ケンミジンコのうた

平和な日々の暮らしを綴った日記です

英才教育に思う

2016-05-18 12:11:13 | 雑感
昨日、テレビを見ていたら、
卓球の伊藤美誠選手を育てた母親の話をやっていた。

この母親は、美誠選手を、幼少時から卓球選手にするべく
厳しく鍛えていたらしい。
テレビでは、5歳のときの美誠選手の様子を流していた。
居間に卓球台を置いて、母親が球を間断なく打ち出していた。
時には特訓が夜中の2時過ぎまで続くこともあったという。

また、別の番組だが、同じ母親が、
「娘をモンスターに育てたかった」と発言していた。
どんな強敵にも物怖じしない、
メンタルの強い選手に育てたかったのだという。

この母親は、やはり卓球の選手で、
社会人の大会で、優勝した経験があるそうだ。

そのDNAを信じて、自分の子供を幼少期から猛特訓すれば、
大物になるという見込みがあったのだろう。

私は、この番組を見て、
「親に人生を決められる子供は大変だなあ」と思った。

私には子供がいないが、もしいたとしても、
こういう、自分がかなえられなかった夢を、
子供に達成してもらうような育て方はしたくない。

自分の頭で考え、自分の責任で、
自分の人生を選択するように生きて欲しいと思う。

私はこういう教育を熱心に施す親を見るたびに、
「ちはやふる」の新の台詞を思い出す。

「自分のことでないと夢にしたらあかん。」

子供を、自分の夢をかなえるための道具として扱う親は少なくないように見える。
それは、自分のエゴを、子供に押し付けているだけなのに。

・・・なんて、持ち前の批判精神を発揮して、私は番組を見ていたのだが、
夫は特に抵抗もなく、番組を楽しんで見ているようだった。

そして私は思った。

私がこの番組に強い抵抗を覚えるのは、
私の心の中にある、ある「わだかまり」が刺激されているからだ。

それは、親が望んだ人生ではなく、
私が私らしく生きていく道を選びたい、という、
切実な思いだった。

そんな自分の思いとは真逆の内容だったから、
きっと私は番組が嫌だったんだなと思った。

感じ方はきっと、人それぞれだろう。


にほんブログ村 主婦日記ブログ 子供なし主婦へ

にほんブログ村 主婦日記ブログ 勉強している主婦へ
↑ポチッと応援 よろしくお願いします m(_ _)m
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする