ひびのあれこれ・・・写真家の快適生活研究

各種媒体で活動する写真家の毎日。高円寺で『カフェ分福』をオープンするまでの奮闘記、イベント情報などをお伝えします。

ダグラス・サーク ”Has Anybody Seen My Gal?”

2007年11月04日 | Weblog
久しぶりに家でDVDを見る。1952年に撮影された、ダグラス・サークの初カラー作品「Has Anybody Seen My Gal?(誰か彼女に会ったかい?)」(キングのDVDでは邦題が変わって「ぼくの彼女はどこ?」)。ロック・ハドソンのサーク映画初出演作品でもある。億万長者ジョン・スミスを演じるチャールズ・コバーンのチャーミングな魅力が炸裂するミュージカル・コメディ。突然10万ドルを贈られたブレイズデル一家は上流嗜好の強い母親により引っかき回され、結局投資していた株の暴落でにっちもさっちもいかなくなり、お金持ちとの縁談は破談、豪邸もスピッツも失い元の生活へ。お金持ち=幸福ではないという教訓的ストーリー。ダグラス・サークといえばメロドラマの印象が強いが、コメディにおいても素晴らしい才能を発揮している。2005年11月、パリのシネマテークで開催されたダグラス・サーク特集に数日通ったが、その時見た作品メモは以下の通り。
「Hitler's Madman(1943)」:プラハ近郊の小村でナチスに抵抗する人々の悲劇的結末。アンチ・スタイリッシュな画面。「Shock Proof」:5年の監獄生活を終えた女性殺人犯と保護監察官の恋愛が問うそう劇へと発展していく
「Weekend With Father」:二人娘を持つ男と二人息子を持つ女のラブ・コメディ。
「Thunder On The Hill(1951)」:Claudette Colbert:洪水の中で繰り広げられる宗教・恋愛が絡み合うサスペンス。シスターが無実の罪をきせられた若い女性の無実を証明する。
「The First Region(1951)」:Charles Boyer,Lyle Bettger,Barbara Rash:邦題「奇跡」。3年間寝たきりだった修道院の院長が突然元気になる。その奇跡に立ち会った医師と、それに疑問を感じる修道士。最後に車いすの少女が新たな奇跡に遭遇するシーンは感動的。
「Has Anybody Seen My Gal?(1952)」
「No Room For The Groom(1952)」:Tony Curtis,Piper Laurie
「All I Desire(1953)」:Barbara Stanwick:スキャンダルを抱え家族を捨ててブロードウェイに旅立ったものの鳴かず飛ばず、三流女優として生活する母の元に捨てた娘から卒業公演の案内状が届く。数年ぶりに再会を果たしたものの、いさかいが絶えない。ある日スキャンダルの張本人の男から逢引の合図である二発の銃声が発せられる。関係を抹消しようとする母だが、銃の暴発で男を撃ってしまう。