「問題を大きくするより、強いチームを作るのに集中した方が良い。僕の名誉を傷付けた所で、前へは進まない。」
バファローズ&ホークスと二重契約していた問題で、バファローズが強硬な姿勢を見せている事に対し、当事者のジェレミー・パウエル投手が言い放った言葉だ。バファローズに対してだけでは無く、日本球界をも愚弄した発言に思えるのだが、如何だろうか?
先月11日、単年の年俸5,500万円プラス出来高でパウエル投手の獲得を発表したバファローズ。しかし、それから18日後の29日、ホークスが同投手と単年契約の推定年俸1億円プラス出来高で獲得したと突如の発表。バファローズの中村勝広球団本部長は「寝耳に水で唖然としている。球界の暗黙の了解の根幹を揺るがす事態です。」とホークス側の遣り方を非難。一方、ホークスの竹内孝規球団最高執行責任者は「グラウンドで真剣勝負を遣っている様に、我々も舞台裏で命懸けの勝負をしている。(オリックス獲得の)報道を鵜呑みにしないで、自分の目と耳で確認する事を(国際部が)地道に遣ってくれた賜物。」と契約の正当性を主張。
パウエル投手自筆のサインが入った統一契約書の“写し”や同投手が「もう一度、一緒に戦う事を楽しみにしている。」と書き添えた書面のコピーをバファローズ側は提示している。バファローズの選手として日本滞在を法務省が認可した在留資格認定証明書の存在、そして西宮市にバファローズ側が既に住居を用意してジャイアンツ時代の荷物を運び込んでいるという実態も在る。しかし「間隙を突かれた。(バファローズは)法的には契約に到っていない。」と中村球団本部長が口にした様に、バファローズ側に“甘さ”が在ったのも確かだろう。
この問題に対してパ・リーグの小池唯夫会長は今月4日、ホークス及びバファローズとパウエル投手双方の契約を有効とした上で、ホークスの契約を優先とする「強い勧告」を出した。即ち「パウエル投手の6月22日迄の支配下選手登録を認めず、6月23日以降はホークスの申請を受け付ける。」という、約3ヶ月の“出場停止処分”だ。それに対してバファローズ側は「選手登録を1年間受け付けなければ勧告を受け容れる用意が在る。」、「パウエル投手を獲得したかの様な一連のホークスの行動を注意する。」、「関与した両球団の関係者全てを事情聴取する。」という3つの要望を小池会長に突き付けた。そういった経緯が在った上での、パウエル投手の冒頭の発言。
王さんが監督をしているという事も在ってか、どうもマスメディアはホークスに対して寛容な報道をしている所が多い様に感じる。上記した様にバファローズ側に甘さを感じなくも無いし、ビジネスの世界は生き馬の目を抜く事も求められるので「ホークスの遣り方は問題無し。」とする意見が在るのも判らなくは無い。だが王さんを敬愛する自分でも、今回のホークスの遣り方はどうかと思う。そりゃあ法的には問題無いのかもしれないが、道義的には問題在りだろう。「空白の一日」と同様に、今回の件も許されるものでは無いと思う。バファローズが契約合意を公表してから18日間もダンマリを決め込んで、ホークスとの契約が合意したら急に騒ぎ立てるパウエル投手側の遣り方は、バファローズとの契約を“保険”にしてホークスと両天秤かけていただけだろう。こういった際には本来NPBのコミッショナーが毅然とした対応を採るべきなのだが、“居座り殿下”こと根來泰周コミッショナー代行にそれを望むのは・・・。
それにしても「中村勝広」という人は、損な役回りが何故こうも多いのだろうか?タイガースの監督時代から“上と下に挟まれて懊悩する中間管理職”という悲壮感を漂わせていた彼に、自分はずっと同情を覚えていた。それ以降の彼にも悲壮な影は纏わり続け、「3年前のドラフト会議では目玉候補だった辻内崇伸投手を一旦は獲得したと勘違いして大喜びするも、その後誤りだと知って落胆している彼の姿」は記憶に新しい所。
悩める“中間管理職”中村勝広氏に幸運在れ!
バファローズ&ホークスと二重契約していた問題で、バファローズが強硬な姿勢を見せている事に対し、当事者のジェレミー・パウエル投手が言い放った言葉だ。バファローズに対してだけでは無く、日本球界をも愚弄した発言に思えるのだが、如何だろうか?
先月11日、単年の年俸5,500万円プラス出来高でパウエル投手の獲得を発表したバファローズ。しかし、それから18日後の29日、ホークスが同投手と単年契約の推定年俸1億円プラス出来高で獲得したと突如の発表。バファローズの中村勝広球団本部長は「寝耳に水で唖然としている。球界の暗黙の了解の根幹を揺るがす事態です。」とホークス側の遣り方を非難。一方、ホークスの竹内孝規球団最高執行責任者は「グラウンドで真剣勝負を遣っている様に、我々も舞台裏で命懸けの勝負をしている。(オリックス獲得の)報道を鵜呑みにしないで、自分の目と耳で確認する事を(国際部が)地道に遣ってくれた賜物。」と契約の正当性を主張。
パウエル投手自筆のサインが入った統一契約書の“写し”や同投手が「もう一度、一緒に戦う事を楽しみにしている。」と書き添えた書面のコピーをバファローズ側は提示している。バファローズの選手として日本滞在を法務省が認可した在留資格認定証明書の存在、そして西宮市にバファローズ側が既に住居を用意してジャイアンツ時代の荷物を運び込んでいるという実態も在る。しかし「間隙を突かれた。(バファローズは)法的には契約に到っていない。」と中村球団本部長が口にした様に、バファローズ側に“甘さ”が在ったのも確かだろう。
この問題に対してパ・リーグの小池唯夫会長は今月4日、ホークス及びバファローズとパウエル投手双方の契約を有効とした上で、ホークスの契約を優先とする「強い勧告」を出した。即ち「パウエル投手の6月22日迄の支配下選手登録を認めず、6月23日以降はホークスの申請を受け付ける。」という、約3ヶ月の“出場停止処分”だ。それに対してバファローズ側は「選手登録を1年間受け付けなければ勧告を受け容れる用意が在る。」、「パウエル投手を獲得したかの様な一連のホークスの行動を注意する。」、「関与した両球団の関係者全てを事情聴取する。」という3つの要望を小池会長に突き付けた。そういった経緯が在った上での、パウエル投手の冒頭の発言。
王さんが監督をしているという事も在ってか、どうもマスメディアはホークスに対して寛容な報道をしている所が多い様に感じる。上記した様にバファローズ側に甘さを感じなくも無いし、ビジネスの世界は生き馬の目を抜く事も求められるので「ホークスの遣り方は問題無し。」とする意見が在るのも判らなくは無い。だが王さんを敬愛する自分でも、今回のホークスの遣り方はどうかと思う。そりゃあ法的には問題無いのかもしれないが、道義的には問題在りだろう。「空白の一日」と同様に、今回の件も許されるものでは無いと思う。バファローズが契約合意を公表してから18日間もダンマリを決め込んで、ホークスとの契約が合意したら急に騒ぎ立てるパウエル投手側の遣り方は、バファローズとの契約を“保険”にしてホークスと両天秤かけていただけだろう。こういった際には本来NPBのコミッショナーが毅然とした対応を採るべきなのだが、“居座り殿下”こと根來泰周コミッショナー代行にそれを望むのは・・・。
それにしても「中村勝広」という人は、損な役回りが何故こうも多いのだろうか?タイガースの監督時代から“上と下に挟まれて懊悩する中間管理職”という悲壮感を漂わせていた彼に、自分はずっと同情を覚えていた。それ以降の彼にも悲壮な影は纏わり続け、「3年前のドラフト会議では目玉候補だった辻内崇伸投手を一旦は獲得したと勘違いして大喜びするも、その後誤りだと知って落胆している彼の姿」は記憶に新しい所。
悩める“中間管理職”中村勝広氏に幸運在れ!
もちろん、私からすれば、いい給料をもらってますし、野球の仕事に携わっているので羨ましい限りです。そう思って頑張ってもらいたい。
勝負の世界は実力も然る事乍ら、運&不運も大きく左右しますね。それは現役選手のみならず、指導者も同じ。どれだけ必死になってチーム作りをしても結果が出ない事も在れば、その成果を後任の指導者が“持って行ってしまう”事も。まあこれは一般社会でも言える事ですが(苦笑)。
中村氏は本当に運の無い人という気がしますね。唯、どれだけ野球が好きでも野球関連の仕事から離れざるを得ない人も居る中で、ずっと野球界に居られる中村氏は幸せというのも確かで、その辺で彼は運を使ってしまっているのかなあという気も。
その後「週刊ベースボール」を読んでたら、石田雄太氏が「ソフトバンクの罪は重い」というブログ界隈の世論とは正反対の内容の(爆)一文を書いていて、考え込んでいます。
事実の推移が石田氏の書いている通りなのだとしたら、ホークス側の今の態度は、「盗人たけだけしい」にも程があるということになってしまいます。
と思っていたら、光山英和氏のこの問題に関する感想にはぶっ飛びました(爆)。
http://spora.jp/mitsu44/archive/222/0
リンク先の光山英和氏の記事を拝読致しました。(どうでも良い話なのですが、タイトルの写真に何故ドラゴンズやマリーンズ時代の写真が無いんでしょうね^^;?)ジャイアンツに代表される様な「仲良し集団化」には違和感を覚えておりましたので、今回の一件が光山氏の指摘される様に「アンチ仲良し集団」の表れというので在れば、そういう考え方も在るのかなあという気も。これでバファローズとホークスとの試合に注目が高まるのは確かでしょうし、興業的には“オイシイ”のかもしれません。でも「空白の一日」をどうしても受け容れられない身としては、やはり今回の一件には抵抗を覚えてしまうんですよ。
そもそもパウエルが必要な理由がわからなくてブルーです。リーグも機構も何もしないのなら、裁判して第三者にはっきり裁定してほしいと思ってます。
しかし、オリックスには罪がないとも思えません。昨オフの中村紀洋選手の追い詰め方、また昨オフの「ガンバレ日本プロ野球」という番組での野茂投手の、「日本球界に戻ろうかと思ってオリックスのスカウトと話をした、その結果、絶対何があっても戻らないと決めた」という発言。そうとうまずいやり方をしてるんだろうな、と、今度のこととは関係ない時点で思ってました。選手に対する敬意が欠けているような気がします。ホークスはまた違う部分の配慮が欠けていますが。
青空百景さんは、ホークスがお嫌いでいらっしゃいますよね。今も馬原君がわざと稲葉さんにぶつけたと思っていらっしゃいますか?あの時のお言葉には全力で反対します。そんなことは絶対にしていません。
生まれ乍らのジャイアンツ・ファンの自分は、あの「空白の一日」ではかなり嫌な思いをしました。愛するジャイアンツなれど、あの法律の抜け道を突いた遣り方は絶対に許し難い。だから世間一般の「ジャイアンツは汚い!」という意見には同感も、愛するチームが猛バッシングされるのは非常に辛くも在りました。なみ様も同じ御気持ちだと御察しします。
個人的には“現在の”パウエル投手にそれ程の力が在るのか疑問なのですが、“プロの目で”両チームが欲したという事なのですから、今季は復活する可能性も低くは無いのかもしれません。
余所様のチームの事なのでどうこう言うのは差し出がましさを感じてしまうのですが、バファローズというチームには「選手を余り大事にしていない。」というイメージが在ります。(これはジャイアンツにも言える事なんですけどね。)仰木監督という魅力的な人物が居なくなって以降、選手達がそれこそ櫛の歯が欠けて行く様にチームを去って行ってしまっているのは残念な事です。
ということですか・・・なるほど。
WBC優勝と手術、それらで益々神格化
されているのかもしれません。
今回の登場人物には程度の差はあれ
皆に落ち度があります。
しかし二つの球団にサインしてしまった
ことについてが、一番弁明できない行為かと
思うのですが。
(いいギャラの軟体と契約したいなら
何らかの方法でオリとの契約を無効にする
ないし無効を確認する義務があるはず)
今回の決着というより、今後の選手契約の
ありかたに影響するので
当事者においては
徹底して主張してほしいと思います。
「何でもかんでもアメリカ流がベスト。」という考え方は好い加減見直した方が良いと思うのですが、米ドルが“世界の通貨”となっている以上は仕方ないのでしょうね。アメリカ流をむやみやたら導入した事で、社会や人心の荒廃が進んで行った面“も”少なくないというのに・・・。
バファローズにもホークスにも、そしてパウエル投手側にもそれぞれの思惑が在っての今回のゴタゴタ。確かに法には触れていないのかもしれませんが、道義的な部分では問題が在ると思うし、きちんと何等かの取り決めをしておかないと、又同じゴタゴタが繰り返させると思うんですけどね。
私は、ホークスというチームが嫌いなのではありません。
一部ホークスファン及び関係者の、「ホークスは常に正しく、誤ることは絶対にありえない」「悪いのは常に他球団のほうである」とでもいうような態度に、ついていけないものを感じるだけです。
馬原投手のデッドボールの件ですが、あの時私が引っかかっていたのは、あれが故意かどうかそれ自体ではなく、その前日にファイターズ吉川投手が打球を手に受けて骨折したことを、王監督が「いい形でノックアウトしてくれた」と表現したことです。形式的にでも怪我を心配するコメントは一切ありませんでした。(ダルビッシュ投手が死球で打者を骨折させてしまったことがありますが、当時のヒルマン監督は早い回復を祈るというコメントをしています)
この前日の一件があったからこそ、あのデッドボールはファイターズファンの神経を逆撫でしたんですよ。「また、“いい形でノックアウト”って訳かい!?」と。
あの当時、このことに気づいて下さっていたホークスブログは皆無といっていい状況で、ただ皆さん「馬原が故意死球などする訳があるか!」「ファイターズファンってバカじゃねえの?」一辺倒だったため、前日からの流れに注意を向けて貰いたかったのですが、結果は私が「荒らし」呼ばわりされただけでした。
なみさまは、私のことを、「ホークスが嫌いだから」「事実がどうかに関係なくホークスを悪く解釈したがる」と決めつけていらっしゃるようですね。はっきりいって、非常に不本意です。
giants-55さま、申し訳ありませんでした。
でも、私という人間の自尊心にかかわることでしたので……。