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「世界の月間平均気温、10ヶ月連続で過去最高を更新・・・産業革命前と比べ1.68度上昇」(4月9日、読売新聞)
欧州連合(EU)の気象機関「コペルニクス気候変動サーヴィス」は9日、「今年3月の世界の月間平均気温が、過去最高を更新した。」と発表した。平均気温の更新は10ヶ月連続で、急速に地球温暖化が進む状況が裏付けられた。
同機関によると、3月の平均気温は14.14度で、1991~2020年の3月の平均気温を0.73度上回っており、此れ迄最高だった2016年3月より0.10度高かった。産業革命前と比較すると、1.68度上回っている。
欧州や北米東部、ロシア東部、グリーンランド、アフリカ等、多くの地域で高い気温を記録した。発表では日本の気温に付いて詳細には触れていないが、平均より雨が多かったとした。
同機関のサマンサ・バージェス副所長は、「気温と海面水温の両方で、記録の更新が続いている。此れ以上の温暖化を食い止めるには、温室効果瓦斯排出を、急速に削減する必要が在る。」と警告している。
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ドナルド・トランプ前大統領を筆頭に、「地球温暖化なんで、全くの嘘だ!」なんぞと“全く根拠を示す事無く”、騒いでいる連中が居る。経済至上主義、もっと言ってしまえば拝金主義の連中に、こういう手合いが多い様に感じるが、今回の調査結果に対しても「こんなのは、捏ち上げだ!!」と無根拠に否定する事だろう。
「国内で最も高い所でも、海抜4.6m程度。」というツバル。地球温暖化により北極や南極の氷が溶け出し、其の影響で海面が上昇し、国土の水没が徐々に進んでいる。“地球温暖化により最初に完全水没する国”として、知られた存在でも在る。そんな状況が在るにも拘らず、「地球温暖化なんて、全くの嘘だ!」と言い張るのは、とても理性的とは思えない。
「取り敢えず自分が生きている間だけは、地球が持てば良い。自分が死んだ後、地球がどうなろうが知った事では無い。」という考え方は、余りに身勝手。未来の者達の為にも、地球をより良い形で残して行かなければならないし、地球温暖化対策もより厳格に行うべきで在る。