青山美智子さんのリカバリー・カバヒコを読んだ。
心が温かくなる、いい話だった。
意外だったのは、カバヒコの存在感がとても控えめなこと。
夜になったら歩き回るとか、魔法を使えるとかはない。
夫は、カバヒコの背中から超合金の羽が生えて
困った人を救いに行く話だと思っていたそうだ。
そんなマトリックス・カバヒコの話ではない。
カバヒコはただ静かに、
そこにいるだけなのだ。
私もカバヒコに会いたい。
私の話を聞いてもらいたい。
カバヒコ〜
みんなね、自分の話ばかり一方的にするんだよ。
私の気持ちはお構いなしに。
私、ただの道具と思われているみたいだよ。
みんなの感情のゴミ箱みたい。
ゴミ箱にも気持ちはあるのに!!
黙って聞いていればいいとばかりに!!
たまにだけど、私をいたぶって憂さばらしする人もいるんだよ。
抵抗したらクレーム出すんだよ。
ひどくない?
苦しいよ、カバヒコ。
休みたい。
自分の心をケアしたいよ。
心が傷付いた。
カバヒコ…
私もカバヒコみたいにボロボロになった。
目もよく見えないし、肌も塗装が剥げてシワシワだよ。
カバヒコと一緒だね。
疲れたよ、カバヒコ。
休みたいね。
カバヒコに会いたい。