MC68000 Maniacs!
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昨年,ビッグコミックスピリッツ誌上で1回限りの「復活」を遂げた「究極超人あ~る」の唯一のアニメ作品がこれ。発売は1991年。当時はVHSビデオとLDで販売されました。なんと・・・20年以上前の作品になっちゃいましたね。それもそのはず。原作が少年サンデー誌上で連載されていた頃は,自分たちがまだ学生のころ。サントラもカセットテープ(!)で持っていました。「はっぴい・ぱらだいす」とか「マジカル季節」とか懐かしいです。まだ歌えるかもしれません(笑)。「究極超人あ~る」で「ゆうきまさみ氏」を知り,そこから「パトレイバー」へ繋がっていく個人的ターニングポイントになった作品ですが,アニメは当時レンタルで観たのみ。DVD版は10年後の2001年に発売されました。

原作終了後の「光画部」の活動を描いたストーリーになっていて,原作ファンにはお馴染みの「撮影旅行」がテーマ。実在する「JR飯田線」を舞台に,光画部員たちが西園寺グループが仕掛けた「スタンプラリー」に興じる・・・というお話を,原作どおりのカオスな展開で描いています。ドラマCDでの「下地」があったとはいえ,ここまで原作のイメージを忠実に再現しているアニメはそんなにないと思います。まるで「漫画の新作を読む感覚」で観れるアニメに仕上がっていて,今になってあらためて観ても非常に面白いです。声優陣も個性的な人ばかり。鳥坂センパイを演じた神谷明氏がマッチしすぎで笑います。もっと言えば,故塩沢兼人氏の演じる「あ~る」は芸術的なほどのマッチング。氏が存命であれば,再映像化のチャンスもあったかもしれないと思うと残念でなりません。

盛り上がるのはラスト直前の約9分間。光画部員10名が「豪天号(自転車)」に全員(!)乗って,ゴールの伊那市駅まで一気に疾走する・・・というシーン。普通に考えたら絶対に死人がでると思われるシーンですが,これを真剣に描き切ってしまう「くだらなさ」は逆に凄い(笑)。高速道路を疾走して,警察にも追われて,メンバーも次々に振り落とされていく。なのに死人はゼロ。本来ギャグアニメはこうあるべきであります。BGMの盛り上げも凄い。ラストシーンの無茶苦茶さも凄い。

中古で見つけたら買ってみる事をお薦めします。
ただし・・・もの凄く馬鹿馬鹿しい内容ですけどね・・・。


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