次はアジアＮｏ．１

マリーンズが神憑り的とも言える強さを発揮し、４連勝で今年の日本一を達成した。マリーンズ打撃陣の球の見切りの良さには、恐らく統計アナリストのポール・プポ氏によってタイガース投手陣の癖等が丸裸にされていた事が在るとは思うが、それにしても攻走守全てに於いてマリーンズの選手達は素晴らしかったし、彼等のモチベーションを最大限に引き出し、闘う集団に束ねたバレンタイン監督は本当に凄いと思う。３１年ぶりの日本一を成し遂げたマリーンズ関係者と、熱い応援を続けて来たファンの方々に、心から祝福の言葉を送らせて戴きたい。おめでとうございました！

それにしても、昨年及び今年のプレーオフで感じていた事とはいえ、改めて短期決戦の難しさ＆恐ろしさを感じた。レギュラー・シーズンではあれ程迄の強さを見せ付けて来たタイガースが、ここ迄完膚無き迄の敗北を喫するとは。レギュラー・シーズンの強さは決してフロックではなかったと確信しているし、戦力的にもマリーンズに劣るものはなかったと思う。「勝負は時の運」とは言うが、やはりシリーズ直前迄プレーオフで緊張感＆勝負勘を維持出来、勢いを持ち込めたマリーンズに分が在ったと言えるのかもしれない。

日本一を逃したとはいえ、タイガースの選手達は堂々と胸を張って欲しい。セ・リーグで優勝を成し遂げた事実は消えるものではないし、今日の４戦目は負けたとはいえセ・リーグ王者の意地を見せ付けてくれたと、ジャイアンツ・ファンの自分も敬意を表したい。

又、”一部の似非”タイガース・ファンが１戦から３戦に亘って逮捕されるという愚行を為した事で、甲子園でマリーンズが日本一を達成した際には、３年前の思い遣りに欠けたとも思える行為が繰り返されるのではないかと懸念していたが、粛々と敵チームの日本一を受け容れたタイガース・ファンは立派だったと思う。タイガースがこれ程迄に強いチームになったのだから、応援するファンもそれに見合う、敵チームのファンからも一目置かれる存在になって貰いたいと思っているので、今日の光景は嬉しかった。

日本一を達成したマリーンズには、次のステップが待ち構えている。そう、アジアシリーズ２００５だ。是が非でもアジアＮｏ．１の座を掴み取って貰いたいし、掴み取れる力を持ったチームで在ると確信している。頑張れ、マリーンズ！