ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「10万円、7万円、5万円、運命の分かれ道!」

2011年01月24日 | 御笑い関連
1960年代から1970年代に掛けて放送されていたヴァラエティ番組がっちり買いまショウ」は、幼少期の自分が好きな番組の1つだった。毎週日曜日の昼間に放送。素人のペアが3組が登場してゲームをし、其の結果によって「スタジオ内に置かれた商品」の買い物が出来るという内容で、詳しいルールは此方載っているが、基本的に3種類の「買い物金額」と其れ其れの「持ち帰る事が出来る合計金額の範囲」が設けられていた。買い物金額は時代によって上がって行った様だが、自分が見ていた時代は「5万円」、「7万円」、そして「10万円」。ゲームを始める前に“黒縁眼鏡を掛けた嗄れ声の御爺さん”がアコーディオンの曲に合わせてゲーム内容を歌い乍ら説明し、“田舎の教頭先生といった風貌の御爺さん”が「10万円、7万円、5万円、運命の分かれ道!」という口上発してゲームをスタートさせるのが御約束だった。

番組のスポンサーだった「オリエンタル」(動画)という社名を知ったのも、「あゆみの箱」という存在を知ったのも、そして司会を担当していた「黒縁眼鏡を掛けた嗄れ声の御爺さん」と「田舎の教頭先生といった風貌の御爺さん」が「夢路いとし・喜味こいし」という漫才コンビで在るのを知ったのも、此の番組を見てだったと記憶している。

阿吽の呼吸」という表現が在るが、“いとこい”両師匠のしゃべくり漫才正に其れだった。同じネタを何度も何度も見て来たけれど、毎回笑わせてくれる「腕」を持った御二方。個人的には「交通巡査」(動画)のネタが大好きだ。「笑わせる腕を持った芸人」というだけなら他にも居る(居た)けれど、「しゃべくりの王道」を行く、「品格」という物を感じる芸人は、いとこい両師匠の他に余り思い浮かばない。

「田舎の教頭先生といった風貌の御爺さん」こと兄の夢路いとし師匠が鬼籍に入られたのは8年前の事で、「此れ彼のしゃべくり漫才を、リアル・タイムで見られなくなってしまったのか・・・。」と残念に思ったもの。其れ以降は「黒縁眼鏡を掛けた嗄れ声の御爺さん」こと弟の喜味こいし師匠の御元気そうな姿を時折TV番組で拝見するに、「此の凄い話術を、もっともっと長く聞かせて貰えたら。」と願っていたのだが・・・。

昨日、喜味こいし師匠が肺癌にて、83歳で生を終えられた。今頃は夢路いとし師匠と“天国寄席”で、8年振りのしゃべくり漫才にて客を沸かせている事だろう。

大好きだったいとこい両師匠、本当に御疲れ様でした。合掌

コメント    この記事についてブログを書く
« 石川&島根両県出身のXX、... | トップ | 「PRIDE-プライド 池... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。