昨日、「2021年ドラフト会議」が開催された。例年に比べると、今年のドラフト会議は“目玉不足”の感が否めなかった。「事前に1巡目指名選手を公表していたのが、今年はホークスとライオンズの2チームだけだった。」というのも、「目玉不足故に、他チームが箝口令を敷いたから。」ではなかろうか。
「今年のドラフトで籤を引くのは原辰徳監督では無く、今村司球団社長になった。」という発表がされた際、「今季で原監督は辞任するのだな。」と思った。「来季、チームの指揮を執らないのだから、ドラフト会議にも参加しないのだろう。」と考えたのだ。「阿部慎之助氏を2軍監督から、1軍作戦コーチに配置転換した。」のも、「原監督辞任→阿部新監督誕生」という流れを予想させた。
でも、原監督は籤こそ引かなかったものの、ドラフト会議自体には参加。今季限りでの辞任が報じられた工藤公康監督、辻発彦監督、そして栗山英樹監督が会議に参加していた事を考えると、「現時点でチームの指揮を執っている監督だから、ドラフト会議には参加する。」という事で、今オフに原監督がどうなるかは不明。報道では「来季も続投。」とされているけれど、「2年連続で日本シリーズは1つも勝てず、今季の終盤はチームが壊滅的な状況。」というのに、来季も其の儘指揮を執るのだろうか?辞任する可能性は、結構在りそうな気がしている。(個人的には2年前のオフ、遅くても昨年オフには、責任を取って辞めるべきだったと思っている。でも、今季に関して言えば、「こんなにもチームをがたがたにした状態で辞め、新監督に任せるというのは好ましく無い。同じ様な状態で辞任した事で高橋由伸選手が現役引退を強いられ、新監督に祭り上げられた事で、彼はガタガタのチームを率いざるを得なくなり、結果として“無能”の烙印を押されてしまった。「阿部慎之助氏に、同じ轍を踏まさせてはならない。」という思いが強く、不本意では在るけれど、原監督の辞任を今季は望んでいない。)
で、今回のドラフト会議だが、1巡目で指名が重複したのは小園健太投手(2チーム)と隅田知一郎投手(4チーム)の2人だった。結果は・・・。
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[小園健太投手]
ベイスターズ→タイガース
[隅田知一郎投手]
ライオンズ→カープ→ジャイアンツ→スワローズ
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共に、1番最初に籤を引いたチームが、当り籤をゲットした事に。過去、監督として1巡目(外れ1巡目も含む)の籤を12回引き、「1勝11敗(引当率:約8.3%)」と散々な結果だった原監督。彼は“御役御免”となったものの、ジャイアンツは今年も、当たり籤をゲット出来なかった訳だ。まあ、「籤を引いた時点で、当たり籤が無かった。」のだから、仕方無いのだけれど。
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「ドラフト会議でジャイアンツの1巡目指名が重複したケース」
(「[1]は1巡目、[外1]は外れ1巡目。」、「『〇』は引き当てたケース、『X』は外したケース。」を意味する。1978年のドラフト会議は、所謂「江川事件」でジャイアンツは欠席。又、2007年のドラフト会議は、「高校生選択会議」と「大学生・社会人選択会議」の2つのドラフト会議が分離して行われた為、1巡目の結果が2つ存在している。)
≪1960年代‐5年≫ 引当率は50%
・1966年:[1]X、[外1]〇
≪1970年代-9年≫ 引当率は0%
・1979年:[1]X
≪1980年代‐10年≫ 引当率は約33.3%
・1980年:[1]〇
・1982年:[1]X、[外1]〇
・1984年:[1]X
・1986年:[1]X
・1988年:[1]X
≪1990年代‐10年≫ 引当率は50%
・1991年:[1]X
・1992年:[1]〇
・1995年:[1]X、[外1]〇
≪2000年代‐10年≫ 引当率は約28.5%
・2001年:[1]X
・2005年:[1]〇
・2006年:[1]X
・2007年:[1]X、[1]X、[外1]X
・2008年:[1]〇
≪2010年代‐10年≫ 引当率は約9.0%
・2011年:[1]X、[外1]〇
・2013年:[1]X
・2016年:[1]X、[外1]X
・2017年:[1]X、[外1]X
・2018年:[1]X、[外1]X
・2019年:[1]X、[外1]X
≪2020年代‐2年≫ 引当率は0%
・2020年:[1]X
・2021年:[1]X
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昨年のドラフト会議が終わった時点で、ジャイアンツの1巡目引当率は「25.0%(8回/32回)」だったけれど、今回の結果を加味すると「約24.2%(8回/33回)」に下がってしまった。何でこんなにも、籤運が悪いのだか・・・。