MC68000 Maniacs!
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学生の頃,アーケードゲームのサークルに所属しつつゲーセン通いを繰り返していたためか,ゲーム好きはもちろん,ゲームに使用されるBGMにのめり込んでいた時期がありました。

当時はFM音源主流の時代で,音質の「さらなる向上」を求めPCM音源が世に出まわり始めた頃でした。業界では老舗のナムコが 1984年にゲームミュージックアルバム(SUPER XEVIOUS)のを発売し注目を浴びましたが,正直「音楽性」という意味で認められた最初のゲームミュージックは,セガの「アウトラン」であると思います。

(アウトラン収録のアルバムは,当時,オリコンチャート入りを果たしています)

ナムコの場合,細野晴臣の起用が功を奏した感が強く,モチーフそのものが楽曲というより「音」であった事からテクノアレンジや,ダンスアレンジなどの素材として利用され,原曲(?)のスタイルを大きく崩される場合も多々ありました。その点「アウトラン」は,新時代の音楽として「スクウェア」や「カシオペア」といった日本きってのフュージョンバンドの楽曲群と比較されるなど,純粋にその楽曲の音楽性が評価されたのです。

 個人的には「Magical Sound Shower」が一番好きですが,
 これには多数のアレンジバージョンが存在します。

  ・Magical Sound Shower(原曲)
  ・Magical Sound Shower(GSM SEGA1バーション)
  ・Magical Sound Shower(SST BAND LIVE Version)
  ・Magical Sound Shower(GSM SEGA1バーション/リズム差替)
  ・Magical Sound Shower(1993 Arrange/アウトランナーズ)
  ・Magical Sound Shower(1996 Arrange/セガサターン)
  ・Magical Sound Shower(アウトラン2)

 ざっとこの位は出ていると思います。
 セガサターン版が一番の仕上がりだと思いますがどうでしょうか。

実際,この時期を境にゲームミュージック業界は大きく変革し,各アーケードゲームメーカーが「オリジナルバンド」を前面に押し出したセールス合戦へと発展しました。コナミは「古川もとあき」「矩形波倶楽部」。タイトーは「ZUNTATA」。カプコンは「アルフライラ」。データイーストは「ゲーマデリック」。そしてセガは「SSTBAND」です。面白いのは,コナミに「スクウェア」,セガに「カシオペア」が常連ゲストで張り付いたところですね。

その後,古川もとあきとSSTBANDはオリジナルアルバムを発売するまでに至ります。
もちろん両方持っているのは当然ですね。(≧∇≦)

しかしセガはなぜ「エンデューロレーサー」のアレンジを作らなかったのか!この曲は絶対名曲なのに,ゲーム自体のマイナーさと音源の悪さが災いして全く注目されなかったのが悲しいです。正直,アウトランなんかよりよっぽど「フュージョン」していると思うのは自分だけでしょうかね。

(2008/5/1修正)


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