
帯を織っている学生の機です。
織り始めて不具合が出ました。
ほとんど?使ったことのない機だったので気づかなかった・・・のですが
経糸を張ると経糸を巻いている男巻き(おまきといいます)の右側だけが浮いてきてしまう。
浮いてくると経糸のテンションが狂ってくる。あれこれやってみてもいまいち。

途方に暮れ、次の日早めに学校にいって伝統織物の先生に相談したところ

先生はなにやら教室を物色し万力をもってこられた。
そして万力を男巻きのストッパーの役割をしている棒が動かないような位置に付けてくれました。
これがばっちりでよかったよかった。

テンションを張っても男巻きはびくともしなくなったのを見て思わず皆でおお~っと声が出ました。
伝統織物のクラスでも機が古くてあちこちなおして使っているそう。
あとは自分の織りやすいように改造することもあるそうです。
たとえば、筬を打つ筬づかが軽いと横糸の打ち込みがよく入らないので
筬づかに鉄板を付ける人もいるそう。
そんなエピソードを聞くとわくわくします。