MC68000 Maniacs!
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「シャドー・オブ・ザ・ビースト」は,1992年3月にビクター音楽産業から発売された横スクロールアクションゲーム。開発元は洋ゲーの老舗シグノシスで,本作については AMIGA等の海外パソコンで発売されていた作品のコンシューマ向け移植版になります。主人公は,子供の頃に謎の組織に誘拐され,ビーストの棲む居城「ネクロポリス」で魔術師たちに育てられました。日々,得体の知れない獣から作られた食事を与えられ続け,彼の体は人間とは比較にならない魔性の力を持った「怪物」に変化し,過去の記憶までも失うこととなります。それから長い年月が経過し・・・彼がビーストの使者として成長した頃。ふとしたことから自分の過去についての事実を知り,強い衝撃を受けるとともに人間の頃の記憶が復活。彼は今まで仕えてきたビーストたちへの復讐を誓います。・・・という,えらくどんよりしたストーリーのゲームなんですが,AMIGA版はそれなりの評価だったらしいのに,メガドライブ版はいまいちパッとしない出来になってます。

ゲームを開始すると,怪物と言うには中途半端に人型な主人公(笑)が画面中央に登場。ひたすら右方向に走って,出現する敵を「拳」でぶん殴って倒していきます。主人公は,左右の移動とジャンプ以外は「殴る」しかできません。しかも攻撃範囲がえらく狭いうえ,移動しながらの攻撃が出来ない制限まで付いている始末。もっと言えば,主人公の走るスピードが無駄に速いので,前方に出現したザコを避け切れず突っ込むことが多々あります。背景の多重スクロール処理が美しく,音楽もなかなか雰囲気のあるゲームなんですが・・・序盤があまりにも退屈な展開なので,先に進めてみようとはなかなか思えません。さすがシグノシス。変なゲームを作らせたら天下逸品ですな。

このゲーム,先に進むともうちょっとマシな展開になるんですかね???何度プレイしても,右に向かって走るだけで終わっちゃうんです・・・。途中,井戸に潜ったり,ダンジョンみたいのに入ったりはするのですが,カギが無いとか,真っ暗だとか,謎解きまで仕掛けてあって攻略するのはかなり大変そう。せめてアクションゲーム部分がもっとしっかりしていれば,謎解きも楽しめるんでしょうけどね。Wiki曰く「ソダン」よりはマシ・・・らしいですが,個人的には,序盤からちゃんと攻略可能なソダンよりは,明らかにダメだと思います。

これを超える(?)メガドラゲームは,やはりシグノシス製の「キリングゲームショー」しかないかなと。
現在は手元にないので,そのうち中古品を探してきてネタにしたいところです。


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