最近、気になるCMの1つに、三井住友銀行の「新規口座(新入社員)篇」【動画】が在る。吉高由里子さんと長谷川博己氏が、新入社員教育に付いて語っている内容だ。
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吉高さん:「先ず新入社員に、何を教えたら良いと思います、私?」。
長谷川氏:「そりゃあ色々在るでしょう。」。
吉高さん:「例えば?」。
吉高さん:「えっ!?其処から?」。
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「何でも彼んでも、マニュアルに書かれた通り言動する。マニュアルが無ければ、自分で考えて言動出来ない。」というのが、所謂“マニュアル族”。自分も嘗ては“マニュアル世代”と呼ばれる世代に属していたので、他者の事をどうこう言える立場では無いのだが、そんな自分ですら昨今は「マニュアル族が、結構多いなあ。」と思ってしまう。
勿論、「自分の頭で考えて、言動出来る人。」は少なからず居るのだが、同時に「マニュアルが無いと、何も出来ない人。」は増えている。「銀行口座を作る。」なんていうのは、社会人ならば教えられなくても出来る事と思ってしまうけれど、「えっ!?其処から?」という驚きの言葉通り、そういった事から教えなければいけない時代なのかもしれない。
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「日テレ上重アナ“利益供与疑惑”謝罪『私の不徳の致す所。』」(4月2日、スポニチ)
番組の有力スポンサーから利益供与を受けたと週刊誌で報じられた日本テレビの上重聡アナウンサー(34歳)が2日、同局を通じて文書でコメントを発表した。
2日発売の「週刊文春」(文藝春秋)の報道によると、上重アナは昨年3月、東京都内のタワー・マンションの最上階の部屋を購入。其の際、1億7,000万円を靴の小売りチェーン「ABCマート」の創業者で元会長の三木正浩氏(59歳)から無利息で借りたとされる。
上重アナは三木氏とは「飽く迄もプライヴェートな友好関係。」とし、「会社や仕事に付いて、特別な便宜を図って戴いた事は、一切在りません。」と強調。「疑念を抱かれる様な結果を招いた事は、私の不徳の致す所で在り、深く反省しております。多くの方々に御迷惑と御心配を御掛けし、申し訳在りませんでした。」と謝罪した。
上重アナは3月30日から情報番組「スッキリ!!」【動画】(月~金曜の午前8時~)の新司会に就任した許り。此の日の放送には通常通り出演したものの、此の件に関しては言及せず、視聴者に直接、謝罪や釈明する事は無かった。
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「1998年、『第70回選抜高等学校野球大会』の準決勝では、PL学園のエースとして、横浜高校のエース・松坂大輔投手と投げ合った。」事でも知られる上重アナ。元高校球児という事も在り、好印象を持つアナウンサーの1人だっただけに、今回の報道は残念でならない。
金持ちが有名人の“パトロン”になるのは、別に珍しい事では無い。世の中には奇特な人が居ない訳でも無いので、「純粋に『応援して上げたい。』という気持ちだけで、何の見返りも期待せずにサポートするケースが絶対に無い。」とは言わないけれど、99.99%は“愛人関係”だったり、何等かの利益を求めて金を払っていると思う。
数万円程度の金なら未だしも、1億7千万円もの金を、其れも無利息で貸すなんていうのは、何等かの見返りを期待してと思うのが普通。(此の他にも、三木氏が所有する約2千万円の高級外車も、上重アナに無償で貸し与えられていたとか。)「無利息で金を借りれば、利息相当分の収入を得たとして、見做し贈与扱いになり、借金額が110万円以上だと、贈与税の課税対象になる。若し贈与税を払っていなかったら、脱税行為と判断される。」というのは、皆が皆知っているとは言わないけれど、少なからずは知っている事だろう。
又、「報道機関で在る民放の社員が、スポンサーから金品等の便宜を図って貰う事自体、重大なコンプライアンス違反。」なんていうのも、報道機関に勤めていない自分ですら、常識として知っている事。況してや上重氏の場合、ニュース等を読み上げる事も在るアナウンサーという立場。仮にABCマート絡みの不祥事が起こった際、彼が何を口にしても、「ABCマートに恩義が在るから、手緩い表現で読み上げている。」と言われてしまうのは必定。「瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず。」というのを、最も肝に銘ずる立場ではないか。
「何も見返りを期待せずに、1億7千万円もの金を無利息で貸してくれる筈が無い。」という“当たり前の考え”を、アナウンサーとも在ろう彼が持っていなかったというのは、本当に呆れ果ててしまう。此れでは、マニュアル族と一緒だ。本人は「不徳の致す所。」なんぞと言っている様だが、単に「アホ過ぎる。」だけの事。
又、情報番組の司会者を務めているならば、「紙切れ一枚で謝罪する。」というのでは無く、番組内できちんと謝罪すべきで在る。「問題を起こしたら“直ちに”、そして“適切な形”で謝罪する。」というのが、批判を大きくしない為の鉄則で在り、そういった点でも彼は大失敗をしてしまったと思う。
「チャラチャラした雰囲気だけれど、実は真面目。」という印象を彼には持っていたのだが、実態は「チャラチャラしたアホ。」だったという事か?
猛反省した上で、真摯にアナウンサーとして頑張って貰いたい。
身辺をきれいにしてからでなければ、「政治とカネ」などで政治家を追及する資格はありませんネ。それにしても水鉄砲打線の不甲斐なさよ。
今朝の番組で上重アナは謝罪したそうですが、正直言って遅きに失したという感は在りますね。又、謝罪の言葉も、昨日の文書の内容と同じ感じで、“謝罪の定型文”を揃えただけという気も。
アナウンサーという職務を考えると、「謝罪で全て終わり。」という訳には行かないと思います。1年間が適切かどうかは別にして、謹慎するのは止むを得ないかと。
「実る程 頭を垂れる 稲穂かな」という言葉が在りますけれど、人気アナウンサーとしてチヤホヤされて行く中で、彼は勘違いをしてしまったのかもしれません。素材的には良い物(野球という物を伝える力等。)が在ると思っているので、猛省して復帰して貰いたい。
其れにしても、今季のジャイアンツはどうしようもないですね。苦戦は予想していたものの、此れ程迄酷いとは。
「簡単に四球を出し、失点してしまう。」、「軽率なプレーでエラーをし、失点に繋げてしまう。」、「バントのミスが多い。」等、基本を軽んじた結果の敗戦。
去年の記事(http://blog.goo.ne.jp/giants-55/e/d53ea73236b009d453ef59119fe30b6e)で書いた様に、原監督はCSで大惨敗を喫した時点で、スパッと辞めるべきだったと思っています。功成り、名を遂げた人物にとって最も大事なのは、辞め時を見誤らない事。あんなにも無様な負けを喫した以上、指揮官としては“辞表”を出すのが普通。プライドの高い人物だけに、「こんな無様な結果で、辞める訳にはいかない。来季は名誉挽回出来る筈。」という思いが在り、続投したと思うのですが、素人目にも戦力が落ちているのが判る状況なのに、敢えて戦力補強を大々的には行わなかった。基本的に“闇雲な戦力補強”には反対ですが、昨年オフに関して言えば、大補強をしなければいけなかったと考えています。しなかったのは、矢張り原監督のプライドの高さ(「大惨敗を受けて大補強に走れば、自分の能力の無さを認めたと思われてしまう。大補強をしないで、何とか優勝したい。」という思いが在ったのではなかろうかと。)が起因しているんではないでしょうか。
未だ始まった許りですが、今季は予想していたAクラス入りも危うそう・・・。
氏にとっては、1億7千万円もの金を無利息で借りても、それは特に驚くには当たらないことだったのでしょう。私のようなビンボー人からすれば、そんな大金を、たとえ利息を払うことにしたにせよ、貸してくれるだけで驚愕すべきことですけどね。私なら、恐ろしくてとてもそんな金は受け取れません。
「 “謝罪の定型文” を揃えただけ」 という謝り方をしたのも、本人は何が悪いのか実感としては感じていないからではないかと思います。周りが大騒ぎになって、上司が 「謝罪しろ」 と言ったから謝っただけなのでは?
人間、“学ぶべき時期に学ぶべきこと” というのがあるだろうと思います。上重氏は、もはやその時期を逸して今日に至ってしまっているのではないでしょうか。
11年前、有力な選手に対して幾つかのプロ球団が、“栄養費”という名目で多額の金銭を渡していた事が明らかとなり、社会問題化しましたね。昔から在った“習慣”という事でしたが、「才能の在る自分が、此の程度の金銭を貰うのは当たり前。」という、選手側の驕りも在った様に感じました。
“松坂大輔投手と投げ合った男”として、上重氏は注目を集めた。其の事でのデメリットも在ったろうけれど、其れを上回るメリットも在った事でしょう。
就職試験で彼は、3つのTV局をアナウンサーとして受け、其の全てで内定を貰ったとか。其の中で日テレを選んだのは、「君をアナウンサーのエースにするから!」という熱い誘いが在ったという話を、以前何かで読んだ事が在ります。そういった優遇が、彼を勘違いさせてしまった要因として在るのかもしれません。
「『“謝罪の定型文” を揃えただけ』 という謝り方をしたのも、本人は何が悪いのか実感としては感じていないからではないかと思います。」というのは、そういった面が在るのかも。普通の感覚で考えれば「とんでもない事をしてしまった。」と思うだろうし、其れ以前に「1億7千万円もの大金を、無利息で貸してくれるなんておかしい。」と気付く筈。「一過性のバッシングを、何とか切り抜ければOK。」と思っている様だったら、非常に残念です。(基本的に、何処のTV局も、問題を起こしたアナウンサーに対する処罰は大甘だし。)