ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「プリズン・トリック」

2010年11月02日 | 書籍関連
今年の沢村賞は、カープの“まえけん”こと前田健太投手が受賞した。此処数年のドラフト会議では目玉選手を悉くパ・リーグのチームに持って行かれ、今季の交流戦ではパ・リーグに惨敗喫しセ・リーグ。沢村賞も2005年以降ずっとパ・リーグの選手が受賞しており、ジャイアンツが所属しているという事からもセ・リーグによりシンパシーを感じている自分としては、6年振りのセ・リーグ投手の受賞は嬉しい。其れも好きな選手の一人で在る前田投手が受賞したのだから、もう言う事は無い。

まえけん、沢村賞受賞おめでとう!来季は、もっともっと凄い投手になってくれ!!

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市原市交通刑務所で発見された変死体。「前へ倣え」姿の死体のには、「石塚、死すべし。 宮崎」と書かれた紙が在り、服役中の宮崎春雄が行方不明になっていると思われたのだが・・・。
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第55回(2009年)江戸川乱歩賞を受賞した「プリズン・トリック」(著者:遠藤武文氏)。書店の目立つ場所に山積みされていたので、ずっと気にはなっていたのだが、他にも読みたい作品が多く、手に取る機会を逸し続けていた。刊行から1年以上を経て、今回やっと読破する事に。

自分の様なド素人が指摘するのは僭越なのだけれど、非常に読み辛い文章だった。文章自体が熟れていない上に、此れは選考委員も含めて多くの人が指摘している事だが、「無駄に登場人物が多く、且つストーリーを追う上での“視点人物”がコロコロ変わる。」のが読み辛さに拍車を掛けている。だから「此れって、どういう繋がりだっけ?」と、何度も前に戻って読み直さなければいけなかった。

又、「トリックの素晴らしさ」を挙げる選考委員も居たけれど、最後の最後のどんでん返しも含めて、自分は全てトリックが見えてしまい、「そんな絶賛する程の内容かなあ?」と疑問が。

交通刑務所の内部描写等、ディテール拘りを感じさせる部分が在る一方で、(トリックも含めて)雑さが目立つ部分も在ったりと、「江戸川乱歩賞受賞に相応しい作品なのかなあ?」という思いが。

総合評価は星2.5個

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