少し前に、NHKの番組で「アンネの日記」が紹介されていた。
そこで、解説者の小川洋子さんが、アンネについて、
「小さな幸せを最大限に喜ぶ才能」に恵まれていたと評していて、
私の心にじんわりと響くものがあった。
友人と目黒川沿いの桜を見に行ったときのこと。
歩きながら女同士のおしゃべりに興じていると、
人ごみの奥から、「さなぎ先生!!」と男の子の声が聞こえてきた。
振り向くと、私を追って走ってきたであろう学校のA君が
頬を上気させて笑っている。
「やっぱりさなぎ先生だった!!」
思いもよらない場所で学校の生徒に会い、私はびっくりしてしまった。
二言、三言、言葉を交わすと、
「じゃあね!」と言って、彼は人ごみの中に戻って行った。
友人は、「わあー、かわいい。さなぎのこと、先生だって。
小学生の男の子って、本当にかわいいね。」
と、興奮気味だった。
私にとっては、ほんの些細な出来事だったのだが、
友人の興奮ぶりを見ていたら、
私はもっと喜んでいいのかもしれないと思った。
「さなぎ、とってもいいところに勤めているんだね。
よかったね、さなぎ」
幸せなことは、当たり前。
足りないところばかりクローズアップして、
不平不満を垂れ流し。
自分の心の癖が、恥ずかしく思えた。
もしアンネだったら、今日の出来事を、どのように受け止めただろう。
桜を眺めながら、ぼんやり考えていた。
そこで、解説者の小川洋子さんが、アンネについて、
「小さな幸せを最大限に喜ぶ才能」に恵まれていたと評していて、
私の心にじんわりと響くものがあった。
友人と目黒川沿いの桜を見に行ったときのこと。
歩きながら女同士のおしゃべりに興じていると、
人ごみの奥から、「さなぎ先生!!」と男の子の声が聞こえてきた。
振り向くと、私を追って走ってきたであろう学校のA君が
頬を上気させて笑っている。
「やっぱりさなぎ先生だった!!」
思いもよらない場所で学校の生徒に会い、私はびっくりしてしまった。
二言、三言、言葉を交わすと、
「じゃあね!」と言って、彼は人ごみの中に戻って行った。
友人は、「わあー、かわいい。さなぎのこと、先生だって。
小学生の男の子って、本当にかわいいね。」
と、興奮気味だった。
私にとっては、ほんの些細な出来事だったのだが、
友人の興奮ぶりを見ていたら、
私はもっと喜んでいいのかもしれないと思った。
「さなぎ、とってもいいところに勤めているんだね。
よかったね、さなぎ」
幸せなことは、当たり前。
足りないところばかりクローズアップして、
不平不満を垂れ流し。
自分の心の癖が、恥ずかしく思えた。
もしアンネだったら、今日の出来事を、どのように受け止めただろう。
桜を眺めながら、ぼんやり考えていた。