フリースクールやすづか学園物語

新潟県にある不登校生の居場所「やすづか学園」での毎日がここに・・・。
すたっふ・ひろたが綴ります♪

親子活動

2006年06月22日 18時52分21秒 | Weblog
 学期に一度行われる親子活動。離れて暮らす親が学園を訪れ、子どもと一緒に活動してもらう行事です。一泊二日で行いました。
 
 全員が体育館に集まり、まず行ったのは、質問カードを持って相手を見つけ、話をするゲーム「はじめまして」。好きなニオイは何ですか?今まで行ったことのある場所でもう一度行ってみたいところはどこですか?などの決められた質問を初対面の人にして、話をどんどんふくらませようというゲームです。初めて会った親同士でもあっという間に話がはずんでしまうのがこのゲームのおもしろいところでした。
 次に親子でペアを組んで「学園ウォークラリー」。様々なチャレンジやクイズに答えているうちにチームワークも高まりゴールしたときには、まだやりたりないという感もあったようです。
 
 夜は、焼肉!そして親も寮に泊まってもらいました。

 一晩寝て次の日は、学園でつくった竹炭を使ってのペンダント作りを行いました。2週間前からこのために準備してきました。竹林から竹を切ってきて、それを切そろえて、炭焼き窯で焼くこと10時間。
 この日は窯から出したての竹炭を使ってのペンダント作りを行いました。サンドペーパーを使って集中して製作することができました。これがやってみると結構ハマッてしまうのです。
 
 今回は親だけでなく、祖母や兄弟の参加もありとてもにぎやかで楽しい親子活動を行うことができました。 

にわとり君

2006年06月02日 00時29分33秒 | Weblog
 学園ではニワトリを飼育しています。生徒が当番で世話をしています。
 先日、一羽のニワトリが亡くなりました。そのニワトリは同じ小屋の中で生活していた仲間のニワトリからくちばしで攻撃されていました。10日ほど前から衰弱していたので一羽だけ居場所を分けていたのですが、傷の具合がひどく亡くなってしまいました。生徒はその黒い雌のニワトリを「黒コッコ」や「リトル」と呼んで様子を見守っていたのですが、朝当番がエサをあげに行ったら小屋のすみっこで硬くなって倒れていたのでした。その日、土に埋めて、生徒が作ってくれた立派な墓標を立てました。そして皆で手を合わせました。 

 ニワトリの世界では、いじめられて弱った者は徹底的に攻撃されます。ニワトリの本能です。しかし人間の世界も同じです。気に入らなかったり、相手の態度が面白いからと、弱ったところを攻撃して、排除することがあります。そして自分は他者を傷つけているという実感がない場合が多いのです。人間には理性があります。その理性を働かせて自分のしていることに気付ける人でありたいです。