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MOVIX仙台にて「コクリコ坂から」を観てきました。宮崎吾朗氏の2作目の監督作品であります。

同名の少女漫画が原作となりますが,映画化にあたり設定が変更されているようです。主人公の姓が変更(小松崎→松崎)になっているほか,母親や登場人物たちの姓名,職業が原作とは違っています。物語の方も大幅に整理・変更が成されており,最も大きな変更と言えるのは,作品の時代設定を「昭和38年の横浜」としたこと。でしょうか。自分が生まれる以前の物語という事になりますが,そこには美しく緻密に描かれた当時の横浜の姿がありました。強い女性たちがいきいきと活躍し,恋する物語。非常にジブリらしい作品だと思います。ただ・・・この素晴らしさを理解できる年齢層はちょっと高めですね。子供たちにはちょっと難しい映画かもしれません。

導入部分のストーリーは以下のとおり。(公式サイトより)

・・・昭和38年,横浜。港の見える丘にあるコクリコ荘。その下宿屋を切り盛りする16歳の少女「松崎海」。彼女は毎朝,海に向かって「信号旗」を揚げる。旗の意味は「安全な航行を祈る」。タグボートで通学していた17歳の少年「風間俊」は,海の上からその旗をいつも見ていた。翌年には東京オリンピックを控え,人々は古いものはすべて壊し,新しいものだけが素晴らしいと信じていた。そんな時代,横浜のとある高校で小さな紛争が起きていた。古いけれど,歴史と思い出がつまった文化部部室の建物「通称カルチェラタン」。それを取り壊すべきか,保存すべきか。そんな事件の中で海と俊は出会う。俊はその建物を守ろうと学生達に訴え,海もまたその建物の良さを知ってもらおうと大掃除の慣行を提案する。・・・

久々に「個人的大ヒット」の予感がするアニメが出てきた感じです。登場人物や設定,物語も全然違いますが,なんとなく「耳をすませば」と同じような香りがします。シーンとシーンをつなぐリズム感。見せ方,演じ方,音楽も。すべてにおいて自分の好みにズバッとハマりました。「耳をすませば」が好きな方であれば,少なからず同じような感想を持たれるのではないか・・と勝手に思ったりしています。あと2~3回は映画館で観てしまいそうな気がしますよ。

これから観に行く方は,是非「昭和38年 横浜」の映像美を楽しんできて下さい。ジブリ特有の柔らかいタッチで描かれた,街の人々や,建物,船,車,路面電車。本当に美しく細かく表現されています。また,紛争の中心である「カルチェラタン」内部の映像は,昨今のジブリ映画にはなかったコミカルタッチな展開が凝縮されていて,映画館でも笑い声が漏れていたほどでした。


【関連リンク】

 ・コクリコ坂から ・・・ 「コクリコ坂から」の公式サイト


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