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「給食費滞納、と教室で児童名指し・・・水戸市立小の女性教諭」(2月9日、読売新聞)
水戸市立小学校の30歳代の女性教諭が、担任する学級で給食費や教材費の集金等に付いて、児童1人を名指しして、「何か月か払っていない。1万円余り滞納している。」等と発言していた事が判った。保護者からの指摘を受け、女性教諭は不適切な対応だったとして、この児童と学級の児童全員に謝罪した。
同市教委によると、女性教諭は5日午後、担任する低学年学級の「帰りの会」で、教室の黒板に給食費や教材費集金等保護者への連絡事項を書き、児童達に連絡帳に書き写す様に指導した。その際、「この子だけ金額が違う。」等と話した。別の児童の保護者から女性教諭に発言に付いて問い合わせが在り、発覚した。
同市教委は「滞納が在る場合は、児童に直接伝えるのでは無く、保護者に文書で通知する等の配慮が必要。再発防止を徹底して行く。」としている。
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女性教諭の言動は適切さを欠いていたと思うし、批判も多く在ろう。だが状況が今一つ良く判らないので、自分は彼女を100%批判出来ないというのも事実。「生活が困窮していて、給食費等を払いたくても払えない家庭の児童。未納を続けているのに給食を食べている事に肩身の狭さを感じているその児童を、生徒達だけでは無く担任教師迄責め立てる。」そんな状況“ならば”「何て酷い教師だ!」と自分も思う事だろう。でもこれが「余裕の在る生活を送っているのに、意図的に給食費を未納している家庭の児童。親の悪辣さを充分認識した上で、『権利なんだから、給食を食べるのは当たり前。』とばかり振舞うその児童。」という状況だった“ならば”、女性教諭の言動を肯定はしないが、自分は同情を覚えるだろう。教師をしている知り合いの話では、そういった生徒も少なからず居ると聞くし。権利だけを主張して義務を一切負わない人間が増えている事が、今回の様なトラブルを誘発してしまう根底に在るのではないか。
閑話休題
2年前の記事「タクシー代わりは許さない」で、救急車をタクシー代わりに使っているアホが多い事を記した。昨日の東京新聞(朝刊)に載っていた「救急車の利用実態」という記事によると、そういったアホは未だに少なからず居る様だ。
総務省消防庁の調べでは、2006年中の救急車出動件数は523万1,163件で前年に比べ、1963年の救急業務法制化以降初めて減少したが、過去10年間で見ると約55%も増加したという。1年間で523万1,163件という事は「利用者は国民の26人に1人の割合で、6秒に1回の頻度で救急車が出動している。」計算になるという。然る可き状況で救急車を呼ぶのは全く問題が無いのだが、問題は約52%の人間が搬送先の医師の診察で「入院の必要が無い軽症。」と判断されている事。年に数10回も利用する「常連」や、「今日入院する予定だ。」等と言って救急車を呼ぶ者も少なくないとか。その他にも、呆れ返る様な理由で救急車を利用する者も居る。
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「実際に在った非常識な要請事例」
・ 水虫が痒い。
・ 靴擦れが痛い。
・ 深爪をした。
・ 紙で指先を切ったが、直ぐに血は止まった。
・ 日焼けがヒリヒリする。
・ シャワーを浴びたら、耳に水が入った。
・ 子供を近くの病院に連れて行きたいが、夕食の準備が忙しくて手が離せない。
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全国の消防本部では厳しい財政事情等で、救急需要の増加に救急隊の増強が追い付かない状態で、2007年4月の救急隊数は4,940隊と過去10年間で約10%増に留まっている。くどい様だが、然る可き状況で呼ぶのは当然の事。問題は「利用してもタダだから、タクシー代わりに使ってやれ。」というさもしい連中。自分の父親も亡くなる前に救急車を1度使わせて貰ったが、到着する迄の時間がとても長く感じられた。実際には5分程で到着したのだろうが、感覚的には30分近く待たされた様な気がした。人の生き死にが関わっているケースも在るというのに、一部のアホのせいで救急車の到着が遅れ救える命が救えなかったとしたら、これは犯罪行為と言っても良い。
横浜市では「119番通報時に患者の緊急度に応じて救急車の出動を判定する『トリアージ』の導入や、虚偽の通報や悪質な救急車の利用に対する罰則適用も盛り込んだ『横浜市救急条例』」を本年10月1日から施行するそうだ。こういう条例を、他の自治体でも施行して良いのではないだろうか。
「給食費滞納、と教室で児童名指し・・・水戸市立小の女性教諭」(2月9日、読売新聞)
水戸市立小学校の30歳代の女性教諭が、担任する学級で給食費や教材費の集金等に付いて、児童1人を名指しして、「何か月か払っていない。1万円余り滞納している。」等と発言していた事が判った。保護者からの指摘を受け、女性教諭は不適切な対応だったとして、この児童と学級の児童全員に謝罪した。
同市教委によると、女性教諭は5日午後、担任する低学年学級の「帰りの会」で、教室の黒板に給食費や教材費集金等保護者への連絡事項を書き、児童達に連絡帳に書き写す様に指導した。その際、「この子だけ金額が違う。」等と話した。別の児童の保護者から女性教諭に発言に付いて問い合わせが在り、発覚した。
同市教委は「滞納が在る場合は、児童に直接伝えるのでは無く、保護者に文書で通知する等の配慮が必要。再発防止を徹底して行く。」としている。
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女性教諭の言動は適切さを欠いていたと思うし、批判も多く在ろう。だが状況が今一つ良く判らないので、自分は彼女を100%批判出来ないというのも事実。「生活が困窮していて、給食費等を払いたくても払えない家庭の児童。未納を続けているのに給食を食べている事に肩身の狭さを感じているその児童を、生徒達だけでは無く担任教師迄責め立てる。」そんな状況“ならば”「何て酷い教師だ!」と自分も思う事だろう。でもこれが「余裕の在る生活を送っているのに、意図的に給食費を未納している家庭の児童。親の悪辣さを充分認識した上で、『権利なんだから、給食を食べるのは当たり前。』とばかり振舞うその児童。」という状況だった“ならば”、女性教諭の言動を肯定はしないが、自分は同情を覚えるだろう。教師をしている知り合いの話では、そういった生徒も少なからず居ると聞くし。権利だけを主張して義務を一切負わない人間が増えている事が、今回の様なトラブルを誘発してしまう根底に在るのではないか。
閑話休題
2年前の記事「タクシー代わりは許さない」で、救急車をタクシー代わりに使っているアホが多い事を記した。昨日の東京新聞(朝刊)に載っていた「救急車の利用実態」という記事によると、そういったアホは未だに少なからず居る様だ。
総務省消防庁の調べでは、2006年中の救急車出動件数は523万1,163件で前年に比べ、1963年の救急業務法制化以降初めて減少したが、過去10年間で見ると約55%も増加したという。1年間で523万1,163件という事は「利用者は国民の26人に1人の割合で、6秒に1回の頻度で救急車が出動している。」計算になるという。然る可き状況で救急車を呼ぶのは全く問題が無いのだが、問題は約52%の人間が搬送先の医師の診察で「入院の必要が無い軽症。」と判断されている事。年に数10回も利用する「常連」や、「今日入院する予定だ。」等と言って救急車を呼ぶ者も少なくないとか。その他にも、呆れ返る様な理由で救急車を利用する者も居る。
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「実際に在った非常識な要請事例」
・ 水虫が痒い。
・ 靴擦れが痛い。
・ 深爪をした。
・ 紙で指先を切ったが、直ぐに血は止まった。
・ 日焼けがヒリヒリする。
・ シャワーを浴びたら、耳に水が入った。
・ 子供を近くの病院に連れて行きたいが、夕食の準備が忙しくて手が離せない。
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全国の消防本部では厳しい財政事情等で、救急需要の増加に救急隊の増強が追い付かない状態で、2007年4月の救急隊数は4,940隊と過去10年間で約10%増に留まっている。くどい様だが、然る可き状況で呼ぶのは当然の事。問題は「利用してもタダだから、タクシー代わりに使ってやれ。」というさもしい連中。自分の父親も亡くなる前に救急車を1度使わせて貰ったが、到着する迄の時間がとても長く感じられた。実際には5分程で到着したのだろうが、感覚的には30分近く待たされた様な気がした。人の生き死にが関わっているケースも在るというのに、一部のアホのせいで救急車の到着が遅れ救える命が救えなかったとしたら、これは犯罪行為と言っても良い。
横浜市では「119番通報時に患者の緊急度に応じて救急車の出動を判定する『トリアージ』の導入や、虚偽の通報や悪質な救急車の利用に対する罰則適用も盛り込んだ『横浜市救急条例』」を本年10月1日から施行するそうだ。こういう条例を、他の自治体でも施行して良いのではないだろうか。

●給食費を払わない家庭が社会問題となっていますね。千葉県市川市では契約制として「学校給食申込書」の提出、そして給食費未納者にたいしては弁当を持参してもらう方針を決めたそうです。
もっと早くからコレを導入すべきだったでしょう。
ただこの「給食問題」。ややこしい利権がかなり絡んでいるらしく、一元に「払う」「払わない」、「給食」「いや、弁当でいい」などと簡単に解決させづらい行政側の問題もあるようで。
まあ、それにしても「払えるのに払いたくない(そんな親はパチンコかなんかで遊んでいるくせに。)」の例が増えている事からも「日本人が劣化して行く」さまの一つの現れであると思います。
●救急車タクシー代わり
これはまあ今に始まった事ではないんです。自分も「おいおい、そんな軽症なら救急車で来るなよ」って症例を当直中によく経験しました。
「なんかしんどいから診てくれ」→「酒呑みすぎで二日酔い、タクシー代払うのもったいないから救急車」
この手の類は一杯在ります。病院や教師など弱い人の味方で無ければならないというのは、あくまでモラルハザードが守られているのが大前提であり、社会的に弱い立場の人たちってのが「自ら社会的に弱い立場にとどまって(またはそう見えるように偽って)、都合よく立ち回り続けるある種の人たち。」にはさっさとご退場願いたいものです。
理屈に合わない事で在っても、“声が大きければ”何でも通ってしまうという風潮は困ったものです。真面目に生きている者が不利益を被るという事態は許してならないと思います。
ヤクザが違法に生活保護費を受けている等、本来は弱者救済の為に存している仕組みが、そうでは無い人間達の利権になってしまっている現実は結構在る様に思います。「法の整備が追い付かない。」と言い訳し乍ら、その実はそういった連中から後ろ暗い金銭を得ている政治“屋”連中も少なからず居そうで、故に弱者が一層苦しむ状況になっているのではないでしょうか。
利用する人の心底は
「自分さえよければいい」のでしょうね。
恥なんかとっくに捨て去っているのかもしれません。
給食費は訴訟で判決を貰ったりし始めましたね。
最近は「モンスターペアレント」も多いことから
訴訟まで行かなくても教育委員会に顧問弁護士を置いて、弁護士名で
「このままでは訴訟など法的措置云々」などの
文書を送るなどして、キチンと払う人との
公平を貫いて欲しいものです。
救急車、再度の登場ですね(苦笑)
いよいよこうなってくると「有料化」を
考えてもいいのではないでしょうか?
例えば料金はタクシー代より少し高い程度に設定し
後で請求する。困窮者などは救済制度を考える・・
しかし後で、上の「給食費」と同じ
料金未納の問題が発生するでしょうね。
ああ、困ったものです。
今回の女性教諭の言動が、決して適切な物ではなかったのは確かだと思うんです。唯、全ての状況が判らない中で、100%彼女を責められない自分も居る。
これはあくまでも今回のケースとは別の話なのですが、知人で小学校の高学年のクラスを担当している奴が居り、彼のクラスにもやはり給食費未納(数ヶ月)の生徒が居たそうです。親に電話してもけんもほろろに拒否されるので、家に訪れると「来月こそは払う。」の繰り返し。勿論、給食費が支払えない様な困窮した家庭では全く無いそうです。その子を個室に呼んで、「御母さんや御父さんに給食費を払う様に言ってるんだけど、何か言ってるかなあ?」と聞くと、「給食食べるのは生徒の権利だよ。」と平然と答えていたとか。まあ親の受け売りをそのまま口に出しているのかもしれませんが、給食時には他の子の分を横取りしたり、御代わりし捲ったりと「あの親にして、この子在り。」といった感じで、「まあ子供に責任は無いから直接は言わないけど、御前好い加減にせーよ!と言いたくなるよ。」と彼は苦笑交じりに話していたもの。
横浜市はともかく地方では公共交通がほとんどないという状態もあります。
老人が病院に行くのに毎回タクシーというわけにもいかない事情もあり、救急車をよぶ場合もあると聞いています。
交通手段を持ち得ていないというケースで在れば、救急車をタクシー代わりに使ってしまうという気持ちも判らないではないのですが、唯、そうは言ってもその事で真に緊急を要する患者の搬送が後回しになってしまったとしたら、やはり問題だと思うんです。その事によって「助かった命が助からなかった」としたら、遺族は泣くに泣けない事でしょう。