ジャイアンツの大敗から1日明けた昨夜、「ジャイアンツvs.スワローズ」の(3連戦での)2戦目が行われた。ジャイアンツ打線がスワローズの先発・石山泰稚投手を打ち倦ねている間に、スワローズ打線が1点1点を積み重ねて行き、8回表を終わった時点で「0対3」と、ジャイアンツが3点のリードを許す展開。
絶好調時のジャイアンツ打線ならば、2イニングを残して3点差ならば、引っ繰り返すのも難しくは無いのだが、殆どの選手が打撃不振の現状では非常に苦しい。況してや昨日は、石山投手に対して7回迄に2安打のみという御寒い状況では、期待するのが酷。「1回裏に1死満塁のチャンスを作り乍ら、2球目の完全なボール球を振ってしまったホセ・ロペス選手が、ジャイアンツに向き掛けた流れを変えてしまった。タイガースは勝ちそうだし、首位の座も危うくなって来たなあ。」と思っていたのだが・・・。
「8回裏、同点タイムリーを放った高橋由伸選手。」、「(ジャイアンツの)先発・小山雄輝投手が3点を失って降板して以降、強力なスワローズ打線を相手に、1点も与えなかった香月良太投手、西村健太朗投手、山口鉄也投手、スコット・マシソン投手、田原誠次投手、青木高広投手。」、「12回裏、巧打を見せた井端弘和選手。」、「12回裏、サヨナラ・ヒットゴロを放った橋本到選手。」等、ジャイアンツが「4対3」でサヨナラ勝ちの“貢献者”は何人か挙げられるが、「“芸術的な絶妙なベース・タッチ”でサヨナラ勝ちを完成させた鈴木尚広選手。」が一番の貢献者だと思う。足の速さだけでは無く、総合的な判断力も素晴らしく、他の選手だったら恐らくはアウトになっていただろう。天晴れ!
話はガラッと変わるが・・・。
*********************************
「女子生徒の保護者等が訴え、担任男性教諭懲戒免職」(7月15日、読売新聞)
東京都教育委員会は14日、女子生徒に「抱かせて欲しい。」等といった不適切なメールを計845通送信する等し、生徒が登校出来ない状況を作ったとして、都立高校に勤める男性教諭(32歳)を懲戒免職処分とした。
都教委によると、教諭は2011年4月~11月、担任していた2年生の女子生徒に「付き合って。」、「一緒に横になって寝よう。」等のメールを送った他、学校の外で会ったり、ネックレスを買い与えたりする等した。2012年12月に、保護者からの訴えで発覚。女子生徒は卒業直前の約2ヶ月間、登校出来ない状況になった。教諭は都教委の調査に「女子生徒を喜ばせ様と思った。」と話したと言う。
*********************************
「抱かせて欲しい。」、「付き合って。」、「一緒に横になって寝よう。」等の“セクハラ・メール”を計845通も送り付け、学校の外で会ったり、ネックレスを買い与えた挙句、女子生徒を約2ヶ月間も登校出来ない状況に陥らせた。異常なメール数だけでも、此れはストーカー行為と言わざるを得ない。
そんな事をしておき乍ら、都教委の調査に対して「女子生徒を喜ばせ様と思った。」と男性教諭は話したそうだが、彼が心底「女子生徒が喜ぶ行為」と思っていたとしたら、頭がおかしい。30代にもなって、こんなアホな言い訳を平然と出来てしまうのだから、何とも幼稚。
鈴木尚広選手については、巨大戦力の中で足のスペシャリストとして長年食べているだけのことはあるなあと感服しました。たぶん、足の速さだけであれば鈴木選手を上回る選手はいるでしょう。しかし、フィジカルはもちろんのこと、経験と判断力と度胸が総合的に高いからこそのスペシャリストなのだと思います。
件のストーカー教師のような思考回路の輩はいるようです。ストーカー・DVの加害者更正カウンセリングを受けた人が「『なぜ俺の愛情がわからないのだ』とか『俺の気に障ることをする恋人が悪い』という気持ちを持っていたが、カウンセリングを重ねることにより、自分の怒りのポイントがずれていたり、自分が些細なことでキレすぎなのだと最近なんとなくわかり始めてきた」とTVの特集で語っているのを見たことがあります。
件の教師がこういうタイプなのか、未熟さを装った狡猾なタイプ(いじめ事件についての記事へのコメントで悠々遊様が書いておられた表現ですが、的確だと思ったので使わせていただきました)なのかはわかりません。加害者更正プログラムの対象になるということは逮捕あるいはその手前の警告レベル、そこまでいかずとも第3者の介入が必要なレベルの行為をしたということであり、被害者に心身両面での多大な苦痛を与えてからでないと、自身の認識や行動様式のゆがみに気づく機会がないというのは恐ろしい。
また、加害者を擁護し被害者に自責的に捉えるように陰に陽に強いる人物が彼らの周囲に存在すれば、それも事態を深刻化させる要因だと思うので、当事者周辺を含めた改善プログラムと子供のうちからの教育は車の両輪かなと思います。
香月投手、ぷりな様が書かれた通りな感じは在りますね。昨日の試合でも、絶体絶命の大ピンチに登場し、「一昨日のジャイアンツ投手陣を考えると、又、打ち込まれるんだろうなあ。」と思って見ていたら、あっさりとダブル・プレーに斬って取った。「良く遣った!」と思ったけれど、余りにもあっさりと斬って取ったので、逆に“凄味”が伝わり難く、仰る様に「打たれた時の悪印象」がどうしても強くなってしまうという損なタイプかも。
巨大戦力が集まったジャイアンツで無ければ、鈴木選手はもっともっと先発起用されておかしくない選手だと思います。一時期は他チームへの移籍も考えていた様ですが、今は“足のスペシャリスト”として腐らずに、人一倍“あらゆる準備”に余念が無いという彼。本当のプロと頭が下がる思いですし、こういう選手が生え抜きとしてジャイアンツに残り続けてくれている事が、ファンとしては嬉しい。
件の男性教諭の言動を見聞して感じたのは、「世間を騒がせた野々村県議と、思考回路が似ているなあ。」という点。「自分は此れだけ一生懸命しているのを、何で判ってくれないのか!」という思い込みが根底に在って、其の方向違いな思い込みが、より暴走させてしまっているのではないかと。
夜道を歩いていて殺害された女性に対し、「夜道を歩いているのが悪いのだ!」と責める人が居る。悪いのは加害者で在って、被害者が責められるのはおかしい。こういうタイプの批判者は、仮令被害者がどういう行動を取っていたとしても、何等かの理由を無理無理にこじ付けて批判する。今回被害を受けた女性とも、心に深い傷を負っているだろうし、周りが適切なケアを施して上げて欲しいですね。