高校時代の友達に久し振りに会った。
言葉には出さなかったが、私は友達が急にお婆さんになったように見えて泣きそうになった。
ほうれい線がくっきりと出ていて、頬がたるんでいた。
肌は黒くくすみ、シミが浮いていた。
努めて笑顔で話したけど、内心、「老けたな〜」と思った。
しばらくすると遠くから太って派手なお婆さんがやってきて、それがもう一人の友達だった。
話しながらひしひしと感じていたことは、私も例に漏れず老けており、友達二人もそれを感じているに違いないということだった。
三婆で楽しくおしゃべりをした。友達の老いもしばらくすると見慣れてそれ程気にならなくなった。
なんだかんだで楽しく過ごせるのもあと20年くらいではないかと思うとしんみりした。
知り合った頃はお互い想像もつかなかったけれど、終わりが見えてくる歳になった。人生は永遠に続くものではないのだ。