やってしまった！

オランダの学校で弁護士資格を取得したばかりの男性が、法律事務所の友人宛てに次の様なメールを送ったのだとか。

「くだらない勉強がやっと終わった。金を詰め込んだスーツケースを、毎月くれるようなお馬鹿さんを捜しているよ。」

長きに亘った勉学の日々から解放された喜びと、親しき者へのメールという気安さから、ついつい”本音”がこぼれてしまったのだろう。その気持ちは判らないでもない。しかし、問題はこのメールが友人ではなく、誤って広報部門の別人宛てに送ってしまった事だった。このメールは転送され、最終的にオランダ中の法律事務所で読まれてしまったのである。

当該男性の元には、「今や法律家全員が、君の名を知っているのが強みだ。」といった皮肉が多く寄せられているそうだ。複数の事務所と採用交渉中の彼だが、当然と言うか何と言うか、就職先は未だ決まっていないという事だ。

ネット社会到来で、様々な利便性を感じられる様になった反面、先般起こった元国税庁職員の私的猥褻写真大流出等の様なリスクが在る事も、常に念頭に置かなければならないだろう。クリックボタン一つで送れてしまうメールも、又然りだ。

恥を晒す事になるが、自分もメールで失敗した過去を持つ。当時親しくしていたおねえちゃん宛てに、歯の浮く様な気恥ずかしいメッセージを書いて送ったのだが、それから１時間もしない内に数人の知り合いから相次いで電話を貰う事態となった。御想像通り、おねえちゃん宛てではなく知り合い、それもグループ配信を誤って選択＆送信してしまったのだ。メールを受信した知り合いも、さぞかしビックリした事だろう。何しろ野郎から愛のメッセージが届いた訳だから（笑）。

今だからこそ笑って話せるのだが、相次ぐ電話に応対していたあの時は、顔から火が出る程の恥ずかしさと居た堪れなさを感じていたのは言う迄もない。

だからこそ、この彼が味わった”痛さ”は、我が身の如く感じられてしまう。皆様も御注意在れ（笑）。