ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「貝に続く場所にて」

2021年10月01日 | 書籍関連

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コロナが影を落とす異の街に、9年前の光景が重なり合う。ドイツ学術都市に暮らす私の元に、震災で行方不明になったの友人が現れる。人と場所の記憶に向かい合い、静謐な祈りを込めて描く鎮魂の物語。
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第64回(2021年度)群像新人文学賞及び第165回(2021年上半期芥川賞を受賞した小説貝に続く場所にて」を読了著者石沢麻依さんは1980年に宮城県に生まれ、東北大学大学院文学研究科修士課程修了後、2017年からドイツの大学院の博士課程於てルネサンス美術専攻されているのだとか。

2011年に発生した東日本大震災を、生まれ故郷の宮城県で経験した石沢さん。“非現実的な世界”を目にして来た彼女が、異国で在るドイツの地で、コロナ禍という矢張り“非現実的な世界”を目にし、此の作品を書き上げたのだろう。東日本大震災で行方不明になっている友人が目の前に現れたり、主人公の背中に歯が生えたり、1935年に亡くなった物理学者でも在る寺田寅彦氏を思わせる“寺田氏”がひょっこり現れたりと、様々な面で“非現実的な世界”を感じさせる内容
 
はっきり言って、何を訴えたいのか良く判らない作品。失礼を承知で言えば、自分の書いた文章に陶酔してるだけ。という感じすらする。読み手を無視した独り善がりが在り、芥川賞受賞作で無ければ、自分は読了しなかったろう。

総合評価は、星2.5個とする。


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