MC68000 Maniacs!
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「AbadoX(アバドックス)」は,1989年12月にナツメから発売されたファミコン用シューティングゲーム。ファミコンにしては珍しく非常にグロいデザインになってます。方向性としてはコナミの「沙羅曼蛇」に近い感じです。ゲーム内容はそれほど似ている訳ではありませんが,横+縦のマルチスクロール構成が採用されている点は似ていますね。ただ・・・縦スクロールステージは,上に向かってスクロールするのではなく,下に向かってスクロールするんですけどね・・・(笑)。下方向へスクロールするシーンがあるゲームはそんなに珍しくありませんが,「AbadoX」の場合,スクロール方向だけでなく自機の攻撃も下向きになり,敵は普通に下から攻撃してくるようになるので,若干プレイしづらい・・・というのが正直なところかと。ゲームのオープニングに登場する生体惑星(?)の口から侵入し,どんどん「体内」へ進んでいく様子を再現するために下方向へのスクロールを採用しているのだと思いますが,この点に関しては普通の縦スクロールでもそんなに変わらない感じはしますね。

自機はパワードスーツ(?)らしきモノを装着した人型のなにか。攻撃はBボタンで,使用する武器はゲーム中に出現するアイテムで切り替える事ができます。武器の種類は全部で5種類(ノーマルショット,3WAYショット,5WAYショット,リングレーザー,レーザー)です。また,同時に発射されるサブウェポンとしてミサイルがあります。上記同様にアイテム取得にて装備することができ,アイテムを複数取ることでホーミングミサイルにパワーアップします。武器以外のアイテムとしては,自機のまわりをぐるぐる回る「バリア」があります。こちらは最大で4個まで装備可能で,Aボタンで回転軌道を自機から遠ざけたり逆に近づけたりすることができます。バリアは一定回数被弾すると消滅してしまうので,個人的には自機に一番近い軌道を回転させるようにして,文字通り「バリア」として利用するのがお薦めです。

下方向スクロールが良いかどうかは別として,シューティングゲームとしてはかなりクオリティが高いです。結構無理な処理をさせている箇所が多々あるので敵や敵弾の点滅が多発するのが難点ですが,ファミコンとは思えない規模の大きなステージ演出が仕込まれていたり,大型のボスキャラが何体も用意されていたりと,見どころが多いのも確か。個人的にはファミコンシューティングの中でも屈指の良ゲーだと思っています。

覚えゲーの要素が非常に強く最初はかなり難しく感じると思います。しかしながら,ザコ敵の出現パターンがそれほど嫌らしい訳でもありませんし,ボス戦に至っては非常に解り易い安全地帯が用意されているので,序盤については何回かプレイしてステージのツボを掴んでしまえばそれほど苦労せずに先に進めると思います。攻略のカギになるのはバリアとホーミングミサイル。バリアは必ず最大数(4個)まで取得し,とにかく「消さない」こと。バリアは青色に変化したあとに被弾すると4個一気に消滅してしまいますが,その前にバリアアイテムを取れば復活します。ネット上で「糞ホーミング」だと言われているホーミングミサイルの方は,ホーミングの「させ方」をしっかり掴めば非常に役立ちます。コツはターゲットからある程度距離をおいて攻撃すること。近すぎると曲がるのが間に合わないみたいです(笑)。

地元では中古品をあまり見ないソフトですが,そんなにレアなソフトではなかったと思います。
想像以上にちゃんと遊べるゲームなので,見つけたら買いですよ。(≧∇≦)


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