で、今年の候補語は、此方に載っている30語。過去15年間の傾向を分析すると、「候補語の中から“原則”10語がトップ・テンとして選出(2010年度、2013年度、2016年度、そして2017年度は「(選考委員)特別賞」というのが別に設けられた為、“実質的には”「トップ・イレヴン」乃至は「トップ・トゥエルヴ」となった。)され、其の中から1~4語を『新語・流行語大賞』に選んでいる。」様だ。トップ・テン(又はトップ・イレヴン乃至はトップ・トゥエルヴ)に選ばれた言葉を「社会・経済分野」、「TV・芸能分野」、「政治分野」、「スポーツ分野」、「文学分野」に分けると、過去15年間の内訳は次の通り。
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「2004年~2018年のトップ・テン(又はトップ・イレヴン乃至はトップ・トゥエルヴ)の内訳」
(社会・経済分野)2→5→3→3→3→4→5→6→5→5→3→2→4→6→3[平均:3.9/年]
(TV・芸能分野)2→1→2→3→2→1→4→2→1→2→4→2→2→2→2[平均:2.1/年]
(政治分野) 2→2→1→2→3→3→1→1→3→2→1→3→3→3→1[平均:2.0/年]
(スポーツ分野) 2→1→3→1→1→1→1→1→1→1→2→3→2→1→4[平均:1.6/年]
(文学分野) 2→1→1→1→1→1→0→0→0→1→0→0→0→0→0[平均:0.5/年]
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此の結果から「社会・経済分野:4語、TV・芸能分野:2語、政治分野:2語、スポーツ分野:1語、文学分野:1語」というのを平均的なトップ・テンの内訳と想定し、其れを“基本線”に、今年のトップ・テンを選ぶ事にする。
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「2019年のトップ・テン予想」
(社会・経済分野)
「命を守る行動を」、「軽減税率」、「上級国民」、「〇〇ペイ」、「免許返納」
(TV・芸能分野)
「翔んで埼玉」、「闇営業」
(政治分野)
「れいわ新選組/れいわ旋風」
(スポーツ分野)
「スマイリングシンデレラ/しぶこ」、「にわかファン」
(文学分野)
無し
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過去の傾向を考慮すると、トップ・テンの中から「新語・流行語大賞」に選ばれる用語は、「次の4条件を、極力満たしている物。」と推察される。
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「『新語・流行語大賞』に選出される可能性が高い用語の4条件」
① 老若男女を問わず、幅広い層が認識&使用している(た)言葉。
② 世界的なイヴェントの開催年は、其の関連用語が選ばれ易い。
③ 悲惨なイメージの在る言葉より、そうで無い言葉の方が選ばれ易い。
④ 其の言葉に関連する人物が明確で、且つ“賑やかしとして”授賞会場に来られる事が望ましい。
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予想したトップ・テンの中から、今年の「新語・流行語大賞」を選ぶとすると、次の2語。
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「2019年の新語・流行語大賞の予想」
「命を守る行動を」
「闇営業」
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今回の候補語に「令和」が入っていたのには、非常に驚いた。「新語」という扱いなのだろうが、「元号」を「新語・流行語大賞の候補語」に入れてしまう感覚が、個人的には理解出来ない。毎年、「何でこんな言葉が入るの?」というのは少なく無いけれど、「令和」が入る様では、もう何でも在りだと思う。