ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

もっともっとドライに♪

2006年03月17日 | TV番組関連
昨日の記事「天晴れ、日本チーム」を書いた際、或るドリンク剤の画像を上部に据えていた事を奇異に感じられた人も少なくないだろう。メキシコチームに快勝した日本チームが、この1本で疲労回復&元気満々となって、韓国チームとの対戦に臨んで欲しいという気持ちからだったのだが、残念な結果に終わってしまった。

試合結果はさて置き、ドリンク剤と称される物は古今多く在れども、自分の中で最も印象深く残っているのが、画像として使ったバイオミンX。今の若い人は全く知らないだろうし、それなりの年令の人でも知らない人は少なくないかもしれない。

この商品は、ビートたけし氏と村田英雄氏の共演CM(他にも、たけし氏とその母堂北野さきさんとの共演バージョンも在ったが。)が兎に角インパクトが在った。大好きで毎週欠かさずに聞いていた「ビートたけしのオールナイトニッポン」。その中の人気コーナーの一つに「村田英雄先生のデカ頭コーナー」というのが在った。村田氏の破天荒な”伝説”の数々を、リスナー達が報告する(作り上げる(笑)。)というものだったのだが、これが本当に面白かった。そんな縁も在って、村田氏との共演CMに相成った訳だが、村田氏が真顔で且つ朗々とした声で歌い上げているのが何ともユニークだった。確か次の様な歌詞だったと思う。

ボ~クも飲むか~ら キ~ミも飲め~ バイオミンX~♪

ドリンク剤CMの最高傑作と今でも確信している。

出演している人物と使われている曲が、とてもマッチしていると思う過去のCMと言えば、長塚京三氏が出演していたサントリーオールドのCMが忘れられない。「課長の背中見るのが好きなんです。」という部下の女性の言葉に対し、「止めろよ。」と言いつつも嬉しさをふと見せる上司役の長塚氏。その後姿に恋は遠い日の花火では無い。という心憎くも格好良いナレーションが重なる。ずっとバックに流れているのは、”寺内貫太郎”こと小林亜星氏が作曲した「人間みな兄弟~夜がくる」。*1(是非クリックして聞いて戴きたい。)

ムーミン」の中でスナフキンが歌う「おさびし山のテーマ(別名「スナフキンの歌」)」(これも是非クリックして聞いて戴きたい。)や「ふりむかないで(エメロンクリームリンスのCMソング)」等、この手の物悲しく且つ牧歌的な曲調に自分はどうも弱い様だ。

他には、広岡達朗氏が出演していたサッポロドライのCMも忘れられない。

今でも、1995年にマリーンズの監督だったボビー・バレンタイン氏を、GMだった広岡氏が解任した事は誤りだったと思っている。又、かなりアナクロな発言が少なくない事にも否定的な思いを持っている。しかし、彼の一言居士ぶりが好きなのも事実で、カネやん等と並んで、野球界のMy favorite peopleの一人なのだ。

気障で冷たい表情から皮肉なコメントを吐き出したと思えば、その直後に何とも言えない柔らかい笑顔を浮かべる。そのギャップが又魅力だったりする。

熱いねって男~ 熱いねって女~ もっともっとドライに もっともっとドライに ふた~りの~ドライ ドライドライ♪

こんな歌詞だったと思うが、彼の持つドライなイメージを上手く表現した曲に合わせて登場する広岡氏。そして最後には、女性の言葉に何とも言えない柔らかい苦笑を浮かべる。曲とその人間の持つ多面性が上手くマッチしていたのが、サッポロドライのCM(「サッポロドライ:広岡達朗(88年)」をクリックの事。)*2だったと思う。

*1 大ヒット曲「北の宿から」のみならず、「魔法使いサリーのうた」や「キックの鬼(主題歌)」等のアニメ・ソング、そして「この木なんの木」や「パッとサイデリア」等のCMソングと、数多くの名曲を生み出して来られた小林亜星氏は天才だと思っている。対抗出来るのは、浪花のモーツァルト位だろう。

*2 個人的には、「サッポロ一番:とっぱちからくさやんつきカップ(88年)のCM」や、”狐狸庵(こりあん)先生”こと遠藤周作氏が出演している「NEC文豪:故遠藤周作&野村宏伸(92年)のCM」を再び動画で見られたのには大感激。

懐かしCM批評」というサイトでも、懐かしのCMを見る事が出来る。(「懐TV全国板」も御薦め。今は亡きスキャットマン・ジョン氏、何気にあの歌が好きだった。)

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4 コメント

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懐かしさ  (boro)
2006-03-17 09:40:54
歳をかさねると 懐かしさを食べて生き延びている気がします。

広岡監督、狐狸庵先生、どれも胸が熱くなりました。{わたしも バレンタイン監督解任については絶対許せませんが}

鉄骨娘もかわいいですね!

いいものを見ることができて、感謝です。ありがとうございました。
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>boro様 (giants-55)
2006-03-17 19:10:24
書き込み有難うございました。



懐かしさを食べて生き延びているって表現、頷いてしまう所が在りますね。出来るだけ前だけを見て進んで行こうと思う一方で、それだけでは精神的な重荷で押し潰されそうな事も在り、心身のバランスを図る意味でも時折過去に目を向ける。そういうのは健全で悪くないと思います。



幼少時に「作家の先生」という表現がピッタリ当てはまる様に感じていた方々の多くが、既に鬼籍に入られている事にふと気付く事が在ります。”シバレン”こと柴田錬三郎氏や今東光氏、花登筺氏、松本清張氏等々・・・。生在る者は何時か死を迎えるというのは自然の摂理なれど、寂しい事です。



鷲尾いさ子さんも仲村トオル氏と結婚され、来年で40歳になられるんですね。本当に時が過ぎ去るのは早いものです。



南流石さんが振り付けを担当された「鉄骨飲料」のCMはインパクト大でした。
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どこま~でも行こう~♪ (まなぶ)
2006-03-17 21:32:38
こんにちわ♪

本当に狐狸庵山人先生といえば

“ダバダ~ダバダ~♪”というコーヒーのCMを思い出します。

狂言師の野村万作さんの

“三歳にして猿を習い・・今 狐に挑む・・”

というような(違いの分る男シリーズ)ですネ!

同年代の友人とも昔話に花が咲くと、

「何もかもが懐かしい」

と、心は沖田艦長になってしまいます(笑)

小林亜星さんの曲だとレナウンのCM曲

“レ~ナウ~ン娘が・・わんさかわんさか♪”

という名曲がありましたネ(笑)

「寺内貫太郎一家」での

“リンゴが1つでア~ップル♪”

という曲も懐かしいです〆
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昔の名作ドラマ・・・ (hiro)
2006-03-17 23:23:35
もっと地上波で再放送して欲しですね~!!ジタバタ (((o(>
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