極めて少数派だろうが

“携帯電話”に関して言えば、自分が最初に所有したのはＰＨＳだった。日本でＰＨＳサーヴィスが開始されたのは「１９９５年７月１日」（もっと早い時期だと思っていたので、非常に意外。）という事なので、比較的早い時期に所有していた事になる。

ＰＨＳが普及する前迄は、外で人と待ち合わせする時、「待ち合わせ時間と待ち合わせ場所の目印」を十二分に確認し合うも、相手が中々来なくて、苛々させられる事が何度か。逆に相手を待たせてしまう事も在ったが、単純に「待ち合わせ時間や待ち合わせ場所を勘違いしていた。」という他に、「何等かの理由で待ち合わせ時間に間に合わなかった。」り、「待ち合わせ場所が判らなくて、捜し回っていた。」りというのが、其の理由だった。

外での連絡手段が“公衆電話”位しか無かった時代、待ち合わせ相手が一人暮らしで無い場合は、其の自宅に公衆電話から電話を掛け、「相手が、何時位に家を出たのか？」を確認するのが精々。（「待ち合わせ相手が待ち合わせ時間を勘違いして、自宅で寝ていた。」なんて事も在ったっけ。）「待ち合わせ時間が過ぎても、ずっと待ち合わせ場所に待機し、数十分過ぎて漸く会えた。」なんていうのは良い方で、「１時間以上待ったけれど相手が現れず、仕方無く帰宅した。」なんて事も。“今”じゃあ、考えられない話だ。

所謂“ガラホ”を所有したのは、「早くも無ければ、遅くも無い。」という平均的な時期だったと記憶している。壊れる迄使い続け、ガラホとして所有した機種は２種類だった。２つ目の機種なんか、“ボタン”の一部が取れても、自分で代わりの物を張り付けて使っていた程。基本的に“貧乏性”なのだ。

スマホを所有したのは、「約２年半前」と滅茶苦茶遅い。ガラケーのボタンが幾つか取れ、「新しいガラケーに切り替えないと。」と思ったのが切っ掛け。世の中では既にスマホが普及していたけれど、自分の中には「スマホに切り替える。」という選択肢は無かった。「“携帯電話”で行う事なんて通話とメールだけで、ネット・サーフィン等はＰＣで充分事足りたし、スマホでのチマチマした操作を見るに付け、『こんなの嫌だなあ。』と感じた。」から。又、「スマホに切り替えると、ガラケーに比べてドン！と月額料金が上がってしまう。」のも、スマホへの切り替えを躊躇させていた。

でも、「数年後には、今のガラケーは使えなくなる。」という話だったし、「自分が所有しているガラケーの機種からだと、指定されたスマホの機種ならば、無料で貰える。」という事も在り、不本意乍らスマホに切り替えた次第。今でも“スマホでの入力”は苦手だけれど、何とか使っている。

そんな感じの自分だが、「“携帯電話”は便利で、所有していない生活は考えられない。」という現実。四六時中スマホを弄っている連中には不気味さしか感じられないが、「連絡を取り合いたい時に、連絡を取れる。」のは、「待ち合わせ場所で状況が判らない儘、苛々し乍ら待つだけだった。」という時代を知っている身としては、「もうあんな時代は嫌だ。」と思ってしまう。「連絡を取り合いたい時には、連絡を取れる。」という事は、「常に監視されている様な状況。」という“弊害”は在るにせよ。

こんな時代に在っても、“携帯電話”を所有していない人は存在する。「必要性を感じないのならば、“時代”に流されない。」というのは、個人的に立派だと思うけれど、其れが「所有していて当然。」と周りから思われるで在ろう有名人だと極めて少数派だろうし、「凄いなあ！」と感動したりもする。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
「実は『携帯電話を持っていない。』と公言する驚きの有名人ランキング」（３月２日、ランキングー！）

１位：　羽生結弦氏（３，１１８票）
２位：　トム・クルーズ氏（１，６６４票）
３位：　ジャスティン・ビーバー氏（１，２８９票）
４位：　太田光氏（１，０３８票）
５位：　森山未來氏（５８３票）
６位：　徳光和夫氏（５７９票）
７位：　古田新太氏（５０７票）
８位：　クリストファー・ウォーケン氏（３９６票）
９位：　エド・シーラン氏（３８７票）
１０位：エルトン・ジョン氏（３８６票）
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊