昨夜、甲子園球場で行われた「タイガースvs.ジャイアンツ」戦は、「2対1」でタイガースが勝利した。点数だけで見ると接戦だが、「7つの死四球で何度かチャンスを貰うも、決め切れなかったジャイアンツ。」に対し、「“眠れる大砲”だったジャスティン・ボーア選手が2点本塁打を放ち、今後打線が活発になりそうなタイガース。」に勢いを感じる。
何も良い所が無かった様な昨夜のジャイアンツだが、唯一の“明るい点”は、「9回表に、通算1千本安打を放った亀井義行選手。」だろう。“ジャイアンツだけで1千本安打を放った選手”は、史上25人目。37歳以上で1千本安打を達成したのは、日本プロ野球6人目(最年長は、カープの石原慶幸選手の38歳8ヶ月。)で、ジャイアンツでは川相昌弘の33歳0ヶ月を大幅に上回る最年長達成だった(亀井選手は1982年7月28日生まれなので、37歳11ヶ月での達成となる。)。亀井選手おめでとう!!!
亀井選手は、遅咲きの選手だ。16年前の「2004年のドラフト会議」でジャイアンツの4巡目で指名された彼は、故障や補強選手との兼ね合いも在り、中々レギュラーに定着出来なかった。「彼がレギュラーに定着出来たのは、5年前の2015年から。」と言っても良いだろう。彼が33歳の年だが、以降は“年齢を感じさせない進化”をしている。
先日のTV番組で「亀井選手は毎年若返っている感じがするのですが、どうしてなんですか?」というジャイアンツ・ファンからの質問を受け、「自分は中々レギュラー定着出来なかったので、若い内からずっとレギュラーだった選手に比べると、身体が錆び付いていないのだと思う。」と彼が答えていたのは、非常に印象的だった。
2004年のドラフト会議では、12球団合計で82人が指名されている。其の内、今も現役なのは「涌井秀章投手、ダルビッシュ有投手、久保康友投手、金子千尋投手、中田賢一投手、能見篤史投手、岡崎太一選手、藤田一也選手、石川雄洋選手、そして亀井選手の10人。」だけ。(引退した主な選手で言えば、片岡治大氏、一場靖弘氏、野間口貴彦氏、東野峻氏等が居る。)2004年のドラフト組は、高校卒業で入団した場合、今年で34歳。一般社会では“働き盛り”という年齢だけれど、「“現役率”が、約12・1%しか無い。」というのは、改めて厳しい世界だと思う。因みに、現役の10人は「投手:6人、野手:4人」という内訳だ。
涌井投手やダルビッシュ有投手、金子千尋投手等、若い頃からレギュラーとして活躍していた選手が目立つ中、遅咲きの亀井選手が年々進化して行っているというのは、おっさんの自分としてはとても嬉しい。