MC68000 Maniacs!
OLD GAME(MD,DC,etc)と OLD PC(SE/30,X68K,etc)関連の情報を中心に発信しています。
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月刊ASCII 350号」を購入してみました。

Oh!X が消えて以来,PC関連雑誌を定期的に買うことはなかったため,近年の「月刊ASCII」は ほとんど読んだ事がありません。まあ・・・近年どころか,80年代のパソコン黎明期においても,電波新聞社の 月刊マイコンや BASICマガジン,工学社の I/O,小学館の ポプコムなどを愛読した割には,なぜか「月刊ASCII」との付き合いは皆無の状態だったので,今回の「休刊」については 正直なところあまりショックは感じませんでした。

個人的には,マイコンBASICマガジンの休刊 の方がよっぽどショックだった訳ですが,よく考えてみると,ガキの頃から本屋さんの「コンピュータ」のコーナーにあった(ある意味)馴染みの雑誌が消滅するのですから,ちょっとした「事件」ですよね・・・。1977年から 350冊 30年間にわたる歴史の終焉でもありますし,たとえ付き合いが希薄だった雑誌ではあっても,ラストくらいは購入してみようと思いました。

注目の記事は「伝説のパーソナルコンピュータ100」。

1970年代後半から 2005年まで,時代を牽引してきた 数々の「名機」達が 写真付きで紹介されており,いやがうえにも「懐かしさ」を刺激してくれる内容です。また,掲載されているPCのうち,ノートPC,モバイルPC以外のほとんどについて「操作」した経験があり,自分がいかに「おっさん」なのかを 再確認させられた記事でもあります(泣)。X68000関連としては「買えなかった!憧れのマシン」のコーナーに X68030 が紹介されていますが,030ではなく XVIシリーズの方が,時代に与えた影響が大きかったと思うのですがどうでしょう・・・? 逆にオールドマック関係については,128K,SE/30,II,カラクラ等が 比較的大きめに掲載されているので満足です。加えて言うなら,AppleII,AppleIIGS,Lisa,iMac,G4cube,Mac mini なども紹介されており,Appleという会社が,いかに「PC時代を牽引」してきた立役者だったかが解ります。

その他,雑誌添付の「DVD-ROM」の収録内容にも注目。

2005年1月~2006年7月までの 全特集記事を PDF化して収録している他,1977年7月~2000年11月までに掲載された 1万件にも及ぶニュース記事が HTML形式および PDF形式にて閲覧できるという,まさに 月刊ASCII の 総集編DVD-ROM とでも呼ぶべき内容であります。その中の「時代が見える対決特集 この4本!」と題したコーナーにて,X68000関連記事が取り上げられています。1986年12月の「新機種緊急レポート」という記事で,当時のエレクトロニクスショーに参考出品された X68000 の情報をベースに,アーキテクチャや ハードウェアの特徴などが紹介されています。商品化される直前情報のようで,オリジナルOSが「ビジュアルコントロールのユーザーフレンドリーなOS」になるとの記載があります。これって・・・ビジュアルシェルのことなのかしら。それとも SX-Window ですかね。どちらにしてもちょっと「誇張」しすぎではありますよね(笑)。その他にも「国産カラー化Macintosh」なんていう表記もあり,当時の注目度の高さが覗える内容になっています。

X68000ユーザー,オールドマックユーザーならずとも,
この「月刊ASCII 350号」は買いであります。いやむしろ必携と言っても良いでしょう。
時代が詰まっている DVD-ROM は,パソコン30年史を語る貴重な「資料」として,
しっかりと保存しておこうと思っています。


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