芥川龍之介氏の作品「蜘蛛の糸」。その中では、地獄に落ちた主人公が、或る日、天上から垂れて来た細い蜘蛛の糸を見付け、何とか抜け出そうと糸を手繰って上って行く姿が描かれていた。
韓国戦で負けを喫した日本チームが準決勝に進む為には、昨日行われたアメリカv.s.メキシコ戦で、アメリカが2点以上を失って負けを喫する事が条件で、準決勝という”天上界”に繋がる糸は「蜘蛛の糸」よりも遥かに細く&脆いもの。案の定、アメリカチームは勝利を収め、残念ながら我が日本チームの闘いは幕を閉じてしまった。でも、必死で闘う彼等の姿を見続けた自分としては、何等恥じる事無く、正々堂々と胸を張って帰国して貰いたい・・・。
今日の記事はこんな文章で書き始めて、WBCの総括をしようと”昨日の朝の段階”では考えていた。よもや、アメリカチームが負ける等とは予想だにしていなかったからだ。この歳になると、「奇跡」という言葉を口にする事が妙に面映かったりするのだが、敢えて使いたいと思う。
「奇跡は起こった。勝利の女神は日本チームを未だ見放していなかったのだ。」と。
取り敢えず、WBCの総括は先送りにしたいと思う。これは嬉しい計算違いだ。
「勝っても準決勝に進める訳ではないメキシコチームに、高いモチベーションを求めるのは酷だ。」と思っていたのだが(実際には、「延長13回迄持ち込み、メキシコチームが1―0で勝った場合には準決勝進出」が在り得たらしい。)、これは実に非礼な考えだった。アスリートにとって、どんな状況下で在れ闘う意志を放棄するという事は、己がアイデンティティーを捨て去る事と同じなのだと改めて思い知らされた。日本チームが準決勝に進めた事への御礼も在るが、メキシコチームの面々には「天晴れ!」と拍手を送りたい。
それにしても、今大会での審判のレベルの低さは何とかならないものだろうか?否、「審判のレベルの低さ」と十把一絡げにしてしまうのは不適切かもしれない。特定審判のレベルの低さには、目を覆うばかりのものが在るとした方が適切だろう。先だって”誤審”を犯した審判・ボブ・デービッドソン氏が、昨日のアメリカv.s.メキシコ戦でも誤審を犯した事は、確実にメキシコ・チームのハートに火を付けただろうし(この事は日本チームにとって幸いだったとも言えるのだが。)、折角の素晴らしい試合を白けさせるものだったと思う。
3回裏のメキシコの攻撃で、先頭打者の先頭のバレンズエラ選手が放った打球は、右翼ポールを直撃するホームランだった。しかし、1塁塁審のデービッドソン氏は、これを二塁打と判定した事でメキシコチームは大激怒。「右翼ポールに塗られている黄色い塗料が、当該球に付いている。」として、ポール直撃のホームランで在る事をメキシコチームがアピールするも、判定は変わらなかった。
先日の誤審の際は、「アメリカチーム贔屓の最低な判定。ジャイアンツ贔屓と言われた平光&岡田両審判ですら、これ程迄に露骨で酷い判定はしなかったのではないか。」と感じた。だがその後に、野球評論家の栗山英樹氏が語っていた次の言葉を耳にして、「そういった考え方も確かに在るのかもしれないなあ。」と怒りが一旦は沈静化したのだった。
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3塁走者としてタッチアップした西岡剛選手の走塁技術の素晴らしさが、逆に主審を務めていたデービッドソン氏の誤審を誘発してしまったのかなあという気もする。どういう事かと言えば、外野手がフライを捕球する前に、西岡選手は本塁方向に上半身を軽く振る癖が在る。これは、上半身を振る事で反動を付け、本塁突入への加速度を増させるという西岡選手の高等な走塁技術でも在るのだが、遠目で見ていたデービッドソン氏には、あの動きがキャッチ前に塁を離れた様に見えたのかもしれない。
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しかしこんな短期間に、一人の審判が明らかな誤審を二度も犯すというのは、どうしようもない程に審判技術が低いか、若しくは明らかに意図してアメリカチーム有利の判定を下しているかのどちらかしか考えられない。
報道によると、デービッドソン氏は元メジャーの審判ながら、1999年の審判組合ストライキの際に解雇され、現在もメジャー復帰を果たせないでいるのだとか。メジャー復帰の為に、アメリカチームに恩を売っているとするのは疑心暗鬼に過ぎるだろうか?
もしかしたら野球人気を盛り上げる為に、敢えてデービッドソン氏はヒール役を演じているのかもしれない。いやそうに違いない。”全女”が最高に輝いていた時代、極悪レスラーの存在を更に光らせていたのが、ヒール審判の阿部四郎氏。憎らしい迄に極悪レスラー寄りの判定を繰り返すも、妙に小市民といった風貌が堪らなく好きだった。
恐らくデービッドソン氏は、嘗て日本で阿部四郎氏のレフェリーぶりを目にし、「あの様な素晴らしい判定をしたい。」と心に誓ったのだろう。第二の阿部四郎を目指しているに違いない・・・と冗談を書きつつ、準決勝で在る対韓国戦で彼が審判団に加わりそうな現状に、とてつもない不安を感じてもいるのだが。
何はともあれ19日の対韓国戦では、日本チームの面々が妙に気負う事無く、持てる力を全て出し切って闘ってくれる事を期待する。頑張れ、頑張れ、日本チーム!*1
*1 この動画を見て懐かしさを感じる方にしか判らない話だろうが、日本チームの面々への応援歌として、野球漫画としては一番好きだった「侍ジャイアンツ」のオープニング曲から一節を贈りたい。(子門正人氏の歌う超レア版をこちらで聞く事が出来るのだが、「ガッチャマンの歌」を彷彿とさせる。)
「挫けぬ翼駆け上る 灰になっても飛ぶ火の鳥さ 野球地獄で男を磨け♪」
韓国戦で負けを喫した日本チームが準決勝に進む為には、昨日行われたアメリカv.s.メキシコ戦で、アメリカが2点以上を失って負けを喫する事が条件で、準決勝という”天上界”に繋がる糸は「蜘蛛の糸」よりも遥かに細く&脆いもの。案の定、アメリカチームは勝利を収め、残念ながら我が日本チームの闘いは幕を閉じてしまった。でも、必死で闘う彼等の姿を見続けた自分としては、何等恥じる事無く、正々堂々と胸を張って帰国して貰いたい・・・。
今日の記事はこんな文章で書き始めて、WBCの総括をしようと”昨日の朝の段階”では考えていた。よもや、アメリカチームが負ける等とは予想だにしていなかったからだ。この歳になると、「奇跡」という言葉を口にする事が妙に面映かったりするのだが、敢えて使いたいと思う。
「奇跡は起こった。勝利の女神は日本チームを未だ見放していなかったのだ。」と。
取り敢えず、WBCの総括は先送りにしたいと思う。これは嬉しい計算違いだ。
「勝っても準決勝に進める訳ではないメキシコチームに、高いモチベーションを求めるのは酷だ。」と思っていたのだが(実際には、「延長13回迄持ち込み、メキシコチームが1―0で勝った場合には準決勝進出」が在り得たらしい。)、これは実に非礼な考えだった。アスリートにとって、どんな状況下で在れ闘う意志を放棄するという事は、己がアイデンティティーを捨て去る事と同じなのだと改めて思い知らされた。日本チームが準決勝に進めた事への御礼も在るが、メキシコチームの面々には「天晴れ!」と拍手を送りたい。
それにしても、今大会での審判のレベルの低さは何とかならないものだろうか?否、「審判のレベルの低さ」と十把一絡げにしてしまうのは不適切かもしれない。特定審判のレベルの低さには、目を覆うばかりのものが在るとした方が適切だろう。先だって”誤審”を犯した審判・ボブ・デービッドソン氏が、昨日のアメリカv.s.メキシコ戦でも誤審を犯した事は、確実にメキシコ・チームのハートに火を付けただろうし(この事は日本チームにとって幸いだったとも言えるのだが。)、折角の素晴らしい試合を白けさせるものだったと思う。
3回裏のメキシコの攻撃で、先頭打者の先頭のバレンズエラ選手が放った打球は、右翼ポールを直撃するホームランだった。しかし、1塁塁審のデービッドソン氏は、これを二塁打と判定した事でメキシコチームは大激怒。「右翼ポールに塗られている黄色い塗料が、当該球に付いている。」として、ポール直撃のホームランで在る事をメキシコチームがアピールするも、判定は変わらなかった。
先日の誤審の際は、「アメリカチーム贔屓の最低な判定。ジャイアンツ贔屓と言われた平光&岡田両審判ですら、これ程迄に露骨で酷い判定はしなかったのではないか。」と感じた。だがその後に、野球評論家の栗山英樹氏が語っていた次の言葉を耳にして、「そういった考え方も確かに在るのかもしれないなあ。」と怒りが一旦は沈静化したのだった。
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3塁走者としてタッチアップした西岡剛選手の走塁技術の素晴らしさが、逆に主審を務めていたデービッドソン氏の誤審を誘発してしまったのかなあという気もする。どういう事かと言えば、外野手がフライを捕球する前に、西岡選手は本塁方向に上半身を軽く振る癖が在る。これは、上半身を振る事で反動を付け、本塁突入への加速度を増させるという西岡選手の高等な走塁技術でも在るのだが、遠目で見ていたデービッドソン氏には、あの動きがキャッチ前に塁を離れた様に見えたのかもしれない。
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しかしこんな短期間に、一人の審判が明らかな誤審を二度も犯すというのは、どうしようもない程に審判技術が低いか、若しくは明らかに意図してアメリカチーム有利の判定を下しているかのどちらかしか考えられない。
報道によると、デービッドソン氏は元メジャーの審判ながら、1999年の審判組合ストライキの際に解雇され、現在もメジャー復帰を果たせないでいるのだとか。メジャー復帰の為に、アメリカチームに恩を売っているとするのは疑心暗鬼に過ぎるだろうか?
もしかしたら野球人気を盛り上げる為に、敢えてデービッドソン氏はヒール役を演じているのかもしれない。いやそうに違いない。”全女”が最高に輝いていた時代、極悪レスラーの存在を更に光らせていたのが、ヒール審判の阿部四郎氏。憎らしい迄に極悪レスラー寄りの判定を繰り返すも、妙に小市民といった風貌が堪らなく好きだった。
恐らくデービッドソン氏は、嘗て日本で阿部四郎氏のレフェリーぶりを目にし、「あの様な素晴らしい判定をしたい。」と心に誓ったのだろう。第二の阿部四郎を目指しているに違いない・・・と冗談を書きつつ、準決勝で在る対韓国戦で彼が審判団に加わりそうな現状に、とてつもない不安を感じてもいるのだが。
何はともあれ19日の対韓国戦では、日本チームの面々が妙に気負う事無く、持てる力を全て出し切って闘ってくれる事を期待する。頑張れ、頑張れ、日本チーム!*1
*1 この動画を見て懐かしさを感じる方にしか判らない話だろうが、日本チームの面々への応援歌として、野球漫画としては一番好きだった「侍ジャイアンツ」のオープニング曲から一節を贈りたい。(子門正人氏の歌う超レア版をこちらで聞く事が出来るのだが、「ガッチャマンの歌」を彷彿とさせる。)
「挫けぬ翼駆け上る 灰になっても飛ぶ火の鳥さ 野球地獄で男を磨け♪」
コメント有難うございました♪
野球にもレスリングにも素人同然の私なのですが
「ベラクルス」「特攻大作戦」などの男性アクションの巨匠=ロバート・アルドリッチ監督の作品に
『カリフォルニア・ドールズ』
という女子プロレスを描いた作品がありますが、
この作品のレフェリーが露骨なまでに相手側に有利な判定を続け、観ているこっちまで
「ふざけれるなーっ!」
とスクリーンに向って突っ込むほどでした(笑)
(この作品のトレーナー役は、コロンボ警部で有名なピーター・フォークです)
それほど憎まれ役が盛り上げてくれる作品でしたネ~
現実の世界ではあって欲しくないお話ですが。中学時代に、格闘技好きの友人から
「プロレスを観にいかないか?」
と誘われたときに、不見識な私は
「ショーだろ?」
と、見世物(八百長)のようなニュアンスで答えて、彼をひどく傷つけ怒らせてしまった経験があります。
まったく、勉強不足というか、おのが身をもって
「口は災いの元」
を実感しました(汗)
例えば「宇宙戦艦ヤマト」ならば、デスラー総統たち(好敵手)は、主人公たち以上に、古代たちクルーや、ヤマトの存在、生き方にこだわっていることには、ある意味で清々しさを感じさせられました。
それは、善悪、敵味方を越えた、誇りを賭けた生き様への感動だったように思います。
しかし、現実世界、殊に勝負の世界は厳しく、時には汚い部分もあります。日本人の武士道や面目、精神の気高さを理解しない国民性、文化もありますから、今回のような疑惑の判定に何度も煮え湯を飲まされてきた歴史がありますからネ・・。
私の好きな映画「ロボコップ」の続編で、悪の張本人=オムニ社の会長が、まんまと(トカゲの尻尾切り)で逃げおおせてしまうラストシーンで・・
「悔しいわ・・奴を逮捕できないなんて・・」
とこぼす同僚女性刑事に対してのロボコップの
「所詮、奴も人間だ・・」
と、必ず逮捕するさ、正義の鉄槌は下るよねと思わせる言葉が印象的でした(笑)
神頼みのように聞こえるかもしれませんが、現実の世の中も、悪の栄えた試しはないと信じたいし、そうあって欲しいものです・・〆
しかしねぇ・・・審判だって人間なのだし、失敗は必ずあると思うんですヨ。
もし完璧な審判を求めるなら、これはもう機械に頼るべきではないでしょうかネ?
ジャッジ・システムをすべて機械に任せるのは、事実上不可能かもしれませんが、現代にはVTRと言う映像を記憶する便利なモノがある訳ですから、コイツをもっと活用した審判ができると思うんです。
しかし、まぁ・・・そうなると、失業する審判も増えるかもしれませんが・・・。
せっかく1流選手がそろってる大会なのに、審判が2流(それ以下?)じゃどうしようもないですね;
もしかしたら、準決勝でもまた球審をやるような報道もありますし、、、まったくどうにかしてもらいたいですね・・・
彼がまた主審だという報道を目にしましたが、アメリカって
あんな最低な人間をクビにできないんでしょうか。それとも、審判のスペアがないとか?
彼がまた主審なんてことになったら、日本チームがいくらがんばっても・・ああ、想像するだけでも・・・
人間がやっている事ですから、”多少の”ミスは致し方ないでしょう。そういった人間の”不完全な”部分が、時には試合展開を結果的に面白くさせる事も在るとは思います。
でも、こんな短期間に同一人物が、それも全てアメリカチームに利する誤審をしたとなると、確信犯と言わざるを得ない気がします。アメリカ国内では、「意図的なものではなく、年齢による視力の衰えが原因ではないか。」とする声も在る様なのですが、それならそれで、こんな一流どころが集まる大会に、そんな審判を配するWBCの組織に問題在りという事でしょうね。
日本チームが試合を全て終えた段階で、WBCの総括を記事にしようと思っているのですが、訳の判らない誤審を下されながら、”何も専務”といった感じで口を噤んでいた我が国のコミッショナーって何なんでしょうね?然るべき時には然るべき抗議を頑として行う。そんな事も出来ないコミッショナーなんて不要ですし、まともな銃後の備えをされずに、期待という重荷だけを目一杯背負わされている日本チームの面々は本当に気の毒だと思います。
「ランボー2」な中では「最高の武器は頭脳です」と言う台詞があります。
どちらも、機械に頼り過ぎる人間に対する警鐘な訳ですが、さて、戦争のような非人道的な所行は別としても、野球のような「楽しむ」ゲームでは、私はやっぱり機械を導入すべきだと思いますネ。
それで野球の楽しみが減ると言われると、もう言葉はありません。
チョット極端な事を言うと、野球には審判をダマすテクニックも存在するハズですから、それを機械に変換されたら、確かに面白味は減ると思います。
ただねぇ・・・ミス・ジャッジの現場が録画され、何度も何度も放送されてる事実がある訳ですヨ。
何度も放送され「ミス・ジャッジだろ~!」なんてアンパイアを非難中傷する事は、野球の楽しみを半減させてると思うんですが、giants-55サン、どうお考えですか?
故意の誤審は酷いですね。
真剣に試合している選手に失礼だと思います。勿論、アメリカの選手に対しても、です。
因みに、私は阪神ファンですw。
書き込み戴いた方のブログにレスを付けさせて戴く事にしているのですが、貴ブログのURLを失念してしまいました為、こちらに付けさせて戴く失礼を御許し下さい。
試合後のアメリカチームの選手達の反応も複雑だった様ですね。彼等にはメジャーの選手としての誇りが非常に在るでしょうし、贔屓云々を言われるのは心外で在る事は確かでしょうね。
デービッドソン氏が意図的に誤審を下していたとしたならば、それは贔屓の引き倒しで在って、ある中様の言われる様にアメリカチームの選手達に対しても非礼だと思います。
一流の選手達が揃う素晴らしい場には、一流の審判団を配して貰いたいものです。
これからも宜しく御願い致します。
阿部四郎!!
どこかで見た名前だと思いきや・・・!!
なつかしすぎますっ(笑)
よく憶えてらっしゃいますよねー(><)
芋ヅル式に、ダンプ松本、クレーン・ユウ、ブル中野など、なつかしい面々が記憶によみがえりました。
全女、みまくってましたよ~(笑)
ちなみに、デビル雅美を応援してました。
今回のWBCの審判の件、ほんと阿部四郎を彷彿とさせますよね。
準決勝では、思う存分にやってもらいたいです。
完治する可能性9割だそうです。
5万円なら安い方、『手術代』『大腸検査2回分』『日帰り入院の差額ベッド代』『雑費』込みですから・・・
通常手術なら、2週間入院なのだそうです。
今日の韓国戦、是が非でも勝ってもらいたいです!!