北見山地のとある沢
小雨で低温という一般的な探索するには悪条件であるが、ガロアムシ探索は掘削採集なので天気に左右されず、しかもブヨに襲われないので、ある意味好条件。
この沢、上流は期待できなさそうだったので、珍しくアクセス地点から下流へ移動しつつ、ガロアムシの生息環境を探す。
仕事の疲労がたまっているので、あまり体力を消費することができない・・・
今シーズン2個体目幼虫
なぜ1個体目ではないのかと言うと、先日行った探索で幼虫を掘り出したが、カメラを準備している隙に逃げられてしまった。
生息していそうな環境(礫層)はあるにはあるが、表層に木の根が多く、それが邪魔で掘るのが困難。北見山地はこのような場所が多い。
ちなみに北見山地では、個人的に成虫の採集確率が低い。
そのためサンプルとして、飼育し成虫にするためお持ち帰り。
尾毛が7節(亜分節は含めず)なので、終齢と思われる。
体色が暗いので脱皮は近い。
次の脱皮で亜成虫となり、更に次の脱皮で成虫になる。
ん?この足跡・・・
小さいがヒグマだ。しかも新しい。
深追い禁物、引き返そう。
自宅から近いある河原を探索していた時のこと。
急にケモノ臭を感じ、辺りを見回すと、無数のエゾシカの脚が無造作に転がっていた。
実に不自然。
全て同じ部位で、肉は付いていなかった。
これは、ヒグマがこの川でエゾシカのガラを煮込んでスープを抽出していたに違いない。
冗談はさておき、これはハンターもしくはその関係者が不要な部位を不法投棄したのだろう。
自然の中の不快な違和感は大体人間の仕業だ。
自宅の庭
写真で見ると、手入れされているように見えるが、管理者であった祖母が亡くなってからすっかり荒れてしまった。
今年からは、自分が容赦ない剪定と雑草取りを行っているが、スギナ、タンポポ、ドクダミの三大雑草に翻弄されている。
そんな雑草取りに没頭していたある日。
ツツジっぽい木に見慣れぬオトシブミが私の許可なく揺籃を作成していた。
調べてみると5個体以上いるらしく、地面にはいくつかの揺籃が落ちている。
ヒメクロオトシブミ Apoderus (Compsapoderus) erythrogaster
色彩には地域変異があり、この個体は全身真っ黒の「黒色型」
北海道は上翅が赤色となる「背赤型」となる傾向らしいが、セアカヒメオトシブミに酷似しており、見た目での判別が困難らしい。
という事は、今までセアカヒメオトシブミだと思っていた個体がヒメクロオトシブミ背赤型である可能性もある。
資料も内容に統一性がなく混乱している・・・何が正しいんだか。
初見のオトシブミのはずなんだが・・・
ニセハイイロマルハナバチ Bombus pseudobaicalensis
何らかの事故にあったのか腹部に傷があり瀕死状態。
平地にもいるハチなので、これは特に珍しくない。
ちなみにこの庭で一番多いハチはセイヨウオオマルハナバチ。多すぎる。
キヌゲマルトゲムシの死骸もあった。庭の苔で繁殖しているらしい。
自宅は、自然から離れた住宅地であるが、探せば意外な発見あるかも。うちの庭。
アケビコノハが発生するアケビは、少しだけ残して思いっきり伐採したので、今年の発生は少ないかも。