グラフィックディレクター 大里早苗 ブログ

東京港区のデザイン会社、グラフィックメイトの代表を務める大里早苗のブログです。

【晴眼者とともに学ぶ視覚障害者教養講座】に参加しました

2022-08-31 14:20:42 | ユニバーサルデザイン
東京都港区六本木の【「見えにくい」を解決するデザイン会社】グラフィックメイトの大里早苗です。
グラフィックメイトでは、印刷物などのメディアをユニバーサルデザインでご提案しています。メディアのユニバーサルデザインとは、さまざまな情報が誰にでも見やすく伝わりやすくするための配慮方法です。

先日、【晴眼者とともに学ぶ視覚障害者教養講座】に参加しました。
テーマは「深い海の不思議 深海の環境と人間のつながり」、講師は国立研究開発法人海洋研究開発機構 (JAMSTEC)の野牧秀隆先生です。
JAXAに比べJAMSTECはあまり耳馴染みがありませんでしたが、有人潜水調査船「しんかい6500」で深海を調査する機関、と聞いて「おお〜!」となりました。
野牧先生のお話はとても面白く、触って(手袋着用)確かめられるようなサンプルもお持ちくださっていました。お話の中で特に興味深かったのは「船酔いするのか」「トイレはどうするのか」など「深海に潜る研究者の実態」は意外なことばかり。ここに書いていいかわかりませんので掲載は控えておきます(^^)

今回この講座に参加させていただいたのは、テーマに興味を持ったのももちろんですが、【晴眼者とともに学ぶ】という講座名にも興味を持ちました。
当ブログにもときどき投稿していますが、当社ではメディアのユニバーサルデザインに取り組んでいます。視覚障がいのある方、色覚が一般的でない方むけの印刷物、音声コード制作などが主な取り組みです。でも視覚障がいの方についての理解が十分とは言えません。今回のような講座はどのようなことに配慮して開催されるのかも知りたいと思いました。

今回の参加者のうち、晴眼者は私一人だったように思います。他の方々はガイドさんとご一緒だったり、白状ででいらしていたり。そして「この教養講座は毎回出席しています」という方、かなり遠方からいらしている方など、みなさん好奇心に溢れた方々でした。講座の資料は点字でも用意されていましたし、点字用と思われる電子手帳のようなものでメモをとっている方もいらして、勉強のツールもいろいろあるんだな、と思いました。スタッフの方々も席への誘導や発言時のサポートなど、とてもスムーズになさっていました。
会場である東京都障害者福祉会館は入り口がスロープなのはもちろん施設内にも点字ブロックがあり、障がいのある方への配慮がされていると感じました。


東京港区にある 東京都障害者福祉会館 。入口はスロープになっている

視覚障がいのある方も晴眼者も区別なく、一緒に受けられる講座がもっともっと増えればいいのに、と思いました。こういう講座を気軽に開催できる施設が増えることも必要だと思います。

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