あらゆる物が値上がりを続けている昨今。中には、「どう考えても、便乗値上げだろ?」としか思えない物もチラホラ在ったりする。こういうのは政府が厳しく対処して欲しいが、今の政府に期待するのも空しいだけだ。
「値上がり率が尋常じゃ無い。」という筆頭格は生鮮野菜の様に思う。特に値上がり率が酷いのはキャベツで、NHKが15日に報じた所によると「スーパー等で販売されるキャベツの平均価格は、先週の時点で平年の凡そ3.2倍の『534円/kg』。」との事。
確かに、キャベツの高値は異常なレヴェル。「実態を無視し、ワアワアと煽り立てるのが大好きな某MC(昼の情報ワイド番組を担当)が先日、『今、キャベツは1玉で千円もするんですよ!!!』と煽り立てていた。」そうだが(家人が実際に見ていた。)、其れは"特殊なキャベツ"に付いてで在り(「ヴァラエティー番組で麻原彰晃を面白おかしく取り上げていたのに、オウム真理教の犯罪が明らかに成った途端、麻原を糾弾し出した放送局。」や「『株やFXは"確実"に儲かるので、早く取り引きしないと損!』といった感じで、其れ等の"デメリット"には一切触れずに煽り立てるも、大損をした人が増えた途端、何事も無かった様に『株やFXは危険。』と書く雑誌。」等、マス・メディアの中には好い加減な連中"も"存在する。どんな媒体で在れ、流された情報を"鵜呑み"にするのでは無く、常に疑って掛かり、自分の頭でじっくり"分析"した上で、正しいと思われる情報を取り入れる事が大事。)、「初物の御祝儀相場として尋常では無い高値が付けられた鮪を取り上げて、『今、スーパーではこんな高値で鮪が売られています!」と言ってるのと同じ阿保さだ。
其処迄の高値では無いものの、自分が実際に見た限りでは最高値で「消費税込みで500円少々/玉」というのは在った。サイズ的には小振りで、「数年前だったら160円もしなかった。」と思う。
"キャベツの異常な価格"といって忘れられないのは「10円/玉」。もう半世紀近く前だったと思うが、当時でも"想像を絶する安値"だった。
其の年、収穫数が多過ぎて、値崩れを起こしていたキャベツだが、「こんなにも安値に成ってしまうと、出荷しても赤字が増えるだけ。」と嘆く生産者が、畑で大量のキャベツをトラクターで踏み潰している光景を報道番組で見て、凄くショックだった。
そんな時、近所の八百屋で売られていた大玉のキャベツが「10円/玉」で、以降、こんなにも安値で売られているのを見た事は無い。