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「WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に於ける野球日本代表(“侍ジャパン”)の順位」
・第1回(2006年):優勝
・第2回(2009年):優勝
・第3回(2013年):3位
・第4回(2017年):3位
・第5回(2023年):優勝
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WBCは「メジャー・リーグ・ベースボール(MLB)機構とMLB選手会により立ち上げられたワールド・ベースボール・クラシック・インク(WBCI)が主催する、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)公認の野球の国・地域別対抗戦で、且つ世界一決定戦。」として、2006年に第1回が行われた。
今回の第5回、昨日決勝が行われた。「2対3」で野球日本代表が野球アメリカ代表を下し、第2回以来14年振りの優勝を果たした。おめでとう!!!
過去4回もそうだが、今回の第5回もエキサイティングな内容だった。参加したチームのレヴェルが全般的に上がっていて、手に汗握る試合が多かったので。特に野球イタリア代表、野球メキシコ代表、そして野球ヴェネズエラ代表の躍進は、今後に大きな期待を持たせる物で在った。
野球日本代表、準決勝での対野球メキシコ代表戦は、非常に危うい内容だった。「5対6」とサヨナラ勝ちはしたものの、負けていてもおかしくない展開だったので。
そんな薄氷を踏む様な形での勝利を得て、臨む事となった決勝。「『ワールド・シリーズこそが“真の世界一決定戦”で在り、WBCなんて“花相撲”に過ぎない。』と軽視していた様な過去4回とは異なり、今回はバリバリのMLB選手達を集結させ、本気で優勝を狙いに行っている野球アメリカ代表。」が相手なので、野球日本代表は可成りの苦戦が予想された。実際、1点差での勝利だった訳で、其れだからこそ喜びは大きい。
野球日本代表、今回のメンバーが“過去最高の顔触れ”なのかどうかは別にしても、“実にバランスの良いチーム”だったのは確かだ。MVPは大谷翔平選手が獲得したけれど、個人的には“縁の下の力持ち的役”に徹したダルヴィッシュ有投手を高く評価したい。彼が存在したからこそ、此のチームの結束力は高まったと感じているので。又、チームに“新風”を吹き込んでくれたラーズ・ヌードバー選手の存在も欠かせないだろう。
そして、忘れてはいけないのが栗山英樹監督。決して派手さは無く、寧ろ地味な存在と言って良いが、非常に実務的だった。過去4回は「監督が前面に出て、監督の名字を冠した“〇〇ジャパン”みたいな形で呼ばれる事も少なく無かった。」けれど、飽く迄も主役は選手達で在り、自分はそういう呼ばれ方が好きでは無かった。でも、今回は「侍ジャパン」と呼ばれる事は在っても、「栗山ジャパン」と呼ばれる事は無かった様に思う。凄く良い事だし、だからこそ選手達の自主性が存分に発揮されたのかも。準決勝前迄打撃面で大不振に喘いでいた村上宗隆選手を信じて起用し続け、結果的に準決勝&決勝での活躍に繋げさせたのは、本当に見事だ。
子供の頃からの“夢”を、次々に実現して来た大谷翔平選手。殆どの人が「無理だ。」と一笑に付した“二刀流”も、今では誰も「無理な事。」とは思わないだろう。そして、掴み取ったWBCでのMVP。今回の大会でも「別格の存在だなあ。」と何度か驚嘆させられたけれど、正に“超人的なプレーヤー”で在る。