ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

棚貸し書店

2023年03月08日 | 其の他

活字離れ”や“出版不況”等、本を取り巻く厳しい状況が喧伝されて久しい。幼い頃から大の本好きの自分にとって悲しい話だが、アンケートで「1年間に、1冊も本を読まなかった。」と回答する人が上位に来る時代だから、そういう状況になるのも止むを得ないのだろう。昔はあんなにも在った“個人経営の書店”が、今は絶滅危惧種になっている。

だから、「リアル店舗の書店が、どんどん減っている。」というのは“常識”と捉えていた。だが、「週刊朝日」で先日、「書店が増えている!?」という記事が載っていた。、書店と言っても個人、或いは少人数のチームで運営され、新刊古書併売する事も在り、小さい乍らも品揃えやイヴェント空間演出等、其れ其れ独自の光を放つ店。の事だと言う。所謂チェーン展開している様な巨大書店”では無いのだ。

記事で紹介されていた書店の中で、自分が最も興味を惹かれたのは棚貸し書店という形態ボックス型の本棚を1箱ずつ、月額制で貸し出す事により、家賃等の固定費捻出するスタイルの書店。だとか。「面白いなあ。」と思っていたのだが、一昨日TV番組でも取り上げられていた。

記事で紹介されていた書店とは異なるが、取り上げられていたのは「去年3月、神保町にオープンした『PASSAGE by ALL REVIEWS』という棚貸し書店。」で、1棚1棚に店主が居る共同書店だ。「入会金:13,200、月額料金:5,500円~」という設定で、1棚の店主になれる。「自費出版の本が並んだ棚。」、「書評家が書評した本が、付箋を付けられた状態で並んだ棚。」、「店主が関心の在る本だけが並んだ棚。」等々、1つ1つの棚に個性宿っている。(歌人俵万智さんが“店主”として、自身の本を並べている棚も在る。)

「店主になりたい。」という希望者が多く、今は抽選で店主を選んでおり、其の倍率は約20倍というから凄い。他にも棚貸し書店は増えているそうで、コンセプト工夫すれば、リアル店舗の書店も遣って行けるという証左なのだろう。大の本好きとしては、嬉しいニュースだ。


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