〝浮き雲〟田舎で ぼちぼち と!?〟

気の向くままに書き込んで、読み返すと…
70歳台後半の自分が見える、か、な?。
📷〝写真〟も載せてみます。👴

初めての〝フルコース〟を…

2006年04月04日 10時56分38秒 | 思い出

「年度始め」の この時期に、思い出すことが一つある。

ときは、40年余り前の 昭和40年〝 〟のこと。

当時は、特派員が、社会人になる喜びと希望や、わずかばかりの不安が入り混じった、青春の半ばに居た頃 の事だ。(少なからず 晩生だった!かも?)

金沢市内での就職が決まり、会社説明会が開かれた。 同期入社は、男性3人と女性1人の 合わせて4人。 当時は、全員が 高卒採用だ。(小さな?会社は、業務拡張の時期だった。)

会社は、大型自動車の用品卸業で、タクシー業を姉妹会社に持つ所。 その日は、会社の説明を受けた後、両社の見学を済ませて、一行は金沢市の繁華街・片町へ向かった。 姉妹会社のタクシーに分乗して。

片町は、通学途中に通ったり、本屋さんへは たまに行ったが、田舎育ちの特派員には、馴染みの薄い街だった。

案内されたのは、あるレストラン。(「オリンピック」または「オリンピア」だったような?。 食堂しか知らない特派員は、生まれて初めてのレストランだ。)

会社の専務さんや営業課長さんとは、ある程度 打ち解けてきたとは言え、緊張が増してくる 食事会 だ。

テーブルに着くときは、イスの左側から…。 ナイフやフォークは 外側のものから使う。 肉用のナイフには、刃にギザギザが有る。 ナイフとフォークは お皿に乗せる形(ハの字か 右に揃える)で、食事中か済んだかを表わす。 スープを飲むときは、音を立てない…。etc  ハウ・ツー本は 読んでいたものの、実地は初めて~っ

つまり、食事会は〝洋食のフルコース〟なのだ。

今では、笑い話にもならないが、当時は真剣そのものだった。

家では、スプーンやフォークは、カレーライスなどを食べるときに 使っていたが、ナイフは、果物の皮を剥くときの物しか知らない。 つまり、小型の皮取り包丁だ。

出てくる料理は美味しいのだが、特派員は、味わう ゆとりを 持ち合わせていなかったネ。

(フォークの背に、ライスを乗せて食べる ツワモノがいたナ。)

終戦の名残が、我が家の暮らし向きに 強く出ていた頃だから、全体に〝ギャップ〟が 大きかった。

これまでの人生では、〝フルコース〟なるものを食べる機会は、それなりに有ったが、生まれて始めての経験は、極めて「貴重」だった、のだ。

 


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