世間で言う「高級マンション」が、ここ数年ご近所にぞくぞくと建ちました。
広重の名所絵「砂利場」に建ったマンションは、壁式免震構造の採用で、
丈夫さとスッキリした室内空間を兼ね備えています、っていうのがウリ。
その空間の特徴である、リビングの窓が床から上階のバルコニー裏の天井まで
1枚の透明ガラスっていうのは、
確かに建築デザイン的にはやりたくなっちゃう手法なんだけど、
実際にその室内からの “眺め” がどうか、とか
外からどんなふうにその室内が “覗かれちゃうのか” っていうのは
考慮されないんですよね・・・
でもって最近の流行が、バルコニー手摺の透明ガラス化。
これが変なことになっちゃっていると思うんです。
大概のマンションは規約で、
「洗濯物・布団はバルコニー手摺より下面に干す」としているはず。
ところがいくら手摺より下に干しても、透明ガラスだと外から丸見え!
都電停留場隣の高級マンションなんぞ、都電待ちしていると・・・
処変わりますが写真の高層マンション、
なっ、なんと手摺にかけて布団を干していましたぞ!!
きっとなにかの間違いだったんでしょうけど、
他の住戸だってほれ、この通り、洗濯物がスケスケで見えちゃってるでしょ。
「バルコニー手摺より下面に干す」が美観的な規制だとしたら、
もうこれは全く意味をなしていません!
バルコニー手摺の透明ガラス化を否定するものではありません、が、
「実用性を無視したデザイン」「本質を忘れた規約」はいただけません、よね。