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「長老集う名球会総会で野茂 『名球会は結局何する所?』」(2月7日、NEWSポストセブン)
日本国内が斎藤佑樹フィーヴァーに揺れる最中、球界の“長老”達は、或る騒動に見舞われていた。
「名球会で、大騒動が起きているらしい。年末の総会での爆弾発言が引き金と言われている様だ。」。(スポーツ・ジャーナリスト)
名球会と言えば、2009年、創立以来会長を務めて来た金田正一氏が勇退し、王貞治氏(現福岡ソフトバンク球団会長)が、第2代会長に就任した。毎年12月に開催する「総会」は、王体制初年度は埼玉のホテルで開催されたが、昨年は従来通りハワイで開催された。
総会が行なわれた一室では、約30名の名球会会員がテーブルを囲んでいた。ペガサスとボールをあしらったシンボルマーク旗を背にした正面には王会長が座り、向かって右には柴田勲社長、山本浩二と東尾修の両副会長、左には高木守道氏、鈴木啓示氏等の重鎮が並び、他方には若手の清原和博氏、佐々木主浩氏、そして現役の山本昌広、岩瀬仁紀両氏等が着席。座長は柴田氏が務めた。
“爆弾発言”は、其の席上で飛び出した。発言主は、今回が初参加で、岩瀬氏の隣に座っていた野茂英雄氏(元近鉄、ドジャース等=2009年入会)で在る。
「発言内容は、“名球会は結局、何をする為の組織なのか?もっと社会貢献に力を入れるべきではないのか?”といった、名球会の活動に疑問をぶつけた物だった様です。寡黙で知られる野茂が率先して口を開いた事で、ビックリした会員は少なくなかったでしょうね。」。(同前)
しかも其れに続く形で、古田敦也氏や野村謙二郎氏といった若手会員が次々に発言した。新参者の若手が、重鎮達に物申す-体育会系の世界では基本的にはタブーで在るだけで無く、名球会にとっては、「総会での発言」は今迄殆ど無かったという経緯も在る。
「金田会長時代、総会はスタッフに会計報告をさせ、10分位シャンシャンで閉会していた。挙手して質問でもしようものなら、会長に“文句が在るなら俺の事務所へ来い。”と一喝される。其の為誰も発言しようとはしなかった。」。(球界関係者)
嘗て、或る会員が今回の野茂氏の様に「ゴルフばかり遣ってないで、もっと社会に貢献する様な事を遣った方が良い。」と提言したものの聞き入れられず、其の会員は総会は疎か、行事一切に参加しなくなった例も在る。
今回の総会の内容が今迄外部に漏れなかった事は、様々な憶測を呼んだ。
「今回は特に、散会後、他言は無用という箝口令が敷かれたと聞いています。」。(前出のスポーツ・ジャーナリスト)
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7日の朝刊に載っていた週刊ポストの広告を見ていた所、「名球会ハワイ総会を激震させた 野茂英雄『某重大事件』という見出しに目が留まった。「野茂が不祥事を仕出かしたのか?」と一瞬思ったものの、「彼はそういうタイプじゃないしなあ。」という思いが。気になって書店で当該記事を立ち読みした所、冒頭の内容だった。
野茂氏の主張は「御尤も!」で在る。名球会を「公益法人」と勘違いされている方が結構居られる様だが、正式名称は「株式会社日本プロ野球名球会」と「株式会社」で在る。だから別に社会貢献を第一義にする必要は無いのだけれど、社会的な影響力を勘案すると、名球会にはより高いレヴェルでの社会貢献が求められるのは仕方無いと考える。
“我等がカネやん”が牛耳っていた時代の名球会は「利潤追求組織」や「同好会」といった色合いが非常に強く、野球教室等の「社会貢献活動」は残念乍ら片手間な感じがした。過去に名球会の在り方に疑問を呈した会員(記憶違いで無ければ、谷沢健一氏もそういった一人だったかと。)も居たけれど、其れが大勢になる事は無かった。なので今回の野茂発言に、古田氏を始めとした若手が賛同したというのは良い事だと思う。
元記事を読む限りでは箝口令を敷く云々よりも、自由に意見を言える環境になったという面を強く感じたし、「名球会が、良い意味で変わって行く端緒になったのではないか?」という思いが自分には在った。
「長老集う名球会総会で野茂 『名球会は結局何する所?』」(2月7日、NEWSポストセブン)
日本国内が斎藤佑樹フィーヴァーに揺れる最中、球界の“長老”達は、或る騒動に見舞われていた。
「名球会で、大騒動が起きているらしい。年末の総会での爆弾発言が引き金と言われている様だ。」。(スポーツ・ジャーナリスト)
名球会と言えば、2009年、創立以来会長を務めて来た金田正一氏が勇退し、王貞治氏(現福岡ソフトバンク球団会長)が、第2代会長に就任した。毎年12月に開催する「総会」は、王体制初年度は埼玉のホテルで開催されたが、昨年は従来通りハワイで開催された。
総会が行なわれた一室では、約30名の名球会会員がテーブルを囲んでいた。ペガサスとボールをあしらったシンボルマーク旗を背にした正面には王会長が座り、向かって右には柴田勲社長、山本浩二と東尾修の両副会長、左には高木守道氏、鈴木啓示氏等の重鎮が並び、他方には若手の清原和博氏、佐々木主浩氏、そして現役の山本昌広、岩瀬仁紀両氏等が着席。座長は柴田氏が務めた。
“爆弾発言”は、其の席上で飛び出した。発言主は、今回が初参加で、岩瀬氏の隣に座っていた野茂英雄氏(元近鉄、ドジャース等=2009年入会)で在る。
「発言内容は、“名球会は結局、何をする為の組織なのか?もっと社会貢献に力を入れるべきではないのか?”といった、名球会の活動に疑問をぶつけた物だった様です。寡黙で知られる野茂が率先して口を開いた事で、ビックリした会員は少なくなかったでしょうね。」。(同前)
しかも其れに続く形で、古田敦也氏や野村謙二郎氏といった若手会員が次々に発言した。新参者の若手が、重鎮達に物申す-体育会系の世界では基本的にはタブーで在るだけで無く、名球会にとっては、「総会での発言」は今迄殆ど無かったという経緯も在る。
「金田会長時代、総会はスタッフに会計報告をさせ、10分位シャンシャンで閉会していた。挙手して質問でもしようものなら、会長に“文句が在るなら俺の事務所へ来い。”と一喝される。其の為誰も発言しようとはしなかった。」。(球界関係者)
嘗て、或る会員が今回の野茂氏の様に「ゴルフばかり遣ってないで、もっと社会に貢献する様な事を遣った方が良い。」と提言したものの聞き入れられず、其の会員は総会は疎か、行事一切に参加しなくなった例も在る。
今回の総会の内容が今迄外部に漏れなかった事は、様々な憶測を呼んだ。
「今回は特に、散会後、他言は無用という箝口令が敷かれたと聞いています。」。(前出のスポーツ・ジャーナリスト)
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7日の朝刊に載っていた週刊ポストの広告を見ていた所、「名球会ハワイ総会を激震させた 野茂英雄『某重大事件』という見出しに目が留まった。「野茂が不祥事を仕出かしたのか?」と一瞬思ったものの、「彼はそういうタイプじゃないしなあ。」という思いが。気になって書店で当該記事を立ち読みした所、冒頭の内容だった。
野茂氏の主張は「御尤も!」で在る。名球会を「公益法人」と勘違いされている方が結構居られる様だが、正式名称は「株式会社日本プロ野球名球会」と「株式会社」で在る。だから別に社会貢献を第一義にする必要は無いのだけれど、社会的な影響力を勘案すると、名球会にはより高いレヴェルでの社会貢献が求められるのは仕方無いと考える。
“我等がカネやん”が牛耳っていた時代の名球会は「利潤追求組織」や「同好会」といった色合いが非常に強く、野球教室等の「社会貢献活動」は残念乍ら片手間な感じがした。過去に名球会の在り方に疑問を呈した会員(記憶違いで無ければ、谷沢健一氏もそういった一人だったかと。)も居たけれど、其れが大勢になる事は無かった。なので今回の野茂発言に、古田氏を始めとした若手が賛同したというのは良い事だと思う。
元記事を読む限りでは箝口令を敷く云々よりも、自由に意見を言える環境になったという面を強く感じたし、「名球会が、良い意味で変わって行く端緒になったのではないか?」という思いが自分には在った。
