雪山の絆 上映日:2023年12月22日 製作国:ウルグアイ スペイン チリ
監督 フアン・アントニオ・バヨナ(J・A・バヨナ)
脚本 フアン・アントニオ・バヨナ(J・A・バヨナ) ベルナ・ビラプラーナ ハイメ・マルケス ニコラス・カサリエゴ
原作 パブロ・ヴィエルチ
出演者 エンゾ・ヴォグリンシク アグスティン・パルデッラ マティアス・レカルト エステバン・ビリャル ディディエゴ・ベゲッツィ フェルナンド・コンティヒアニ・ガルシア エステバン・ククリスカ フランシスコ・ロメロ ラファエル・フェダーマン ヴァレンティノ・アロンソ
『生きてこそ』観てないんですが。
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この事故と
彼・彼女らのサバイバルと
ある決断と
その後その決断を受け入れた人たちの物語ですね。
僕はその決断についてどうのこうのと意見を言う立場にないし
何か言いたい気持ちも正直あまりない。
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事実上、我々の生還は国家のプライドの問題となった。
我々の試練は輝かしい冒険譚として祝われていた。
…私はあの山脈には栄光などなかったと彼らに説明する方法を知らなかった。
それは、全ての醜悪さと、恐怖と、自暴自棄と、とても多くの罪無き人々が死にゆくのを見る不快だった。
また、私は報道が我々が生存するために食べたものに関することを扇動したことに動揺した。
我々の救出後すぐに、カトリック教会の職員たちは、教義に照らしても我々が死者の肉を食べたことは罪に当たらないと発表した。ロベルトが山で論争したように、教会は罪は自分たちが死にゆくことを許容することにあると世界に発表した。
私にとっての素晴らしい満足だった出来事は、死んだ少年の両親の多くが、我々が生き残るために選択した行為を理解し、受け入れたことを世界に公表し支持を表明したという事実だった。
…これらのジェスチャーにもかかわらず、
多くの報道が無思慮で強引な方法で我々の食事に焦点を合わせた。
中には薄気味悪い写真を一面に飾り、恐ろしい見出しで報道した新聞もあった。
(Wikipediaより)
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彼らの決断を周囲も受け入れ、
彼らが信じている宗教にも許され、
法的にも無罪、もしくは訴えられもしていないのであれば
この物語は完結しているもので
やはりこの出来事について僕は何かを語る気が起きない。
ただ、
生存者の方々が割と映像化や書籍化に協力的な感じがするので
勝手な想像ですが、
なかったことにしたいとか忘れて欲しいと言う方向ではなく
むしろ何度でも語られて伝えていきたいと思っているのではないかと思うので
こうして新たに映画化され、
賞レースを賑わし、多くの観客に見られるのは何かの効力があるのでしょう。
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てことで、
「…もう大丈夫です…」っていうくらいに色んなことが起きてその都度キツイので。。
ラストは知ってるので安心して観れるってのはありますし。
過剰な演出がなかったのも良かったです。
尾根からの景色を見て大絶望するシーンがあんですが、劇伴ナシ、セリフもナシ。
山々を観ただけで観客はわかる。大絶望。
観客を信じてくれてるのも嬉しい。
無名の若手俳優たちが本気の演技アンサンブルも素晴らしかったです。