪』の瀬々敬久監督。
ヒット作も多く監督としての地位を確立している瀬々敬久監督だけど、今作はインディーズ体制での映画作り。

企画が企画だけにお金が集まらない。。でも、監督への信頼からスタッフや俳優は一流どころがザザッと集結。
撮影し完成したものの配給宣伝費がもうない。ということでクラウドファンディングで資金を募っている最中(https://motion-gallery.net/projects/kiku-guillo)。

「そこまでにする必要ある?」と白い目で見られることもあったでしょう。そうまでしてこの映画をなぜ撮りたかったのか。

***

そもそも30年前に撮りたかったと。しかし時期尚早ということで先に、4時間38分の『ヘヴンズストーリー』を先に撮った。(4時間38分て。。やっぱちょっとおかしい監督なんですね。。)

2011年に東日本大震災。社会の空気が変わり戦争へ向かっていく雰囲気も増している。
「これは今の社会の空気が関東大震災後の戦争へ向かう雰囲気に似ているのではないか、次回作はこれではないのか」とのこと。

映画と時代が合致しているから、というのもあるんですが、それだけじゃなくて、
瀬々敬久監督自身が、映画で何かを変えたいと思っていた若い頃に立ち返って「自主自立」「自由」というお題目を立てて映画を作りたかった、と。

自分はこういう映画を作りたかったんじゃないか!ということで入魂怒涛の189分『菊とギロチン』へ向かったということですね。

やんない方が楽だしやんなくてもいいんだけど、やるなら今しかないと撮影したこの映画は、現代日本にピッタリとブッ刺さる強烈な映画になってます。

***

四コマ映画『菊とギロチン』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2040

『菊とギロチン』。菊は「女相撲」を表してて、「ギロチン」は実在のアナキスト集団ギロチン社のこと。
189分あるだけに中身ギッシリなので、四コマでは「女相撲」のことだけしか描けませんでした。。

こういう映画を見ると四コマなんて描いていて虚しくなる。。
もう全っっっ然四コマには描ききれてない。。

僕はこの映画を消化するのに本当はあと半年はかかると思う。それくらいの映画。

***

役者の演技も全員入魂で素晴らしい。

■何と言っても先ずは韓英恵。まだ27歳なの?爆発してますね。これで助演賞獲らないわけがない。もう今の時点でもあげてもいい。

■稀代のサイコパス俳優として(褒めてます)大躍進を遂げている東出昌大が狂気のアナーキストを演じてます。ピッタリ。

■朝ドラ女優顔の木竜麻生がこの映画に涼しい風を吹かせていますが、この役が背負っている現実がまた苦しい。

■女優へ転身して小さな映画でコツコツ場数を踏んできた嘉門洋子の踏ん張りが開花しました。しかも抑えた演技で。素晴らしい。

■宇野祥平さんが金持ち役で出ているのがおかしくて、ちゃんと金持ちボンボンにも見えるところがさらにおかしい。

■大西信満さんが怖い。よくここまで入り込めるもんだ。役から抜け出せてるのか心配。。




四コマ映画『菊とギロチン』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2040

***


女相撲は興味深い。
女相撲に横綱はいない。「男に気を使って」大関が最高位。
でも、昭和32年に高砂親方(39代横綱前田山)は敬意を払って名大関だった若緑を男土俵に上げている。現在に至るまで男土俵に上がった女性は若緑のみ、とのこと。

てことは、先日の救命はそれ以来となりますね。


以下ウィキペディアの「前田山 英五郎」からの転載です。

反骨心あふれる精神は、相撲界の伝統にも向けられた。女相撲の花形力士として人気であった若緑は戦争の影響で24歳の若さで引退せざるを得なかったが、同時代に活躍し、親交のあった前田山は花道を飾ろうと1957年に彼女の地元である松山の巡業で引退相撲を開き、土俵上で若緑とともに挨拶を行った。若緑は当初「皇后陛下ですら許されないのに、恐れ多い」と女人禁制を理由に固辞したが、前田山は「女人禁制など時代遅れだ。日本の封建時代は今度の戦争で終わったんだ」と重ねて説得して実現にこじつけた。当日会場は女人禁制が破られたことにざわめきが起こったが、若緑をたたえる掛け声が飛び出すなど、温かい雰囲気の中で引退相撲は行われた。その後も若緑は女人禁制を尊重し二度と土俵には上がらなかったが、そのことを思い返す時は嬉しそうにしていたという[23]。

 一匹狼の映像オタクのティム・スミットが初めて映画界の大人たちに囲まれて撮った大作がこの『リディバイダー』

2018-06-03 | ネタバレあり
リディバイダ―(2017年製作の映画)


 一匹狼の映像オタクのティム・スミットが初めて映画界の大人たちに囲まれて撮った大作がこの『リディバイダー』。

 新海誠みたいな感じですかね。
誰にも文句言われないけど助言もなく一人でコツコツ自分の理想を追求してきた男が、「それも楽しいけど、それではダメだ!」と他人と仕事して映画を作ったところオタク性と大衆性のどちらも手に入れた快作に!

 ***

四コマ映画『リディバイダー』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2037 

***

ガジェットと言うにはデカいんだけど、自動追跡ドローンがため息出るほどカッコイイ。。
そのCGもものすごいクオリティで、硬さも重みもあるし細かい機構もちゃんと動いていて抜かりない。
さすがオタク! 複製世界では一人称視点(ファーストパーソン・シューティングゲームの画面)になる。
 単純なんだけどこれを映画館のスクリーンと音響で体感すると、このドローンとの闘いが超怖いし、まぁカッコイイ。。
しつこいくらいにドローンは追いかけてくるけど、「もっと来い!」と思う。ドローンがひとつずつ破壊されていくと爽快感もあるんだけど、ちょっと寂しい気持ちにも。

****

考えてみれば主演のイケメン俳優ダン・スティーヴンスが演じるキャラもオタク。
で、守るべき愛する者として登場するのは、普通「妻と娘」なんだけどどう言うわけだか今回は「妹と甥」。
この微妙な設定。。
なぜ恋人でも妻でもなく妹(別に近親相姦とかじゃ全然ないよ)。さらに甥…。

この当然のように恋人や妻がいるヒーローへのアンチテーゼが面白いですね。

 ***

 藤●竜也のように感情爆発させて泣き叫ぶ人もいないし、『君の名は。』のように〝ボクのキモチわかって〟みたいな感じでベラベラ独り言話す人もいない。

くどい感動音楽もなく、ひたすら人間のエゴと欺瞞を包含したSFアクションを畳み掛けてくる。
ティム・スミットのやりたいことをここまで追求させてあげた映画会社の懐の深さ。しかも成功ですしね。

このクールさと言うか、「捨て感」は映画作家としてちょっと特異なものだと思いますよ。

***

以下、あらすじ。

 エネルギー問題の解決のためにナント「地球を複製してそっちからエネルギーを供給する」ことに成功!
でも実際にエネルギー供給し始めたら地球自体のバランスがおかしくなっちゃったみたいで、でっかい金属(電車とか船とか)が空に吸い込まれる事態に。

で、二つの世界の均衡を取るために、複製世界(エコー)行ってみたらいないはずの人間がいた! 人間も複製されてしまっていた。
しかも複製世界の人間たちはなぜか荒々しい。 この不均衡を治さないとどっちの世界も崩れてしまう。
どちらかを破壊しなきゃいけない。
複製世界の人は自分たちが殺させるからたまったもんじゃないし、元の地球の人は当然自分たちが生き残るもんだと思っている。

 さて、主演のダン・スティーヴンスはどうするのでしょうか。

 ***

 四コマ映画『リディバイダー』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2037