木曽Now2

木曽の自然と大阪の自然を日記風に

ドクダミ 白い苞が目立つ花

2019-05-21 07:45:33 | 日記

大阪アメダス    今朝の最低気温  18.0℃   昨日の最高気温  27.2℃   天気  雨
開田高原アメダス  今朝の最低気温  10.8℃   昨日の最高気温  21.2℃

ドクダミの花が
咲いています。


白い総苞は以前から
目立っていましたが
本当の花が下から
咲き上がってきました。


たくさんの花が
ソフトクリームのように
咲いているのを
花穂と言いますが
ドクダミの花も
多くの花が
集まっています。


一つひとつの
花をよく見ると
花弁も萼も
ありません。


3裂した1本の
雌しべのまわりに
3本の雄しべだあるだけの
シンプルな花です。


以前花穂を
分解した時には
雄しべが4本あるものや
4裂した雌しべのものも
ありました。


4枚の縫苞も
1枚が極端に小さく
3枚に見えるものや
6枚のものまで
ありました。


雄しべや苞
花弁が何枚あるかは
植物にとって
あまり重要なことでは
ないようです。


ブロ友さんの中で
八重咲のドクダミを
育てておられる方も
たくさんおられます。


白い苞は
花穂を守る役目だけでなく
受粉を手伝ってくれる
虫たちの目印にも
なっているのだと思います。


人の目にも
これだけ
目立つのですから!






イロハモミジの果実

2019-05-20 08:07:41 | 日記

大阪アメダス    今朝の最低気温  19.5℃   昨日の最高気温  27.8℃   天気  曇り
開田高原アメダス  今朝の最低気温   8.5℃   昨日の最高気温  21.4℃

つい先日
イロハモミジの
花が咲いていたのに
もう立派な果実が
できています。


新緑の葉の上に
赤い果実が
誇らしげに
突き出ています。


確か花は下向きに
咲いていました。


このまま秋まで
この果実
上向きだったけ?


いや充分熟したら
下を向くはずだ!
など自問自答しながら
隣りのノムラモミジを
見ると果実は
下を向いている。


春から紅葉しているモミジは
ノムラモミジしか
知らない。


初めから下向きの
果実もあるのだと
思いながら
写真を撮っていると
プロペラが3本ある
果実を見つけた。


まるで
ヘリコプターの
プロペラのようです。


プロペラと言っていますが
植物学的には翼と
呼ばれています。


翼を持つ果実と言うことで
翼果と呼んでいる。


翼は子房壁が
薄く膜状に
伸びてできたもので
花が咲いている時から
見ることができます。


どちらのモミジにも
雌しべの柱頭の痕が
いまだに見られますので
種ではなく
間違いなく果実です。


いわゆる種そのものには
雌しべの痕跡は
残りませんから。


雄花は下向きに咲き
両性花は
上を向いていた。




果実が熟すまでは
上を向いたままで
風で散らすときには
下に向くのだろうか?!


イロハモミジの花や果実は
なかなか面白い。





カキノキの花 雌雄同株でしたよね?!

2019-05-19 07:40:26 | 日記

大阪アメダス    今朝の最低気温  18.6℃   昨日の最高気温  25.1℃   天気  晴れ
開田高原アメダス  今朝の最低気温   6.0℃   昨日の最高気温  20.1℃

春には 柿の花が咲き
秋には 柿の実が熟れる
柿の木坂は 駅まで三里・・・。


こんな歌を
口ずさみたくなる
カキノキの花が
公園で咲いている。


今まで
カキノキの花を
じっくり
観察したことがない。


昔から
この公園には
カキノキが
離れた場所に
2本植わっている。


花の写真を
撮り始めて
不思議なことに
気がついた。


大きな萼片がついた
この花は雌花
クリーム色の
壺状の花だ。


ところが
いくら探しても
雄花は見つからない。


もちろん
木の上部までは
確認できないのだが。


別のカキノキでは
鈴なりに花が
ついている。


こちらは
大きな萼片が
ないので雄花。


まるで大型の
ドウダンツツジの
親分のようだ。


この木には
下から見た感じ
雌花は見られない。


カキノキは
雄花と雌花が
一本の木に
別々に咲く
雌雄同株・雌雄異花
だと思っていた。


これでは
雄株と雌株が
別々の雌雄異株状態だ。


詳しいことは
勉強不足で
分からないが
栽培品種では
品種改良されて
雌花しか
咲かなくなった
カキノキがあるのでは
ないだろうか?


栽培品種の多い
カキノキのこと
もう少し
勉強する必要が
ありそうだ。


ちなみに
「柿の木坂の家」は
青木 光一さんの歌で
大好きな歌だ。






 



ハナビシソウ ようやく思い出した花

2019-05-18 07:55:34 | 日記

大阪アメダス    今朝の最低気温  18.9℃   昨日の最高気温  27.2℃   天気  晴れ
開田高原アメダス  今朝の最低気温   6.6℃   昨日の最高気温  21.3℃

公園で
見覚えのある花が
咲いている。


この花を見るのは
この公園では
初めてだ。


ところが
名前が出てこない。


鮮やかなオレンジ色の
美しい花弁は4枚
雄しべは花弁と同じ色で
たくさんある。


咲き始めの花には
雌しべが見えないが
時間とともに伸びだし
先が4裂する。




この花は
雄性先熟の花のようだ。




雌しべも
黄色っぽい色を
しているので
はっきりしない。


ここまで
写真を撮りながら
名前を思い出したが
出てこないので
諦め歩き始めた。


公園の端で
Uターンして
同じ場所に
戻ってきたとたん
ふいに思い出した。


ハナビシソウ
またの名を
カリフォルニアポピー!


家紋の花菱紋に
似ているため
花菱草だった。


もう一度
しゃがみ込んで
写真を撮ったが
先ほどより
親近感がわいたのは
名前を思い出したからだろうか?



雄性先熟とは
両性花で雄しべが先に熟し、その後雌しべが熟す植物を雄性先熟と言い、自家受粉を避けるための植物の仕組みです。





シャリンバイ 隣り合って咲く花

2019-05-17 08:12:36 | 日記

大阪アメダス    今朝の最低気温  17.2℃   昨日の最高気温  27.3℃   天気  晴れ
開田高原アメダス  今朝の最低気温   9.2℃   昨日の最高気温  21.8℃

昨日は公園の
トベラを紹介した。


すぐ隣で
競い合うように
咲いている
シャリンバイの花を
スルーはできないと思い
写真を撮っていた。


通りがかりの
おばさんが
「綺麗ですね!」
「シャリンバイと言うんですよ」
と教えてくれた。


知っています!
とも言えず
「どことなく梅の花に
 似ていますね」
と答えた。


数歩通り過ぎているのを
引き返して
「大島紬の染料に
 使われるんですよ」
とおっしゃった。


「そうなんですか?!」
と驚くのも白々しいので
「泥媒染するみたいですね!」
と言うと
お主なかなかやるな!
と言う顔をして
立ち去って行かれた。


その後ろ姿に
大きな声で
「ありがとうございました」
とだけ付け加えた。


せっかく
教えてくださっているのに
知ったかぶりするのも悪いし
あからさまに
知らないふりして
驚くのも芝居がかって
嫌なので
こういう時
一番困る。


バラ科なので
隣りのトベラとは
花の構造が全く違う。


桜や梅の花と
よく似ており
雄しべが多数あり
雌しべは先が2裂するのか
2本あるように見える。


咲いて時間がたった花は
蕊の付近が赤くなり
遠くからでもよく
目立つようになる。


これも虫を呼ぶための
工夫なのかも?
と思った。





トベラ 扉の木の白い花

2019-05-16 07:49:07 | 日記

大阪アメダス    今朝の最低気温  16.9℃   昨日の最高気温  27.1℃   天気  晴れ
開田高原アメダス  今朝の最低気温   9.6℃   昨日の最高気温  19.0℃

散歩道の公園で
トベラの花が
満開を迎えた。


遠くから見ても
葉の先端の白い花が
よく目立つ。


花弁は分厚く
丸みがあって
可愛い花だ。


咲いた花は
時間とともに
薄黄色く変化する。


金銀花と呼ばれる
スイカズラや
クチナシの
花の変化と
よく似ている。


トベラの木は
雌雄異株
雌株の雌花には
大きな子房の
雌しべと
貧弱な雄しべが
5本ある。




雄株の雄花にも
雌しべがあるが
周辺の5本の
雄しべは立派で
目立つ。





甘い香りが
まわりに漂い
小さなアブや
蝶がやってくる。


トベラの名は
扉から転化したと
言われている。


枝や葉に悪臭があるため
節分や大晦日に
イワシの頭と一緒に
扉に刺して
魔よけにしたそうだ。


学名にまで
tobiraと
ついている。






アカバナユウゲショウ 芸者さんのお化粧

2019-05-15 07:40:28 | 日記

大阪アメダス    今朝の最低気温  18.1℃   昨日の最高気温  24.2℃   天気  晴れ
開田高原アメダス  今朝の最低気温   7.2℃   昨日の最高気温  12.8℃

なかなか粋な名前を
持つ花だ。


アカバナユウゲショウ
綺麗な芸者さんが
鏡台の前に座り
お座敷前の
お化粧をしている
姿を想像するのは
妄想すぎるだろうか?!


それにしても
艶っぽい名である
おっ立ちとは
雲泥の差だ。


美しいのは
名前だけではない
花もよく見ると
なかなかのものだ。


小さい花だが
花弁は4枚
花弁より濃い色の
花脈が入り
透かして見ると
筋状の模様が
冬木立のようにも
血管のようにも
見える。


花の中央の雌しべは
咲き始めでは
棒状に見えるが
時間が立つと
先が開き4裂する。






たくさん花を
見ていると
5裂しているの
さえある。




雄しべは8本
ツキミソウと同じく
粘着糸で花粉の
ネックレスを
つくっている。


果実は8稜があり
こん棒のような
形をしている。


どうやって種子を
散布するのか
楽しみである。


年々この花を
見かける機会が
増えている
繁殖力もきっと
強いのだろう。


繁殖力云々より
草を刈り取る時
この美しい花が
咲いていたら
人は思わず
躊躇するのでは
ないだろうか?


この花が
もし人間の心理まで
読んでいるとしたら
素晴らしい
戦略家だと思う。






ヒメアカタテハ ヨモギで作る巣

2019-05-14 07:50:48 | 昆虫など

大阪アメダス    今朝の最低気温  19.0℃   昨日の最高気温  28.2℃   天気  曇り
開田高原アメダス  今朝の最低気温   8.6℃   昨日の最高気温  23.3℃

散歩道の公園も
ずいぶんと草が
茂ってきた。


ネズミムギなど
イネ科の植物
それにヨモギが
目立っている。


昨日まで
気づかなかったが
ヨモギの先端が
丸まって
白い葉の裏が
見えている。


ヒメアカタテハの
幼虫の巣だ。


葉を合わせて
隠れている
つもりなのだろうが
人間様には
丸わかりだ。


さっそく
糸で縫い合わさった
葉を開いて
中を確認
いたいた
ヒメアカタテハの
幼虫だ
何齢ぐらいだろう?


動き出して
落っこちそうに
なったので
左手で受け
右手で写真を撮る。


鋭いトゲがあるが
痛くもないし
もちろん毒もない。


この場所は
もうすぐ1回目の
草刈りが入る。


背が高くなった
ヨモギなどすべて
きれいに刈り取られる。


このままこの場所に
置いておくのは
忍びないため
拉致して家に
連れて帰ることにする。


蛹になるまでに
まだ時間はかかるが
食草はヨモギ
ありふれた草なので
調達できる。


うまく成虫まで
育ってほしい!

(ヒメアカタテハ 昨年撮影)







タチイヌノフグリ 真っすぐ空に向かって

2019-05-13 07:55:31 | 木曽Now

大阪アメダス    今朝の最低気温  17.3℃   昨日の最高気温  28.7℃   天気  晴れ
開田高原アメダス  今朝の最低気温   2.2℃   昨日の最高気温  23.1℃

今日も立つと名のつく
植物のお話
タチイヌノフグリだ。


オオイヌノフグリは
春先ブログでも
たくさん紹介されていた。


「ホシノヒトミ」と言う
可愛い名前まで
いただいて
愛されているようだ。


しかし
このタチイヌノフグリは
どうだろう?


オオイヌノフグリより
花が少しばかり
小さいだけで
見向きされることも
少ない。


でもよく花を見ると
オオイヌノフグリの
そっくりさんだ。


花の色も
花のつくりもほんと
よく似ている。


しいて違いを
あげるなら
オオイヌノフグリより
とても窮屈そうに
咲いている。


そう見えるのは
花柄が短いためである
短いと言うより
ほとんどない。


そのため
果実が熟しても
上を向いたままだ。


背が高い分
種子を散布しやすいのだろう。


オオイヌノフグリは
地面をはうように
茎を伸ばすが
このタチイヌノフグリは
「オオイヌノフグリに負けないぞ!」
と空に向かって
立ち上がるように
見える。







オッタチカタバミ おっ立ちって?

2019-05-11 13:33:30 | 日記

大阪アメダス    今朝の最低気温  16.6℃   昨日の最高気温  29.7℃   天気  晴れ
開田高原アメダス  今朝の最低気温   0.7℃   昨日の最高気温  23.0℃

オッタチカタバミ
なんてユニークな
名前なのでしょう?!


立つと言うのを
さらに強めて
「おっ立つ」とは。


初めて
この帰化植物名を
教えてもらった時
「おっ立ち」って
植物の名前に
つけないよなあ!
誰がつけたんだろう?
と思ってしまった。


最近
初夏の陽気になり
オッタチカタバミが
余計におっ立ち始めた。


いわゆる
カタバミが地面を
這うように広がるのに対し
この写真のように
茎が直立することから
名づけられたようだ。


それでも
おっ立ちと言う名は
ないのではと
思ってしまう。


北アメリカ原産の
このカタバミは
1960年代に
京都府精華町で
初めて見つかった。


いざ名前をつける時
タチカタバミの名は
すでに使われていたので
ユーモアも交えて
おっ立ちにしたのでは
ないのだろうか?!


それとも
タチカタバミより
茎がより直立するので
強調しておっ立ちに
したのだろうか?


植物の名前一つでも
想像してみると
なかなか面白い!


オッタチカタバミの
見分け方だが
茎が直立する以外
果実の柄が
下を向くのも
大きな特徴である。