木曽Now2

木曽の自然と大阪の自然を日記風に

シラン 今日は花粉をかたまりで・・・

2019-05-11 08:12:38 | 日記

大阪アメダス    今朝の最低気温  16.0℃   昨日の最高気温  28.0℃   天気  晴れ
開田高原アメダス  今朝の最低気温   1.5℃   昨日の最高気温  22.1℃

昨日は
花粉を粘着糸で
確実に虫につける
植物を紹介した。


同じ公園で
花粉を確実に
運んでもらうため
面白い工夫をしている
もう一種類の花がある
今満開のシランの花だ。


またまた
花の前に座って
細い草を花に
突っ込んでいる
爺さんがいる。


それも右手に
カメラを持って
まるで不審者
そのものなのだが
仕方がない。(笑)


シランの花に
虫の気持ちになって
草を突っ込み
そーっと引き抜くと
黄色い塊が
ついてくる。


ランの仲間特有の
花粉のかたまり
花粉塊(かふんかい)だ。


シランの
雄しべと雌しべは
合体していて
柱のように
なっていて
蕊柱(ずいちゅう)と呼ばれる。


雄しべの葯の部分は
可動式で
くるっと反転させると
花粉がかたまりになって
おさまっている。


虫が潜り込むと
背中にべったりと
花粉のかたまりを
つけて出てくるのだ。


入る時には
つかず
出る時だけつく仕組みは
巧妙そのものだ。


これも
一度に沢山の花粉を
確実に別の花に
運んでもらう
戦略なのだ。


ランの仲間は
この地球上で
最も遅く現れ
最も繁栄している
植物なのだが
その秘訣は
この辺にも
あるのかもしれない。





ヒルザキツキミソウ 花粉のネックレス

2019-05-10 07:50:59 | 日記

大阪アメダス    今朝の最低気温  14.3℃   昨日の最高気温  21.8℃   天気  晴れ
開田高原アメダス  今朝の最低気温  -1.0℃   昨日の最高気温  17.3℃

散歩道の公園で
ヒルザキツキミソウが
満開を迎えた。


この花を見ると
いたずら心が出て
しゃがみ込んでしまう。


実はこの花の花粉
糸でつながっていて
ネックレスのように
なっているのだ。




指で触っても
ネックレスが
絡みつく。


草を差し込んでも
瞬時に纏わりついてくる。


ハチなど昆虫がとまれば
花粉のネックレスで
がんじがらめに
なるだろうと
期待して待つが
虫は来なかった。


花の中にいた
ヒメマルカツオブシムシには
まったく花粉がついていない
期待外れだ。(笑)


このネックレスは
「粘着糸」と呼ばれ
ヒルザキツキミソウだけでなく
マツヨイグサの仲間にもある。


またツツジの
突き出した雄しべの
先端からも
粘着糸で連なった
花粉が出てくる。


指で雄しべの先端を
つついてみると
糸につながった花粉が
連続して出てくる。


花にやってきた昆虫たちに
確実に花粉を運んでもらう
工夫なのだ。


アカバナ科
ツツジ科と
違う種類の植物が
粘着糸と言う共通の戦略を
持って進化してきたことが
とても不思議に思う。











しばしの別れを惜しんで

2019-05-09 07:51:58 | 木曽Now

大阪アメダス    今朝の最低気温  14.9℃   昨日の最高気温  22.4℃   天気  曇り
開田高原アメダス  今朝の最低気温  -0.3℃   昨日の最高気温  17.8℃

今日のブログも
木曽から戻る日に
撮った写真です。


昼から長距離運転
だと言うのに
朝は6500歩以上の
散歩をしてきましたので
目標は達成です。


しばらく
開田の林の中を
歩けないので
写真を撮りながら
目にしっかり
焼き付けてきました。


大型連休が終わり
大きな網を持った人は
一人も見かけませんでした。


これでギフチョウも
ゆっくり産卵が
できることでしょう。


至る所に
ウリハダカエデの木があり
グリーンの目立たない花を
つけています。






新緑が始まった中
ハウチワカエデの赤い花が
ひときわ目を引きます。


背が高いので
枝を引き下ろして
苦労して撮りました。(笑)


あちらこちらで
オオカメノキの
装飾花が開いて
まるで白い蝶が
飛んでいるように
見えます。


近づいてみると
中心の本当の花も
いくつか開花している。


まだ花盛りとは
いかないようだ。


ニリンソウの群落も
花が咲き誇っている。
樹冠の木々の葉が
大きくなるころには
花だけでなく葉も
消えてしまうのでしょう。


木曽開田高原も
徐々に初夏の様子に
変化していきます。





オオムラサキ 食樹に登り始める

2019-05-08 08:05:28 | 昆虫など

大阪アメダス    今朝の最低気温   8.7℃   昨日の最高気温  20.1℃   天気  晴れ
開田高原アメダス  今朝の最低気温  -4.7℃   昨日の最高気温   9.7℃

大阪に無事戻りましたが
連休最終日6日の
木曽の様子です。



冬眠から目覚めた
オオムラサキの幼虫が
食樹であるエノキを
登り始めました。


昨年の秋
エノキの落葉前に
幹を降りて
根元の葉の裏で
長い眠りについていた
幼虫たちが目覚め
エノキの幹を
登り始めました。




この子たちは
何を感じて目覚め
エノキに登って
いくのでしょうか?


決まってこの連休の頃
幹を登る幼虫を
見かけます。


エノキの芽吹きは
始まったばかり
食べる葉はまだ
大きくなっていません。




それまで枝の分かれ目に
じっとはりつき
天敵の鳥などから
身を守りながら
エノキの葉が
大きくなるのを
じっと待っています。




美しい蝶になるまで
まだまだ試練が
待っています。



昨日木曽を発つ前
リビングのガラス戸に
ぶつかって死んだ
鳥がいます
バードストライクです。




カワガラスだと
思っているのですが
自信がありません
どなたか名前を
教えてください。





手乗りの蝶 ルリタテハ

2019-05-07 08:02:02 | 昆虫など

開田高原アメダス  今朝の最低気温   0.7℃     昨日の最高気温  17.9℃
木曽町新開     午前8時の気温   6.0℃     今朝の天気    晴れ

先日
デッキで
スズメバチトラップを
作っていた時のこと。


山間部に建つ拙宅
毎年スズメバチの巣が
できて困っている。


冬眠から覚めた
女王蜂は雨のかからない
ガレージや
軒下などの場所に
巣をつくる。


そのため女王蜂を
捕獲するためのトラップを
ペットボトルでつくり
軒下などに
毎年つるしている。


誘引剤となる液は
焼酎とお酢
それに黒砂糖を
使っている。


ロートで
ペットボトルに液を
注いでいる時
ふいに黒い影が横切り
ペットボトルに止まった。


蝶だ!
翅を開くと
ルリタテハだった。
冬眠から目覚めたのか
翅はかなり痛んでいる。


口吻を伸ばし
液を吸っているようだ。


逃げないでくれ!
と祈りながら
カメラを取りに入り
表に出ても
まだ移動していない。


数枚シャッターを
切っていると
ペットボトルを持っている
左手の指に止まった。


指の先にもこぼれた液が
ついているのだ。


手を動かしても
逃げようとしない
なんて人懐っこい
蝶なんだと思ったが
チャンスとばかりに
何枚も写真を
撮らせてもらった。


ひとしきり
指を口吻で
舐めまわし
満足したように
飛び去った。


まるで
狐につままれたような
一瞬の出来事だった。





本郷の滝桜 奈良県大宇陀

2019-05-06 08:00:54 | 木曽Now

開田高原アメダス  今朝の最低気温   5.6℃     昨日の最高気温  20.5℃
木曽町新開     午前8時の気温  10.5℃     今朝の天気    晴れ

木曽開田高原の桜も
満開を迎え
昨日今季最後の桜
として紹介したのに
懲りずにまた桜です(笑)
我慢してください。


先日の雨の折
パソコン内
写真の整理をしていて
懐かしい桜の写真を
見つけたので
ご覧ください。


奈良県の大宇陀に
有名なしだれ桜があります。


先日ke-nさん
makoさんのブログにも
登場した
「本郷の滝桜」です。


大阪の陣で活躍した
後藤又兵衛の屋敷跡に
あることから
「又兵衛桜」とも
呼ばれています。


大昔
まだ仕事をしていた頃
花が咲いたと聞くと
夜中に家を出て
朝陽の中写真を撮って
職場に向かうと言う
生活をしていました。


その当時は
駐車場もなく路上駐車
桜のまわりに柵がなく
石垣の真下まで
行くことができました。


もちろん
協力金と言う
入場料もない
良き時代でした。


最近では
観光バスが
横づけされ
ツアー客が大挙
押し寄せるそうです。


長い間
この桜見ていませんので
機会があれば
一度会いに行きたいと
思っていますが
混雑ぶりを聞くたび
足が遠のきます。


一部分を切り取った写真も
たくさん撮ってありますが
雰囲気を知ってもらうため
全体の写真だけを
アップしました。


桜の後ろの
ピンクの花は
モモの花です。


 






開田高原の桜 今季最後の桜

2019-05-05 07:30:00 | 木曽Now

開田高原アメダス  今朝の最低気温   0.4℃     昨日の最高気温  20.1℃
木曽町新開     午前7時の気温   6.0℃     今朝の天気    晴れ

連休後半になって
天気に恵まれ
開田高原も
観光客で
賑わっています。


ようやく気温も上がり
開田高原の桜も
満開を迎えました。


管沢地区の
しだれ桜も
御嶽山剣が峰を
バックに美しく
咲き誇っています。


この桜は昨年も
会いに来ており
地元のお母さんから
伺ったお話を
思い出しました。


樹齢はおよそ70年
もともと2本植えられた
しだれ桜の一本で
もう一本は三重県に
嫁入り?したそうです。


枯れずに元気だったら
この桜と同じくらい
見事な花を
咲かせているだろうと
想像します。


帰りは満開の桜と
御嶽山の雄姿を
楽しみながら
九蔵峠をまわって
家まで戻りました。


これで今季の
桜の追っかけは
終了!


来年は
どんな桜に
出会えるのか
楽しみです。





ギフチョウ 続々と羽化!

2019-05-04 07:25:34 | 昆虫など

開田高原アメダス  今朝の最低気温  -1.4℃     昨日の最高気温  17.7℃
木曽町新開     午前7時の気温   3.0℃     今朝の天気    晴れ

昨年から飼育している
ギフチョウが
昨日朝から
続々と羽化しています。


今朝数えると
7頭孵化しました。


割れた素焼きの
植木鉢の裏で蛹化(ようか)して
およそ10か月
夏の暑さや
氷点下の寒さと
乾燥にも耐え
ようやく春の女神の
誕生です。


蛹の背中が割れ始めると
ものの数秒で
歩き始めます。


ぶら下がって
翅を伸ばす場所を
見つけるためです。


充分に翅が伸ばせる
場所が見つかると
しばらく休憩です。


20分近く
風に揺れながら
じっとしていますが
それから少しずつ
翅がのびてきます。


まるでポンプで
空気が送り込まれるように
縮れていた翅が
伸びていきます。


まだ柔らかい翅は
風が吹くと
捲くれ上がります。


翅が伸び切った後は
状態を確認するように
何度も翅を開いたり
閉じたりして
最後に飛び立ちます。


蛹から出てきて
1時間以上かかって
翅を伸ばし
飛び立っていく
ドラマは神秘的です!





懐かしい中山道を歩く

2019-05-03 08:01:54 | 木曽Now

開田高原アメダス  今朝の最低気温  -1.0℃     昨日の最高気温  12.9℃
木曽町新開     午前8時の気温   3.5℃     今朝の天気    晴れ

10連休の6日目
5月の2日になって
ようやく晴れた。


先日
一石栃のしだれ桜の写真を
撮りに行った折
たくさんの外国人が
新緑の中を気持ちよく
歩いているのを見た。


そうだ
新緑の中山道を歩こう!
と思い立ち車に乗った。


国道19号を南下
妻籠宿入り口を左折し
国道256号に入る。


さすが連休中
普段より走る車の量が
断然多い。


大妻籠から県道7号へ入り
子安観音の上に
車を置いた。


拙宅を出てから
約1時間の
距離だ。


そこから
県道を妻籠峠まで
横を走り抜ける車に
気を付けながら登る。


2㎞弱登ったところが
馬籠峠
岐阜と長野の県境だ。


10数年前
中山道を歩いた時
営業していた
峠の茶屋は
閉まっていた。


その後
熊野神社
峠の集落を抜け
快調に坂道を下る。


馬籠宿までは
ずっと下り坂
車へ戻ることを
考えるだけで
ぞっとするが
とりあえず
宿場まで行くことに。


馬籠宿の家並が
見えると同時に
狭い街道筋を歩く
大勢の観光客の姿が
目に飛び込んできた。


人混みに恐れをなし
馬籠宿の雰囲気だけ
味わって早々に
引き返すことに。


案じた通り
帰り道はきつい登り
歩くペースは
途端にダウンする。


ようやく峠まで到着
そこからは旧道の
山の中へ入る。


たくさんの
外国人を含む
ハイカーと挨拶を
交わしながら下ると
急に目の前が開け
一石栃立場茶屋に到着だ。


一石栃のしだれ桜は
葉桜だったが
茶屋前の桜は
まだまだ美しく
癒された。


平成19年4月から
ちょうど3年かけて
歩いた中山道を
懐かしく思い出しながら
新緑のウォーキングを
よく楽しんだ。


ここから車までは
坂を上るとすぐだ。


総歩数13,114歩
坂道のハイクは
老体に堪える。







木祖村の桜 田ノ上観音堂しだれ桜他

2019-05-02 08:24:24 | 木曽Now

開田高原アメダス  今朝の最低気温  5.8℃     昨日の最高気温  13.4℃
木曽町新開     午前8時の気温  7.5℃     今朝の天気    晴れ

先日
木祖村(きそむら)の桜を
撮りに行った。


木祖村は
木曽町の北東に
隣接し名前がよく似た
村である。


木曽川の源流の
村でもある。


木祖村小木曽に建つ
田ノ上観音堂は
茅葺屋根の小さい
お堂であるが
傍らに樹齢数百年の
しだれ桜が立つ。


お堂は村指定の
有形文化財
桜は村指定の
天然記念物に
指定されている。


観音堂としだれ桜の風景が
カメラマンの
人気になっているが
立地場所が悪く
お堂とサクラが
同時に見られる場所は
山に向かう
道路からしかない。




その道路沿いにも
エドヒガンザクラや
しだれ桜の古木が立つ。


他のカメラマンも
いない時間帯で
ゆっくりシャッターを
押すことができた。




拙宅からここまで
車で約40分
毎年訪れたくなる
場所になった。